評 価
File No.
1513
製作年 / 公開日
2011年 / 2011年12月01日
製 作 国
アメリカ
監 督
ジョナサン・レヴィン
上 映 時 間
100分
公開時コピー
人生、あきらめるには早すぎる。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
[as アダム]
セス・ローゲン
[as カイル]
アナ・ケンドリック
[as キャサリン]
ブライス・ダラス・ハワード
[as レイチェル]
アンジェリカ・ヒューストン
[as ダイアン]
サージ・ホード
[as リチャード]
アンドリュー・エアリー
[as Dr.ロス]
マット・フルーワー
[as ミッチ]
フィリップ・ベイカー・ホール
[as アラン]
ドナ・ヤマモト
[as Dr.ウォルダーソン]
シュガー・リン・ビアード
[as スーザン]
イー・ジェー・ツァオ
[as Dr.リー]
サラ・スミス
[as ジェニー]
ピーター・ケラミス
[as フィル]
ジェシカ・パーカー・ケネディ
[as ジャッキー]
ダニエル・ベイコン
[as Dr.フィリップス]
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あ ら す じ
シアトルの公営ラジオ局で働く、酒もたばこもやらない生真面目な27歳の青年
アダム
は、ガールフレンドで画家の
レイチェル
と表面上は上手く行っていながらも、微妙な隔たりを感じていた。そして、仕事の同僚で親友の
カイル
は、そんなアダムとは正反対の女好きでお気楽なタイプだった。
ある日アダムは、腰の痛みが治まらないために検査を受けるた結果、信じがたい病名を告げられる。医者はアダムが「悪性神経鞘腫 神経線維肉腫」、つまり癌だと言うのだ。そして、ネットで調べた結果このガンは5年後の生存率が50%、転移後の生存率は10%という過酷な病気だった。落ち込んでいてもしかたがないと腹をくくったアダムは、医師の指示に従って抗ガン剤治療を受け、さらに新米セラピストの
キャサリン
の診察を受けることになった。
まだ24歳でセラピーの経験が少ないキャサリンに不安を抱きつつアダムは前向きに病気と闘おうとするが、抗ガン剤治療は思った以上に過酷だった。そんな中、スキンヘッドにしたアダムは
アラン
や
ミッチ
ら患者仲間に励まされながら抗ガン剤治療を乗り越えていく。そんな時、カイルはアダムと一緒に行った本屋で美人店員に声をかけ、まんまとデートの約束をとりつけるが、その彼女とのデート先のギャラリーでレイチェルが他の男とキスする現場を目撃してしまう。
カイルはアダムがいる前でレイチェルを問い詰めたところ、レイチェルは看病疲れを理由に開き直ったために、ついにアダムも彼女との別れを決意する。そんな折、病院にバスで通うアダムをキャサリンが送ってくれ、彼女と話しているとアダムはリラックスしている自分に気づく。しかし、患者仲間のティムが息を引きとり、さすがにアダムも自分の余命をリアルに意識し始めた。
そんな中さらに彼は医師から、抗ガン剤が効いていない現実を知らされる。大きくなった腫瘍は摘出手術を行わないと、転移の危険があるという。「自分が生きる確率は50/50(フィフティ・フィフティ)。半分の確率に賭けるのもいいじゃないか」と決意を固めたアダムは、愛する両親とカイル、そしてキャサリンに見送られ、手術台に上るのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
この作品の脚本を担当しているウィル・ライザーの実体験に基づいた作品。そして、ジョセフ・ゴードン=レヴィット扮する主人公アダムの親友カイルを演じたセス・ローゲンは、現実でもウィル・ライザーの親友で、この作品の製作をも担当している。ということは、この作品の主人公アダムは少なくとも作品中で死ぬことはないということ、その親友を演じたセス・ローゲンは演技というよりもほとんど地のままで動き喋っているということになる。
下ネタ連発男のカイルだが、親友が癌だと知っても下手に深刻になることなく、普段と変わらない軽いノリで接してくれたのは、アダムにとって大きな救いとなったことだろう。それでいて、さり気なく癌に関する書籍を読んで友人を励まそうとしている、その心遣いはアダムにとって何よりも嬉しかったに違いない。こういうときの肉親は(こう言っちゃいけないが)厄介なもので、アダムの母親もご多分に漏れず息子の家へ引っ越してくるとまで言い出す。だが、母親が四六時中そばにいることは、彼にとって常に自分が癌であることを意識させられることにほかならず、アダムにとっては心が安らぐ暇さえなくなってしまうことだろう。息子のためという大義名分粉飾しようとも、それは母親のエゴでしかない。本当に息子のことを思うならば、まだそれほど病状が深刻じゃない初期段階なのだから、本人の好きなようにさせてやるべきだ。
アダムの病気を理由にかどうかはわからないが、浮気の現場をカイルに目撃されて開き直るという、恋人のレイチェル役を演じたブライス・ダラス・ハワードは適役だ。彼女のようなタイプの美人は、一緒にいる時は楽しいだろうが、離れている時には裏で何をしでかしているか不安にさせられてしまう。よりを戻そうなどと言ってきた彼女をきっぱり断ったアダムには、「よくやった!」と言ってやりたい。
そんなレイチェルと対照的なのが、アナ・ケンドリックが演じるアダムのカウンセラーを担当する新米セラピストのキャサリンだ。彼が初めて担当する患者のようだから、要領も得ていなくてアダムと衝突することもあるが、あの一生懸命さがアダムの救いになるんだろう。部屋にいたカイルを追い出して2人きりになったアダムとキャサリン。その後の2人がどうなったのか、余韻を残すラストシーンも気持ちいい。