評 価
File No.
1520
製作年 / 公開日
2011年 / 2011年12月16日
製 作 国
アメリカ
監 督
ブッラッド・バード
上 映 時 間
132分
公開時コピー
不可能を超えろ。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
トム・クルーズ
[as イーサン・ハント]
ポーラ・パットン
[as ジェーン・カーター]
サイモン・ペッグ
[as ベンジー・ダン]
ジェレミー・レナー
[as ウィリアム・ブラント]
ミカエル・ニクヴィスト
[as カート・ヘンドリクス]
ウラジミール・マシコフ
[as シドロフ]
サミュリ・エデルマン
[as ウィストローム]
イワン・シヴェドフ
[as レオニド・ライゼンカー]
アニル・カプール
[as ブリッジ・ナス]
レア・セドゥ
[as サビーニ・モロー]
ジョシュ・ホロウェイ
[as ハナウェイ]
パヴェル・クリス
[as マレク・ステファンスキー]
ミラ・グルビック
[as ボグダン]
リア・ヴォロック
[as ザ・フォッグ]
ミシェル・モナハン
[as ジュリア・ハント]
トム・ウィルキンソン
[as IMF長官]
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あ ら す じ
ブダペスト。ロシアの核ミサイルの発射コードを奪うというミッションを遂行中のIMFエージェント、
ハナウェイ
が、敵の雇った殺し屋
サビーニ・モロー
に殺されて、発射コードが書かれた書類をモローに奪われてしまう。殺されたハナウェイは、同じチームの女性エージェント
ジェーン・カーター
の恋人だった。その頃、IMFの腕利きエージェント
イーサン・ハント
は、モスクワの刑務所に拘留されていた。イーサン救出のミッションを帯びたジェーンと
ベンジー・ダン
の手引きにより、イーサンは受刑者のひとり
ボグダン
を連れて脱獄に成功する。そして、イーサンたち3人に課せられた次のミッションは、クレムリンに侵入して通称“コバルト”と呼ばれるテロリストに関する機密書類を奪うことだった。
ところが、イーサンとベンジーはクレムリンに侵入したものの、目的の書類は既に何者かに持ち去られてしまっていた。そのうえ、何者かによってクレムリンが爆破され、イーサンたちのチームにその容疑がかけられてしまう。しかも、米大統領は政府が事件に関与した疑いを避けるために“ゴースト・プロトコル(架空任務)”を発令し、IMFは解散となりイーサンたちは孤立無援の状態に陥ってしまう。さらには、イーサンが
IMF長官
と密会していた車が襲撃され、長官は殺されてしまい、イーサンは分析官の
ウィリアム・ブラント
を連れて命からがら脱出するのだった。
ブラントの情報から、“コバルト”の正体が
カート・ヘンドリクス
であることが判明する。ヘンドリクスの目的は、ロシアのクレムリン爆破への報復と見せかけて核ミサイルをアメリカに撃ち込み、世界規模の核戦争を勃発させることだった。そして、死の直前に長官がイーサンに託した最後のミッションは、“コバルト”ことヘンドリクスを追い、彼の計画を未然に阻止するというものだった。ジェーン、ベンジーのチームに新たにイーサンとブラントが加わったチームは、核爆弾の発射コードがドバイにある世界最高層ビル、ブルジュ・ハリファでモローからヘンドリクスの部下・
ウィストローム
に売り渡されることを知る。ドバイへ飛んだイーサンたち4人はブルジュ・ハリファに乗り込み、取引を逆手にとって発射コードを奪おうと試みるが、些細なことから計画は破綻し、ウィストロームに発射コードを持ち去られてしまう。
イーサンはボグダンの伝を頼り、武器商人とコンタクトを図る。そして、核ミサイル発射に必要な軍事衛星が、ムンバイの大富豪
ブリッジ・ナス
の仲介で売られたという情報を入手し、衛星に侵入するアクセスコードをナスから聞き出すためにムンバイへと飛んだ。しかし、あと一歩でジェーンがナスからコードを聞き出すという時に、ヘンドリクスに先手を打たれて核ミサイルが発射されてしまう。イーサンたちに残された手段は、ヘンドリクスの手にある核の起爆装置を奪い、核弾頭を無効にすることだけだった。果たしてイーサンたち4人は、見事ヘンドリクスの野望を阻止することができるのだろうか・・・・・?
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たぴおか的コメント
いつも日本で作品が公開される時には来日して、ド派手なプロモーションを行うトム・クルーズだが、今回は特に目立ったプロモーションも行われず静かに公開を迎えた感のあるシリーズ4作目。前作の公開から6年も経ってしまうと、IMFの裏方としてサイモン・ペッグ扮するベンジーが登場していたことも、イーサンの妻・ジュリアを演じていたのがミシェル・モナハンであったことも完璧に忘れ去ってしまっていて、せめて前作だけでも復習しておくべきだったとちょっと後悔。ただ、今までの3作品を全く観ていなくても、この作品だけで充分に楽しめる内容にはなっている。
今回のメンバーは役柄がハッキリしていてわかりやすい(とは言っても、今までのメンバーのことなど完璧に忘れてしまっているんだけどね)。初めてイーサンとの現場を経験することとなった、サイモン・ペッグ扮するベンジーは典型的なお笑い担当。手に汗握る緊張みなぎるシーンの中でも笑わせてくれる貴重な存在で、彼を裏方からエージェントに昇格させたのは大正解だ。笑いと言えば、真面目一辺倒だと思われるブラントも実は、どこか抜けたところがあったりして、なかなかいいキャラクターをしている。そして、女性エージェントのジェーンを演じたポーラ・パットンが美しい。スタイルも抜群のうえにあんなドレスを着られては、ナスじゃなくても鼻の下が長く伸びるというものだ。第2のハル・ベリーと言っても過言じゃないだろう。
一方の悪役も実に個性的で侮れない。殺し屋サビーニ・モローを演じたフランス女優、レア・セドゥの可愛さはハンパじゃなく、ジェーンとの格闘シーンではどちらを応援すべきか迷ってしまった(笑)。また、ヘンドリクスを演じたミカエル・ニクヴィスト、どこかで観たような顔と聞いたような名前だと思ったら、あの『ミレニアム・サーガ』3部作の主役・ミカエルを演じた俳優だったとは・・・・・帰宅してキャストを参照するまで全く気づかなかった。今回はちょっと老け役だったような気がするために、余計にわかりづらかったのかな。
観客を楽しませようというトムのサービス精神の旺盛さは、相変わらず健在だ。もう50歳を目前にした年齢にもかかわらず、アクションに次ぐアクションで観る者を決して退屈させない。カーチェイスや立体駐車場でのヘンドリクスとの鞄の奪い合いもさることながら、ドバイにある世界最層ビル、ブルジュ・ハリファで繰り広げられる地上800mでの手に汗握るアクションは圧巻で必見。ストーリー展開にやや荒さが目立つものの、たたみかけるような展開のおかげでそんなことを気にしている暇もない。