評     価  

 
       
File No. 1529  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2011年05月21日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ジョビー・ハロルド  
       
上 映 時 間   85分  
       
公開時コピー   手術中に聞こえてくる、
隠された真実。
彼は、目覚めている。
絶望か、希望か。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ヘイデン・クリステンセン [as クレイトン・ベレスフォード・Jr]
ジェシカ・アルバ [as サマンサ・ロックウッド]
テレンス・ハワード [as ジャック・ハーパー医師]
レナ・オリン [as リリス・ベレスフォード]
クリストファー・マクドナルド [as ラリー・ルパン医師]
サム・ロバーズ [as クレイトン・ベレスフォード(クレイの父)]
アリス・ハワード [as ジョナサン・ナイヤー医師]
フィッシャー・スティーヴンス [as パットナム医師]
ジョージナ・チャップマン [as ペニー・カーヴァー]
スティーヴン・ヒンクル [as 少年時代のクレイ]
 
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あ ら す じ    亡き父から大会社を継いだクレイトンは、秘書サマンサ・ロックウッドとの身分違いの恋を母リリス・ベレスフォードに打ち明けられず、サムからは結婚を懇願されるという板挟みの状態だった。そんな彼が抱えていたもうひとつの大きな問題、それは、心臓疾患のためにすぐにも移植手術が必要だったことだ。友人の心臓専門医ジャック・ハーパは、クレイのRHマイナスのO型という珍しい血液型に適合するドナーを探すために奔走していた。
 ジャックを信頼しているクレイは、恋の悩みも打ち明けていた。そして、ジャックに背中を押されたクレイは、母の反対を押し切ってサムと二人だけで結婚式を挙げる。奇しくもその夜、ドナーが見つかったとジャックから連絡が入る。クレイトンがサムに付き添われ病院へ行くと、リリスが心臓医療の権威ジョナサン・ナイヤー医師を連れていた。医療ミス疑惑でいくつかの訴訟を抱えているジャックに、一人息子の手術を任せられないとリリスは訴えるが、クレイはジャックの腕にすべてを委ね、手術室へ運ばれていく。
 全身麻酔が施され、クレイトンの感覚は鈍っていくが、なぜか意識だけは目覚めたままだった。全身に電流のように激痛が走る。さらにクレイは、手術室でジャックとパットナム医師、そして助手の看護師ペニー・カーヴァーの3人が交わす、恐るべき衝撃の事実を耳にしてしまうのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    この正月休みを利用して、去年見逃した作品をDVDで・・・・・ということで、その第1弾がジェシカ・アルバが『ジャンパー』のヘイデン・クリステンセンと共演したこの作品。メイン館が新宿武蔵野館だったために、ついつい行くのが億劫で、気がついたら公開が終わってしまっていたという作品だった。
 結論を言えば、劇場じゃなくてもDVDで充分だったように思える。ヘイデン・クリステンセン扮する主人公のクレイが、麻酔が効かないままに心臓移植手術を受け、そこで医療ミスが・・・・・なんて展開を私は予想していたのだが、途中までは確かにその通り進む。ところが問題なのは、“それ”がミスではなく故意だったという点だった。
 この作品のストーリーだったら、クレイは麻酔が効いたままでもひとつのサスペンスとして成立しただろうが、敢えて覚醒したままのクレイの意識が抜け出して真相を知っていくという展開にした点で斬新だ。本人が知らないところで真実が明らかになっていくのではなく、本人が自ら真実を知っていく、その衝撃がスリルを高める。
 恋人のサム役にジェシカ・アルバをもってきたのは正解だ。今まで彼女がこの作品のサムのような役柄を演じるのを、少なくとも私は観たことがなく、そのために私自身もクリスと同様に衝撃の事実には少なからずショックを受けた。決して彼女が私好みの美人だからというワケではないので、誤解のないように(笑)。
 母親のリリスを演じたレナ・オリンがいいねぇ。最初は未だに息子離れできずにただ息子を縛り付けるだけのダメな母親かと思ったが、そうではないことが最後に判明する。クレイにとって唯一信頼できるもの、それは母親の愛だったのだが、そのことに気づくのが少しばかり遅かったようだ。そして、クリスの父で彼女の夫が亡くなった理由が明かされるのだが、そこにも意外な事実が隠されているのだ。
 ジャックたちが結託して犯罪行為に手を染めようとした、その動機は今ひとつ弱いように思える。ジャック自身も語っていたとおり、「刑務所より借金の方がマシ」で、それがわかっていてなぜ敢えて犯罪に踏み切ったのか、理解しかねる点ではある。