評 価
File No.
1532
製作年 / 公開日
2011年 / 2012年01月07日
製 作 国
アメリカ
監 督
クレイグ・ギレスピー
上 映 時 間
106分
公開時コピー
2012年最初のきもだめし
ようこそ、戦慄の3Dホラー・バトルへ!
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
アントン・イェルチン
[as チャーリー・ブリュースター]
コリン・ファレル
[as ジェリー]
トニ・コレットット
[as ジェーン・ブリュースター]
デヴィッド・テナント
[as ピーター・ヴィンセント]
イモージェン・プーツ
[as エイミー]
クリストファー・ミンツ=プラッセ
[as エド]
デイヴ・フランコ
[as マーク]
リード・ユーイング
[as ベン]
ウィル・デントン
[as アダム]
サンドラ・ヴェルガナ
[as ジンジャー]
エミリー・モンタギュー
[as ドリス]
クリス・サランドン
[as ジェイ・ディー]
グレイス・フィップス
[as ビー]
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あ ら す じ
ラスベガスの郊外に母親
ジェーン・ブリュースター
と2人で暮らす高校生の
チャーリー・ブリュースター
。オタクから卒業し、学園のアイドル
エイミー
を恋人にして有頂天のチャーリーだったが、そんな彼のオタク時代の親友・
エド
から、行方不明になったオタク仲間の
アダム
の家を調べてみないかと誘われる。そして渋々エドと共に訪ねたアダムの家はもぬけの殻で誰もいなかった。
エドはチャーリーに、隣に越してきた色男の
ジェリー
が町の女性たちをさらっているヴァンパイアで、アダムの一家もジェリーに襲われたではないかというだという、冗談のような話を告げられる。エドの話を信じられなかったチャーリーだが、翌日エドもまた姿を消してしまった。チャーリーはエドの家を訪ね、彼の部屋のパソコンにあった動画を再生してみる。それは、ジェリーが車で帰宅したところをエドが撮影したビデオだったが、そこにあるべはずのジェリーの姿が映っていなかったのだ。これを観て、チャーリーもさすがにジェリーに対して不審感を抱くようになる。
チャーリーは意を決して、ジェリーの家に忍び込む。そしてそこで、ジェリーがダンサーの
ドリス
の首筋に噛みつき血を吸う場面を目撃してしまう。チャーリーはヴァンパイアと戦う決意をし、ラスベガスのショー“フライトナイト”でヴァンパイア・キラーの異名を持つマジシャン、
ピーター・ヴィンセント
に協力を仰ぐのだったが、話をまともに聞こうともしないピーターにチャーリーは追い返されてしまう。
そして、ついにジェリーがチャーリーに対して牙を剥いた。チャーリーの家にエイミーが訪ねてきた夜、ジェリーは家を破壊して押し入ってくる。車で逃げ出すチャーリー、ジェーン、エイミーの3人を負ってくるジェリー。こうして、チャーリーと最狂ヴァンパイア・ジェリーとの壮絶な戦いの火蓋は切られたのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
1985年に製作されたヴァンパイア・ホラー『フライトナイト』を3Dでリメイクした作品。邦題に『−恐怖の夜−』(これって“Fright Night”を単に和訳しただけ)なんていう何の意味もなしていないような副題を付けたのは、おそらく85年のオリジナルと区別するためだろう。幸いにも85年の『フライトナイト』は観ていないので、余計な先入観なしに作品に臨むことができた。
昨年の暮れに何年かぶりでコリン・ファレルの主演作を観たばかりで、こんなに早くまたもや彼の出演作を観ることになったわけだが、私が敬遠していた間に彼も随分と変わったようで、『アレキサンダー』や『ニュー・ワールド』の頃のような頼りなさは影を潜め、その堂々とした演技からは余裕すら感じられる。そして、オリジナル版を知らない私が観た感じでは、今回の最狂のヴァンパイア・ジェリー役が彼にはピッタリのハマリ役だと思う。悪い意味じゃなくてね。
『チャーリー・バートレット』以来注目してきたアントン・イェルチンもいい演技を見せてくれている。また、エドを演じたクリストファー・ミンツ=プラッセは『キック・アス』のレッド・ミスト君。彼にはこの手のオタクな役柄が似合っているようで、このままコケなければ、やがて“名脇役”と呼ばれる俳優に成長しそうだ。そして、尋常じゃないのはエイミーを演じたイモージェン・プーツの可愛さだ。私はアメリカ人の言う「可愛さ」と日本人が思う「可愛さ」は違うと思っているが、おそらく彼女の可愛さ場合は国境を越えて万国共通じゃないかと思う(大袈裟?)。それと、路上でチャーリーたちの車に追突し、挙げ句の果てにジェリーに噛みつかれる男性を演じていたクリス・サランドンは、85年のオリジナル版でジェリーを演じていた俳優とのこと。オリジナル版のジェリーがリメイク版のジェリーに噛みつかれる、なんてちょっと洒落の利いたキャスティングは、それとわかって観ると面白い。
『僕のエリ 200歳の少女』でもそうだったけど(当たり前か)、「ヴァンパイアは招かれなければ入れない」という習性が、この作品では最大限に活用されている。ジェリーがビールをもらいにチャーリーの家を訪ねてきたシーンでは、裏口から入れずにじれた様子のジェリーが、いつどんな手を使って入ってくのかとハラハラさせられる。そして、いよいよ牙を剥いたジェリーが、当然のことながらチャーリーたちの家に招かれるワケはないから、家を破壊して「家をなくせば問題ない」だとは、確かにその通りだ・・・・・なんて感心してる場合じゃないか(笑)。そういう手段を選ばないメチャクチャさが、彼が“最狂のヴァンパイア”と呼ばれる所以なんだろうな。それにしても、単なるパフォーマンスだけの男だと思ったヴィンセントが、実はジェリーと旧知の仲だったとは・・・・・どうりで、ジェリーの家の中にあった紋章の写真を見ただけで、チャーリーの話が嘘じゃないとわかったわけだ。