評 価
File No.
1538
製作年 / 公開日
2010年 / 2012年01月21日
製 作 国
アメリカ
監 督
ランス・デイリー
上 映 時 間
97分
公開時コピー
神の手(ゴッドハンド)による完全犯罪。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
オーランド・ブルーム
[as マーティン・ブレイク医師]
ライリー・キーオ
[as ダイアン・ニクソン]
J・K・シモンズ
[as クラウス刑事]
タラジ・P・ヘンソン
[as テレサ看護師]
ロブ・モロー
[as ウェイランズ医師]
マイケル・ペーニャ
[as ジミー]
トロイ・ガリティ
[as ダン]
モリー・プライス
[as ニクソン夫人]
ウェイド・ウィリアムズ
[as ニクソン氏]
ソレル・キャラダイン
[as ヴァレリー]
ゲイリー・カルロス・セルヴァンテス
[as サンチェス氏]
モニク・ガブリエラ・カーネン
[as マリアンヌ看護師]
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あ ら す じ
研修医として勤務し始めたばかりの若い内科医
マーティン・ブレイク
は、良い医師を目指そうという気持ちが強いあまりに空回りし、上司の
ウェイランズ医師
や同僚に自分を良く見せようとしては失敗し、ベテランの
テレサ看護師
からは理不尽な仕打ちを受けるなど、不安と焦りを募らせていた。そんなある日、18歳の少女
ダイアン・ニクソン
が腎臓の感染症で入院してきた。
担当医となったマーティンは、無条件の尊敬と信頼を寄せてくれるこの患者と接していく中で、自信を取り戻してゆく。さらにそれだけではなく、美しい彼女に特別な想いを寄せるようになった。マーティンの献身的で誠意あふれる治療によって、ダイアンは順調に快復していった。しかし、やがて彼女が退院してしまうと、彼の医師としての熱意は執着に変わる。ダイアンを取り戻すため、薬を密かに入れ替えて病気を再発させ、さらに再入院後の病室では点滴を巧妙にすり替えて快復を妨げるようになる。
ダイアンの病状は悪化の一途を辿り、ついに取り返しのつかない事態を引き起こしてしまう。マーティンは犯した罪の重さに苦しみながらも、周囲の医師や看護師たちから疑われずに済んだことを安堵する。ところが、事はこれだけで済まなかった。病室でダイアンの日記帳を発見した掃除係の
ジミー
が、彼を脅迫してきたのだ。その執拗な脅迫から逃れ、自分の罪を永遠に闇に葬るため、ついにマーティンは思い切った行動に出るのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
行ってきました、公開初日の土曜日、初回の銀座シネパトスへ。どうでもいいけど、日本全国のどこの劇場でもまだ上映されていないのに、すでにポスターには「絶賛上映中」の文字が。こういうのを見ると、ちょっと笑っちゃうよね。せめて第1回目の上映が始まってからにすればいいのに、なんて思ったりして。
観てみると、中身はオーランド・ブルーム主演の非常に地味な作品。これといった盛り上がりもないままにあまりにも淡々と展開し、この手の作品では不可欠ともいうべき手に汗握るような緊迫感も感じられないために、下手をすると心地よい眠りに誘われてしまいそうだった。主演がオーリーということもあり、てっきりイギリス映画かと思っていたら、実はアメリカ映画だというのが意外だった。
そもそも“神の手(ゴッドハンド)による完全犯罪。”なんていうコピーに興味を惹かれたのが失敗で、ハッキリ言ってこのコピーは間違っている。オーリー扮するマーティンはまだ研修医に過ぎず、ゴッドハンドなんてとんでもない。その証拠に、小細工をしてまで自分の身近においておきたかったダイアンを死なせてしまっている。
良い医師を目指そうとするマーティンが、医師として決して超えてはならない一線を超えてまでダイアンに執着した気持ちはわからないこともない。だが、亡くなったダイアンの日記を理由にジミーから脅迫されるというのは理解に苦しむ。日記にマーティンの犯罪を示唆するようなことが書かれているとでもいうのか?いや、断じて否だ。確かにダイアンは医者としてマーティンに好意を寄せていたかもしれないし、その思いが日記に綴られていてもおかしくはない。だが、それは何らマーティンの立場を危うくすることはないはずで、ジミーが日記をどうこう言おうと放っておけば良かったはず。一度一線を越えてしまった彼が「毒を食らわば皿まで」という心境に陥ってしまったとは言え、そこまでしてダイアンの日記を隠す必要があったとは思えないのだ。
そのダイアンを演じたライリー・キーオは、エルビス・プレスリーの孫娘とのこと。プレスリーにはあまり似てないけど、どこか『トワイライト・サーガ』のクリステン・スチュワートを思わせるような整った綺麗な顔立ちには好感が持てる。