評     価  

 
       
File No. 1540  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2012年01月21日  
       
製  作  国   イギリス  
       
監      督   オリヴァー・パーカー  
       
上 映 時 間   101分  
       
公開時コピー   どんな作戦[ミッション]も
すべて不可能にする男[スパイ]!!
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   ローワン・アトキンソン [as ジョニー・イングリッシュ]
ジリアン・アンダーソン [as MI7局長パメラ・ソーントン(別名ペガサス)]
ドミニク・ウェスト [as サイモン・アンブローズ(別名エージェント1号)]
ロザムンド・パイク [as MI7行動心理学者ケイト・サマー]
ダニエル・カルーヤ [as タッカー諜報員]
ピク・セン・リム [as 殺し屋クリーナー]
リチャード・シフ [as フィッシャー]
伊川 東吾 [as ティン・ワン]
ティム・マキナニー
ウィリアムズ・ベル [as リン]
スティーヴン・キャンベル・ムーア [as 外務大臣]
イアン・ショウ [as エージェント2号]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    祖国イギリスの危機を救ったのも今や昔、一時は諜報機関MI7のエースとなった敏腕スパイ、ジョニー・イングリッシュも、モザンビークでの任務でヘマをしたことから自信を喪失し、チベットの僧院で拳法の修行に励んでいた。そんな折、イングリッシュはMI7から新たなミッションの要請を受け、急遽ロンドンへと飛ぶ。MI7では新しく上司となった女性局長・通称ペガサスことパメラ・ソーントンから、英中首脳会談に出席予定の中国首相に暗殺の動きがあるという話を告げられる。そして、イングリッシュに命じられたのは、その情報収集と暗殺の阻止だった。
 彼が不在だった8年の間に、MI7はすっかり様変わりしていた。そんな中、かつての盟友であるエース級諜報員エージェント1号ことサイモン・アンブローズと旧交を温めたイングリッシュは、新人のタッカー諜報員とコンビを組み、情報提供者フィッシャーに接触すべく香港へ飛んだ。フィッシャーによると、暗殺計画には“ボルテックス”と呼ばれる犯罪組織の3名の殺し屋が関わっていて、彼はそのひとりだとのことだった。そしてボルテックスは、その3人が所有する鍵を合わせることで作動する秘密兵器を所有しているという。イングリッシュはフィッシャーから鍵を手に入れたものの、掃除婦を装った老婆の暗殺者クリーナーにフィッシャーは殺されてしまい、呆気なく鍵を奪われてしまう。
 MI7の心理学者ケイト・サマーから催眠療法を受けたイングリッシュは、2人目のボルテックスの殺し屋カーレンコと接触し、今度は首尾よく鍵のひとつを手に入れる。だがカーレンコもまた現れた老婆に襲撃され、“3人目のボルテックスはMI7にいる”という言い残して絶命してしまう。ロンドンに戻ったイングリッシュは、ボルテックスのモグラを探し始めるが、あろうことかMI7からボルテックスだとの疑惑を向けられたのは、イングリッシュ本人だった。濡れ衣を晴らそうと必死に駆け回るイングリッシュ。スイス山中に舞台を移した首脳会談は刻一刻と近づいており、暗殺者はその時を狙っている。はたしてイングリッシュは真犯人を捕まえ、陰謀を阻止することができるのか・・・・・?
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    私は今までローワン・アトキンソンが主演する『Mr.ビーン』も『ジョニー・イングリッシュ』も劇場ではもちろんのこと、DVDでさえも全く観たことがない。そんな私がナゼこの作品を観たのかといえば、TOHOシネマズの1ヵ月フリーパスのお陰でタダで観られるからで、有料だったら間違いなくパスしていたはず。
 タイトルは明らかに『007 慰めの報酬』をもじったものなのだが、残念ながら『007』シリーズを観たことがない私には、本家のどんなシーンをどうパロディ化したのか、検証することもできないのは残念だ。冒頭でなぜかチベットの山奥でローワン・アトキンソン扮するイングリッシュが拳法の修行に励むシーンから始まるが、髭面のイングリッシュは意外にも様になっていて、どこかの二枚目俳優と間違えてしまいそうな面構えだったのは意外。実は彼は表情を作り考えて動いて笑いを取っているのだという、思わぬ一面を垣間見たような気がした。きっと彼は天才肌のB型じゃなくて、真面目で勤勉なA型なのだろう。まぁ、そう思ったのは冒頭のワンカットのみで、そこから先はいつもの彼ペースに完全に乗せられてしまう。特に「あんな箇所を鍛えてどーするの?」と思うシーンには苦笑したが、それがその場だけの笑いではなくクライマックスへの伏線になっていたのにはちょっと感心した。
 オープニングでキャスト名が羅列されるのだが、その中に“GILLIAN ANDERSON”の名を見つけた時には、彼女が一体どんな役柄で登場するのか期待しちゃったね。なんたって、ダナ・スカリー以外の役柄で彼女を観るのは初めてだから。久しぶりに観た彼女、『X-ファイル:真実を求めて』の時よりも痩せて綺麗になったんじゃないかな。
 女性キャストといえば、神出鬼没でどこにでも現れる、ピク・セン・リム演じる殺し屋のバアさんが笑えるけどそれでいて結構コワイ。イングリッシュは彼女と間違えてペガサスの母親をボコボコにしただけでは飽き足らないと言わんばかりに、最後はなんと英国女王までをも(笑)。殺し屋のバアさんが捕らえられて自分がボコったのが女王だと知った時のイングリッシュの顔が抜群に面白い。