評 価
File No.
1549
製作年 / 公開日
2011年 / 2012年02月11日
製 作 国
日 本
監 督
三池 崇史
上 映 時 間
135分
公開時コピー
偽りの真実を打ち砕け。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
成宮 寛貴
[as 成歩堂龍一]
斎藤 工
[as 御剣怜侍]
桐谷 美玲
[as 綾里真宵]
中尾 明慶
[as 矢張政志]
大東 駿介
[as 糸鋸圭介]
柄本 明
[as 裁判長]
檀 れい
[as 綾里千尋]
谷村 美月
[as 大沢木ナツミ]
平 岳大
[as 御剣信]
篠井 英介
[as 生倉雪夫]
鮎川 誠
[as 小中大]
余 貴美子
[as 綾里舞子]
石橋 凌
[as 狩魔豪]
小日向 文世
[as 灰根高太郎]
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あ ら す じ
20XX年。凶悪犯罪の増加に対応して、政府は新たな司法システムである“序審裁判”制度を導入した。序審裁判とは、弁護士と検事の直接対決で、わずか3日で判決を下す制度である。ある日、新米弁護士
成歩堂龍一
の良き理解者であり優秀な上司の
綾里千尋
が、長年追いかけていた事件に関する新たな証拠を見つけたというメッセージを残し、事務所で何者かに殺害されてしまう。容疑者と見なされたのは千尋の妹で、霊媒師の卵
綾里真宵
だった。成歩堂は真宵の無実を信じ、弁護を引き受ける。
法廷で対決するのは、冷徹な天才検事として評判の
御剣怜侍
で、成歩堂とは幼馴染みの間柄でもあった。2人は多くの証言、証拠をもとに激しい法廷バトルを繰り広げた末に、事件の目撃者である
小中大
が真犯人であることが判明し、成歩堂はかろうじて真宵の無実を勝ち取ることができた。ところがその裁判の直後、御剣が殺人容疑で逮捕されてしまう。彼が殺害したとされる被害者は、15年前の“DL6号事件”の容疑者
灰根高太郎
の弁護を担当した
生倉雪夫
で、千尋が殺された理由も“DL6号事件”にあると考えた成歩堂は、自ら御剣の弁護を名乗り出る。ところが、御剣を起訴したのは彼の師であもる40年間無敗を誇る伝説の検事
狩魔豪
だった。
審理を重ねていくうちに、御剣の父
御剣信
弁護士が裁判所の証拠品倉庫で射殺された“DL6号事件”が深く関係していることが浮き彫りになっていく。そして、“DL6号事件”の鍵を握ると思われた、千尋殺害で有罪となった小中が獄中で殺害されてしまう。事件の裏側で何者かが糸を引いていると感じた成歩堂だったが、やがて審理の過程で驚くべき事実にたどり着くのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
CAPCOMから発売された同名の法廷バトルゲームを映画化した作品で、しかも監督が三池崇史とあって、観る前はかなり不安を感じさせる作品だったが、観てみると意外にこれが面白い。とは言っても、緻密な推理と証拠の積み重ねによるシリアスな法廷ミステリーを期待してはいけない。とにかく突っ込み所は満載でキャラクターは漫画チック、主人公の成宮寛貴扮する成歩堂龍一の弁護には論理的な飛躍が多く、現実にはあれじゃ弁護士は務まらない(笑)。「異議あり」の使い方も間違ってるとは思うが、「序審裁判」だからそれはそれでアリなのかもしれない。
ゲームのイメージをそのまま再現したらしく、登場人物の奇抜な髪型や衣装がまず目に付く。そして、名前も。主人公が成歩堂(なるほど)で幼馴染みが矢張(やはり)、刑事が糸鋸、犯人役に小中大、敵対する検事が狩魔豪(カルマ業・・・・・業の塊のような名前だ)、それに谷村美月扮する証人が大沢木(大騒ぎ)だなんて、ゲームのキャラクターならではだろう。一方、序審裁判に使われているCGによる証拠の提示というやり方は、傍聴人にも非常に見易いだろうし、画期的で面白いアイデアだ。「食らえ!」と成歩堂が検事に対して腕を突き出すと、グラフィックで証拠が提示されるなんていう、ビジュアルに優れた裁判は悪くない。もしもそんな裁判が行われるようになれば、傍聴人はきっと増えることだろう。
成宮寛貴は成歩堂のような一見頼りない新米弁護士役が似合っている。対する石橋凌が演じる狩魔検事が、いかにも「オレが伝説だ」と言わんばかりの圧倒的な風格と威厳の前ではなおさらだ。桐谷美玲は相変わらず可愛いし、中尾明慶も持ち味のひょうきんさを遺憾なく発揮している。唯一気に入らないのは、成歩堂の先輩弁護士・千尋を演じた檀れい(この人、宝塚時代から評判悪いよね。私は嫌いです)で、ゲーム中では千尋は27歳なんだから、40歳の檀れいなんかよりももっと適役の女優がいたんじゃないだろうか。例えば、先日の『荒川アンダー ザ ブリッジ』を観た印象では、井上和香なんてキャスティングも悪くないと思うけどね。