評 価
File No.
1556
製作年 / 公開日
2012年 / 2011年02月24日
製 作 国
アメリカ
監 督
モンス・モーリンド
上 映 時 間
88分
公開時コピー
新たな敵は、<人類>。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ケイト・ベッキンセイル
[as セリーン]
スティーヴン・レイ
[as ジェイコブ・レーン博士]
マイケル・イーリー
[as セバスチャン刑事]
テオ・ジェームズ
[as デビッド]
インディア・アイズリー
[as イヴ]
サンドリン・ホルト
[as リンダ]
チャールズ・ダンス
[as トーマス]
クリステン・ホールデン=リード
[as クイント]
ジェイコブ・ブレア
[as コブ巡査]
キャトリン・アダムズ
[as オリヴィア]
ロバート・ローレンソン
[as 沿岸警察官]
アダム・グレイドン・リード
タイラー・マクレンドン
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あ ら す じ
世紀を超え、ヴァンパイアとライカンの種族の存亡をめぐる死闘が繰り広げられてきた闇の世界“アンダーワールド”。家族を奪い自分を不老不死のヴァンパイアに変えたヴァンパイアの長老・ビクターを倒した
セリーン
は、唯一の味方であるヴァンパイアとライカンの混血・マイケルと共に、ヴァンパイアの始祖・マーカスとライカンの始祖・ウィリアムの兄弟を討ち果たす。しかし、そのことが原因で、たセリーンはライカンのみならず同族からも追われる身となってしまった。そして、そんなセリーンにとって、新たな敵とが現れる。それは、他ならない人間だった。
人間たちにヴァンパイアとライカンという2つの種族の存在が知られてしまい、人間による大粛正が開始されたのだ。そして、マイケルと共に人間に捕らわれてしまったセリーンは、何者かによって覚醒させられるまでの12年という長い年月を、人間の研究対象としてアンティジェン社の研究施設内で眠らされていたのだった。長き眠りから甦ったセリーンはアンティジェン社から脱出すると、ヴァンパイアの
デヴィッド
と出会う。そして、デヴィッドと共にマイケルを救出するためにアンティジェン社に戻ったセリーンは、そこでひとりの少女を助け出す。その少女
イヴ
は、驚くべきことにヴァンパイアとライカンの混血種だった。
セリーンはイヴを連れて、デヴィッドの仲間の元へと連れて行かれるが、長老の
トーマス
に拒絶されてしまう。やむなくイヴと共に立ち去ろうとしたところへ襲ってきたのは、ライカンの群れだった。中でも身長3.6mと巨大化したライカンに対して、ヴァンパイアたちは為す術もなく、イヴを連れ去られてしまう。セリーンは
セバスチャン刑事
の理解と協力を得て、イヴを助け出すためにアンティジェン社へと向かうのだった・・・・・・。
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たぴおか的コメント
随分長い間待たされた気がする(それもそのはず、2作目の『エボリューション』が公開されたのは6年も前の2006年)、ケイト・ベッキンセイル主演のシリーズ第3弾。ローナ・ミトラの『ビギンズ』は、あくまでも『踊る大捜査線』シリーズの『真下正義』や『室井慎次』と同様にスピン・オフであって、私はシリーズ3作目だとは思っていないし、思いたくもない(妙にこだわるヤツ>自分)。
クドいようだがシリーズ3作目なので、三度も繰り返して「ケイト・ベッキンセイル扮するセリーンがカッコ良く・・・・」なんて書くのも能がないし、それはもう当たり前の前提ということで話を進めると・・・・・今回の『覚醒』は、明らかに前2作とは路線も違えば、作風も異なっている。最大の理由は、監督が2作目までの漣・ワイズマン(ケイトの実夫)からモンス・モーリンドへとバトンタッチされたことにあるのだが、ストーリーの展開上もそうせざるを得なかったのだろう。なぜなら、最強のヴァンパイア三長老は既にこの世を去っていて、おそらくヴァンパイア最強の戦士だと思われるセリーンが立ち向かうべき敵は、もはや身内であるヴァンパイアの中にはいないのだ。その証拠に、生き残ったヴァンパイアを束ねている長老のトーマスは、やたらと好戦的で実際に戦闘能力にも長けていたビクターやマーカスと正反対で、戦う意志すらなくとにかく身を守ることしか考えていないのだ。
そして、その代わりというわけではないだろうが、とにかくセリーンのアクションシーンが今までとは比較にならないくらい多く、しかも内容もかなり過激なものになっている。特筆すべきなのは身長3.6mと巨大化したライカンとの戦闘シーン。、さすがのセリーンもウエイトの差は如何ともし難いようで、全く歯が立たないのだ。なぜそんな化け物のようなライカン・・・・・あ、ライカン自体がそもそも化け物かもしれないけど(笑)・・・・・がなぜ生まれたのかが疑問だったのだが、セリーンが人間に捕らえられていたことと密接な関係があることがわかる。ジェイコブ・レーン博士たちが何者で、セリーンやマイケルを何が目的で捕らえていたのかがわかると、すべてのピースが結びつく、そんなストーリー構成は気に入った。また、刑事のセバスチャンが、粛正すべき敵でであるヴァンパイアのセリーンに好意的なのも最初は疑問に感じるが、ちゃんとその理由が用意してある。
ただ、ヴァンパイアの敵として人間を持ってきたためか、今までの2作が持つ独特の雰囲気が損なわれていて、何だか『バイオハザード』のような世界観になってしまっているのは残念だ。そして、88分という尺の短さにも、物足りなさを感じてしまう。続編が製作される余地を残して終わっているのが救いで、4作目が作られることと、その内容に期待したい。