評     価   評 価 不 能
 
       
File No. 1564  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2012年02月25日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   井口 昇  
       
上 映 時 間   84分  
       
公開時コピー   全世界呆然!!  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   中村 有沙 [as 恵]
菅野 麻由 [as 亜矢]
護 あさな [as 真希]
優希 [as 幸]
ダニー [as 直井]
岸 建太朗 [as タケ]
亜紗美 [as 女ゾンビ]
デモ田中 [as プーマン]
島津 健太郎 [as 田中]
 
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あ ら す じ    妹の死から立ち直れずにいる女子高生のは、先輩の亜矢し誘われて、亜矢の彼氏のタケ、モデル志望の真希、そして直井の5人でキャンプに出掛けることになった。キャンプの目的はスーパーモデルが使っているという、ダイエットに効く寄生虫を探すためだった。
 寄生虫が寄生した鱒がいるという川にたどり着いた一行は、早速一匹の鱒を捕まえると、その腹の中からは異様に大きな寄生虫が現れて、周囲が制止するのも聞かずに真希はその寄生虫を丸飲みにしてしまう。
 亜矢という彼女がいながら、タケは仲間から離れた場所で恵を襲おうとする。そんな2人の前に現れた男にタケは指をかみ切られ、なおも男はタケに噛みつこうとする。恵は男の頭に蹴りを入れたところ、男の首はいとも簡単に折れてしまう。人を殺してしまったことに怯える5人はその場を立ち去ろうとするが車を何者かに奪われてしまい、やむなく最寄りの村まで歩いて向かうこととなった。
 一行は一軒の民家にたどり着くと、寄生虫を飲んだ真希が腹痛に襲われる。真希は一目散にその家の便所に駆け込むが、汲み取り便所の中からは次々とウ○コまみれのゾンビ、ウン・デッドが現れて、一行はあっという間に囲まれてしまう。真希がウン・デッドに群れに捕まってしまい、やむなく残る4人は家の中へと逃げ込んだ。そんな彼らに救いの手を差し伸べたのは、、村で診療所を営む男田中だった。
 4人は田中から、人々がウン・デッドとなったのは、謎の寄生虫・“ネクロゲドロ”が原因だと聞かされる。さらに、ウン・デッドに噛まれた者は傷口からネクロゲドロの卵を体内に送り込まれ、間もなくウン・デッド化してしまうと言うのだ。そして、その言葉通りタケがウン・デッド化して死んでしまう。そしてその翌日、恵は田中とその娘・の恐るべき秘密を目撃してしまう。村から脱出すべく逃げ出す3人だったが、その行く手を夥しい数のウン・デッドが阻むのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    “全世界呆然!!”かぁ・・・・・確かにその通り、劇場で観てしまった私もただただ呆然とするのみだった。汲み取り式の便所からウ○コを投げながら襲ってくる、アンデッド(UNDEAD)ならぬウン・デッドだなんて、一体どこからそんな荒唐無稽な発想が生まれてくるのだろうか。天ぷらにされてしまった片腕にマシンガンを装着するなんていう、『片腕マシンガール』の井口監督だから、ある程度の覚悟はしていたものの、その覚悟を遥かに上回るリアリティなど全く無視したような内容は、エロ・グロ・ナンセンスがてんこ盛りだ。
 ホラーでアリながらコメディでもあるこの作品(最近、ゾンビを主題にしたコメディが多いように思えるのは気のせいか?)。ウ○コを投げつけてくるウン・デッドは、私が今まで観たどんなゾンビよりも身の毛がよだつほど恐ろしい(笑)。おそらくは笑いを誘うシーンのはずのウ○コ投げも、そのあまりの汚さに笑うに笑えないよ。ハッキリ言って、私はゾンビよりもウ○コの方がコワイ(笑)。ただひとつ救いだったのは、ウ○コの色が露骨な茶色ではなく、泥のような灰色だったことで、あれがもしも茶色だったら、スクリーンを直視できなかったかもしれない。
 ところが、ウン・デッドが活躍(?)するのは中盤までで、クライマックスは主人公の恵が人々をウン・デッド化させた謎の寄生虫“ネクロゲドロ”のクィーンと戦うわけなのだが、その戦いぶりと言ったら・・・・・下ネタ炸裂でもう何も言いたくありません、ハッキリ言って絶句です。知りたい人は、どうぞ劇場で観てください。ただし、後悔しても一切責任はとれませんのであしからず。
 恵を演じた主演の中村有沙は、こんな作品には不似合いな美形で、その彼女がオールヌードを披露してくれるなどとは夢にも思っていなかった。脱ぐなら絶対に護あさな扮する真希だと思っていたから(事実、お尻だけは披露してくれたけど)。ノーマル(?)なゾンビ映画ならまだしも、ウ○コまみれのウン・デッド映画で全裸を晒すとは、彼女もおそらく複雑な心境だったんじゃないだろうか(笑)。
 個人的には、主人公の恵は可愛いし、あまりにもバカバカしいが『大日本人』を観た時のように腹が立つこともないし、かといってまともに星を付ける気にもなれない。というワケで、今回は初めての「評価不能」ってことで。