評     価  

 
       
File No. 1565  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2012年03月10日  
       
製  作  国   イギリス  
       
監      督   スティーヴ・マックィーン  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   愛なら、毎晩
ティッシュにくるんで
捨てている。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   マイケル・ファスベンダー [as ブランドン・サリヴァン]
キャリー・マリガン [as シシー・サリヴァン]
ジェームズ・バッジ・デール [as デイヴィッド・フィッシャー]
ルーシー・ウォルターズ [as 地下鉄の女]
ニコール・ベハーリー [as マリアンヌ]
マリ=アンジェ・ラミレス [as アレクサ]
ローレン・オマール [as ローレン]
 
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あ ら す じ    ニューヨークに暮らし、仕事もスマートでソツのない独身男ブランドン・サリヴァン。彼は、仕事以外のすべての時間をセックスに注ぎ込んでいた。それはもはやセックス中毒といっても過言ではなく、行きずりの女性やプロの女性との一夜限りの情事、シャワールームやオフィスのトイレでのマスタベーション、ネットでのポルノ動画の収集などなど・・・・・ありとあらゆる性欲を処理する行為によって日々をやり過ごしていた。ところが、こうして確立されたシングルライフを過ごすブランドンのアパートに、妹のシシー・サリヴァンが転がりこんでくる。
 過去に何度もリストカットの経験があるシシーは他者の愛を渇望し、激情の塊となって愛にすがりつこうとする。一方のブランドは、他人との心の繋がりを一切求めず、感情を排して生きてきた。兄妹ながらも相反する生き方を貫いてきた2人の想いは激しく衝突してすれ違い、それぞれの孤独を更に深めていく。そんなある日、ブランドンの元に衝撃的な連絡が届くのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    『X-MEN ファースト・ジェネレーション』で一気にブレイクし、この後ノオミ・ラパス、シャーリーズ・セロンと共演するリドリー・スコット監督作品『プロメテウス』の公開も控えている、マイケル・ファスベンダー主演のセックス依存症の男の孤独と苦悩を描いた「問題作(←Webの受け売り)」。そして、初めてチラシを手にして最初に目に入ったのが、“スティーヴ・マックィーン”という監督名。正直、それを見た瞬間は「えっ!?マックィーンって確か随分昔に亡くなってるはずじゃ?」。もちろん、あの『パピヨン(私にとってのマックィーンの代表作はこれなのだ)』のスティーヴ・マックィーン(1980年没)であるはずがなく、冷静に考えれば同姓同名の別人だとすぐにわかるはずだったのに。
 過激な性描写のために各国で上映規制が行われ、日本では「R18+」指定ですら公開が危ぶまれたとのことらしいが、実際に観てみると、別に過激さを期待していたわけではないのにもかかわらず、そこまでセンセーショナルな内容とは思えないというのが正直な印象だ。この作品よりも性的に過激な作品は、他にいくらでもあるんじゃないかな。
 とはいうものの、もしも私が俳優ならばこの作品には絶対に出演したくないし、演じる自信もない。それほど演じるのが恥ずかしいことこの上ないシーンは満載で、これを演じきったマイケル・ファスベンダーが映画各賞にノミネートされ受賞したというのも頷ける。
 セックス依存症のようなマイケル・ファスベンダー扮する主人公のブランドンだが、そんな彼にとって実はセックスは隠れ蓑で、その裏には隠された本当の“シェイム(恥)”があるようだ。けれども、残念ながら私の理解力では、それが何なのかさっぱりわからなかった。妹のシシーが現れて彼の日常のバランスが崩されたことを考えると、彼女に対して妹としてではなく、女性として倒錯的な愛情を抱いてしまったということが想像される。だが、そう決めつけてしまうにはあまりにも情報が少なすぎるし、それにそんなことは思いたくもない。妹のシシーを演じているのが、キャリー・マリガンである以上は。
 これから書くことは、あくまで一般論ではなく私の個人的で独断的な私見であることをまずお断りしておきたい。そう、どうしてもキャリー・マリガンが好きになれないのだ。相変わらず幼い顔の造りで年齢不詳なのだが、アップで観てみると26歳という年齢相応だということがやっとわかる。そして今回は、役作りのためにウエイトを増やしたらしく、それが私にとってはさらに彼女を敬遠したくなる方向に働いている。ファンならともかく、私にはクラブで彼女が唄うシーンのように、彼女の顔のアップをワンカットで長回しなどされるのはもはや拷問に等しく、ついつい目を閉じてそのまま眠ってしまうかと思った(笑)。