評     価  

 
       
File No. 1568  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2012年03月17日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   三木 孝浩  
       
上 映 時 間   123分  
       
公開時コピー   それでも、
永遠だと
信じたかった
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   生田 斗真 [as 矢野元晴]
吉高 由里子 [as 高橋七美]
高岡 蒼佑 [as 竹内匡史]
本仮屋 ユイカ [as 山本有里]
小松 彩夏 [as 山本奈々]
柄本 佑 [as アツシ]
比嘉 愛未 [as 千見寺亜希子]
須藤 理彩 [as 竹内文香]
麻生 祐未 [as 矢野庸子]
 
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あ ら す じ    北海道、釧路。クラスメイトの結婚式で故郷に帰った高橋七美は、廃校となる母校の屋上にひとり立っていた。目を閉じると、あの頃のまぶしい記憶が浮かび上がってくる。高2の新学期、七美は矢野元晴とこの屋上で出会った。クラスの女子のほとんどが好きになる人気者だが、時折さびしげな表情を浮かべる矢野に七美もいつしか惹かれていく。そんな中、矢野の親友竹内匡史から、矢野が死別した年上の恋人山本奈々との過去を引きずっていると教えられる。思い悩む七美だったが、矢野への想いが抑えきれなくなり、生まれて初めての告白をするのだった。
 一途な想いを貫く七美に対し、矢野は少しずつだが心を開いていく。しかし奈々の幻影と、矢野に想いを寄せる奈々の妹・山本有里の存在が、ふたりの間に立ちふさがる。互いに想いをぶつけ合い傷つきながらも、ついに未来を誓い合うふたり。だが、幸せな日々もつかの間、矢野は東京へ転校することになる。七美は自分も東京の大学を受験する決心をし、それまでの1年余りを矢野と離れて暮らすことになった。そして、矢野が東京へと旅立っていく日、七美は電車のホームで矢野を見送るのだった。けれども、七美が矢野に会ったのはそれが最後となり、それから6年の月日が流れ去った・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    久しぶりに直球勝負の正統派ラブ・ストーリーを観たような気がする。主演には生田斗真と吉高由里子という、まさに今が旬の2人をキャスティングしたこともあって、劇場に訪れていた客の年齢層が低いこと低いこと。私のようなオジサンが観るには、少肩身が狭いように思えたのは気のせいだろうか。もちろん私は、原作の少女コミックもそのノベライズ本も読んでいないのだが、どうやらそれが幸いしたようだ。原作の愛読者のコメントをWebで見ていると、手厳しいコメントが多いように見受けられるから。
 初めて触れるストーリーの割に何だかデジャヴにとらわれると思ったら、同じく生田斗真が主演でガッキーが相手役を演じた『ハナミズキ』も北海道が舞台で、ガッキーが東京へ行ってしまい、離ればなれになった2人に別れが訪れるという基本路線が、この作品とダブるためだと気がついた。そして、『ハナミズキ』のガッキーが可愛いのは言うまでもないけど、この作品の吉高由里子も負けず劣らず魅力的なキャラクターを演じている。ちょっと顔が丸くなったように思える吉高由里子扮する七美から「好きだ、バカ!」なんて言われたら、私だったらとても冷静じゃいられない(笑)。
 矢野と七美が初めて会話を交わす校舎の屋上のシーンは気に入った。テストで8点を取った七美が、紙飛行機になって飛んできた矢野の答案用紙を見て、0点だと勘違いして慰めようとしたら、実は1と0が隠れていて実は100点だったなんて。七美は相当バツの悪い思いをしたことだろうな。
 生田斗真、吉高由里子が高校生という設定はまだそれほど違和感を感じずにいられるが、問題なのは今年の2月で30歳になる高岡蒼佑(離婚を機に字だけを蒼甫から蒼佑に変えたのかな?)演じる竹内が、どう観ても高校生には見えないこと。それに加えて、竹内のような聖人君子とでも言いたくなるようなキャラクターの高校生が今時存在するのか?なんてツッコミたくもなってしまう。