評 価
File No.
1584
製作年 / 公開日
2012年 / 2012年04月20日
製 作 国
アメリカ
監 督
マックG
上 映 時 間
98分
公開時コピー
史上最大の“職権乱用”
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
最初に観たメディア
Theater
Television
Video
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト
リース・ウィザースプーン
[as ローレンス・スコット]
クリス・パイン
[as FDR]
トム・ハーディ
[as タック]
ティル・シュヴァイガー
[as カール・ハインリッヒ]
チェルシー・ハンドラー
[as トリッシュ]
アンジェラ・バセット
[as コリンズ(CIA上官)]
ジョン・ポール・ルタン
[as ジョー]
アビゲイル・スペンサー
[as ケイティ]
ジェニー・スレイト
[as エミリー]
ローズマリー・ハリス
[as ナナ・フォスター(FDRの祖母)]
ジョージ・トーリアトス
[as FDRの祖父]
クリント・カールトン
[as ジョナス]
ウォレン・クリスティー
[as スティーヴ]
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ
ある日、CIAの凄腕コンビ
FDR
と
タック
は、闇商人ハインリッヒ兄弟の取引現場を極秘裏に抑える任務を遂行していた。ところが、兄弟の一人をビルから転落死させてしまい、残る一人
カール・ハインリッヒ
を逃走させてしまた挙げ句、大騒動が新聞記事にまでなってしまう。2人は上官の
コリンズ
から謹慎処分を受け、内勤を命じられてしまう。
暇を持て余したタックは恋人紹介サイトで知り合った女性・
ローレン・スコット
とデートをすることになる。一方FDRはレンタルビデオ店でナンパをするが、思い通りにならない美女に夢中になってしまう。その女性は、あろうことかタックとのデートを終えたローレンだったのだ。紳士的なタックとロマンチストなFDRの間でローレンの心は揺れ動き、ついつい二股をかけてしまう。ところが、ひょんなことからFDRとタックはお互いの恋人が同一人物だと知ってしまうのだった。
親友同士のFDRとタックは、互いの邪魔をしないという“紳士協定”を結ぶ。ところが、次第にローレンにのめり込んでいくあまり、それぞれ“重要任務”と偽ってCIAの精鋭チームを使ってローレンの周辺を調査し始め、やがてそれは相手のデートを監視し妨害するまでにエスカレートしてしまう。2人がCIAだとは知る由もないローレンの影で、史上最大の職権乱用バトルを繰り広げるFDRとタック。そこへ折り悪く、2人に対する復讐心を燃え上がらせるハインリッヒが、その魔手を伸ばしていたのだった・・・・・。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント
今回は先週の『バトルシップ』の二の舞にならないようにと、朝から頭のからこの作品のことが離れなかった。これで退屈な作品だったら「金返せ」モードに陥るところだったが、そんな心配は吹っ飛んでしまうようなアクション・コメディで、私はこの手のコメディ作品にはヨワイのだ。
前作『幸せの始まりは』が残念な出来だったリース・ウィザースプーンだが、この作品ではラブコメの女王の面目躍如とばかりに活き活きとして見えるのがいい。ただ、この作品の見所は主演の彼女じゃなく、クリス・パイン扮するFDRとトム・ハーディ扮するタックが繰り広げる、CIAの最新ハイテクを駆使した職権乱用バトルだ。
ローレンの経歴を調べ上げるなんてのは朝飯前で、彼女の部屋に隠しマイクやカメラをセットするは、飛行機に搭載した監視カメラデートを追跡するはで、もうやりたい放題(笑)。FDRとタックが、自分のチームを「国家機密のため」だなんて嘘で振り回すのだが、案外チームの面々もその実を知りながら面白がっているのがさらに笑える。FDRがローレンの好きなクリムトの蘊蓄を無線で聞きながら語っていると、それをタックのチームがハッキングしてデタラメを教えるくだりは、FDRがタックの麻酔銃で眠らされてしまうのと並んでお気に入りのシーンだ。ゴールデン・ウィークにカップルで観るデート・ムービーにもいいが、男性が観て「男ってつくづくバカだなぁ」と苦笑させられるのも悪くないと思う。
男ってバカだなぁ、と呆れる反面、ローレンを巡って一時は亀裂が入ってしまった2人の友情だったが、窮地に追い込まれることでやはり互いが必要だと解り、絆を取り戻すのは観ていて気持ちいい。そして、ラブコメディだから当然のこと、ラストはハッピーエンドじゃなきゃいけない。ローレンはFDRかタックのいずれかを選ぶのだが、選に漏れた方にもちゃんと落ち着き先が用意されているのだ。
チェルシー・ハンドラーが演じるローレンの親友・トリッシュは、FDRとタックの言葉通り凄まじいばかりのオヤジのノリで、こういう女性を友達に持つ女性と付き合うのは考え物だ。あんな女性に自分の言動が逐一報告されてしまうなんて・・・・・考えただけでも身の毛がよだつ(笑)。