評     価  

 
       
File No. 1591  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2012年04月28日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ポール・フェイグ  
       
上 映 時 間   125分  
       
公開時コピー   女友達は、最高だ。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   クリステン・ウィグ [as アニー・ウォーカー]
マーヤ・ルドルフ [as リリアン]
ローズ・バーン [as ヘレン]
ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ [as リタ]
エリー・ケンパー [as ベッカ]
メリッサ・マッカーシー [as メーガン]
クリス・オダウド [as ローズ巡査]
マット・ルーカス [as ジル]
ジル・クレイバーグ [as アニーの母]
マイケル・ヒッチコック [as ドン・コロデッキ]
ミッチ・シルパ [as フライトアテンダント]
ジョン・ハム [as テッド]
テリー・クルーズ [as ブートキャンプのインストラクター]
カリ・ホーク [as カールア]
レベル・ウィルソン [as ブリン]
 
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あ ら す じ    ミルウォーキーに住む30代独身のアニー・ウォーカー。開業した手作りケーキの店が潰れた上に、恋人にも捨てられるなど不運が続いている。母親のコネを頼った宝石店の仕事で何とか暮らす彼女の唯一の慰めは、親友リリアンの存在だった。ところが、彼女が突然の婚約宣言。メイド・オブ・オナー役を依頼されたアニーはショックと寂しさを堪えつつ、大役を引き受ける。
 他のブライズメイドは、リリアンの従姉妹で3人の息子を持つリタ、新婚のベッカ、花婿の太めの妹メーガン、それに花婿の上司の妻ヘレンの4人。中でも、美人で金持ちのヘレンは何をやっても完璧でソツがない。そして訪れたドレス選びの日にハプニングが発生する。リリアンを交えて、アニーお薦めのリーズナブルなブラジル料理店で会食後、ヘレン馴染みの超高級ブライダル・ショップに出かけた一行は、料理を食べなかったヘレン以外の全員が食中毒に襲われてしまう。
 さらに、ヘレンの提案で“独身最後のパーティー”をラスベガスで行なうことになるが、アニーは金欠の上に大の飛行機嫌いだった。ファーストクラスの皆と別れてエコノミー席にしたものの、恐怖心から酒を飲んで大暴れしてしまい、これが原因で全員が途中で降ろされる羽目になってしまう。ついにメイド・オブ・オナーをクビになったアニーは自己嫌悪に陥り、宝石店は解雇され、アパートも追い出されて、渋々母の家に転がり込むのだった。
 花嫁に贈り物をする“ブライダル・シャワー”がヘレンの豪邸で行われるが、アニーの心を込めた手作りの品よりも、ヘレンからのパリ旅行に目を輝かせるリリアンにたまりかねたアニーは、ついに彼女と大喧嘩してしまう。果たしてアニーは友情を取り戻し、人生をやり直すことができるのか?そして、結婚式の行方は・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    『史上最悪のウェディングプラン』なんて副題を付けたところを見ると、日本では『ハングオーバー!』の女性バージョンとしてヒットさせようという意図だったのだろう。確かに、この作品でアカデミー助演女優賞にノミネートされたメリッサ・マッカーシーなんかは、女性版ザック・ガリフィアナキスという形容がピッタリだ。けれども、実際にこの作品はどちらかと言えばキャサリン・ハイグル主演の『幸せになるための27のドレス』に近い内容で、クリステン・ウィグ扮するアラフォーの主人公・アニーの繰り広げるドダバタ劇が観ていて痛い。
 観終えて劇場を出る時、後ろにいた女性2人組が「主演の女優って、観たことない人だったね」「っていうか、知らない人ばかりだったね」なんて会話を交わしていたのが聞こえきたが、私はクリステン・ウィグという女優、どこかで観たような気がするとずっと気になっていた。帰宅して調べてみると、『宇宙人ポール』でルース役を演じたあの人だったのかぁ、と納得。ちなみに彼女はこの作品で脚本も手がけ、アカデミー脚本賞にノミネートされている。
 何をやっても上手くいかない、そんな時期は誰にだってあるもので、まさにそのまっただ中にアニーはいたわけだ。そんな彼女の心の支えが親友のリリアンだったから、横からしゃしゃり出るように自分こそが一番の親友だと言わんばかりのヘレンが気に障るのは当然で、それは女性に限ったことではなく、男性である私にもその気持ちはよくわかる。で、ついついヘレンに対して意地を張ってしまうのだが、これがさらにアニーを悪い方へと向かわせてしまう悪循環になるのだ。
 おそらくヘレンは悪気があってアニーに対抗しているわけではなく、リリアンの事だけを考えてアニーの気持ちなどは眼中にないためで、「だから、金持ちは嫌われるんだよ」と言ってやりたくなったのは、おそらく私だけではないだろう。ただ、いくらなんでもアニーの心を込めた手作りの贈り物よりも、ヘレンからのパリ旅行を喜ぶリリアンも、ちょっと無神経すぎる。アニーがキレて心情をブチまけたのも、解るような気がする。
 全編笑い所満載なのだが、アメリカ人と日本人の気質の違いのためか、いくらなんでもちょっとやり過ぎじゃない?と思うシーンも。特に、ブラジル料理で食中毒を起こすくだりでは、メーガンは洗面台に座り込んでしまうし、極めつけはリリアンで、衆人環視の車道にへたり込んでしまうなんて・・・・・さすがにあれにはドン引きしてしまった。