評     価  

 
       
File No. 1595  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2012年05月12日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ゲイリー・マッケンドリー  
       
上 映 時 間   117分  
       
公開時コピー   彼らは、実在する。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ジェイソン・ステイサム [as ダニー]
クライヴ・オーウェン [as スパイク]
ロバート・デ・ニーロ [as ハンター]
ドミニク・パーセル [as デイヴィス]
エイデン・ヤング [as メイヤー]
イヴォンヌ・スロラホフスキー [as アン]
ベン・メンデルソーン [as マーティン]
デヴィッド・ホワイトレイ [as MI6]
マシュー・ネーブル [as ペノック]
レイシー・ハルム [as ハリス]
スチュワート・モリット [as キャンベル]
 
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あ ら す じ    1980年、メキシコ。極秘ミッションに駆り出された殺し屋のダニーは、師匠でもあり良き相棒でもあるハンターとともに、いつものように厳重な警戒を潜り抜け、リムジン内の標的を暗殺した。しかし、同乗していた目撃者である10歳の少年に向かって引き金を引くことがどうしてもできなかったダニーは、自身の限界を悟って危険な稼業から足を洗う。
 1年後。オーストラリアの農場で恋人アンと静かに暮らしていたダニーの元に、ハンターのポラロイド写真が届く。ハンターは“SAS隊員3名を事故に見せかけて殺せ”という危険な仕事に失敗し、捕虜となっていたのだ。ダニーはハンターを救出するために、ハンターが遂行するはずだったこの不可能なミッションを引き受けざるを得なかった。そして、デイヴィス、メイヤーらの仲間たちを招集する。
 一方、元SASの隊員スパイクは、彼らの不穏な動きを敏感に察知していた。その背後には“フェザー・メン”と呼ばれる謎の組織の存在があり、ダニーへの包囲網は確実に狭まっていく。そして、影で暗躍する謎の“エージェント”の存在。敵の予期せぬ奇襲。徐々に動きが制限される困難な状況下、ダニーは決死の行動に出るが、その先には予想もしなかった事実が存在していた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    現代最高のアクション・スターといっていいジェイソン・ステイサムと、英国を代表する演技派でアクションもこなせるクライヴ・オーウェンが競演し、そこにいぶし銀のロバート・デ・ニーロが加わるとなると、もうそれだけで私のような単細胞は「これは見逃すわけにいかない」と思い込んでしまうようなキャスティングの作品。凄腕の殺しのプロに扮するのがジェイソン・ステイサムとロバート・デ・ニーロで、彼らに敵対する元SAS隊員がクライヴ・オーウェンという構図だ。
 SASとは“Special Air Service”の略称で、世界最強と言われる高い戦闘能力を誇る特殊部隊だ。そんなSAS隊員3人を、ただ殺すだけでなく自白させて、しかもその映像を証拠として撮影するとは、まさに至難の業のミッションだが、それをいとも簡単にかつ完璧にやってのけてしまう(ように見える)ジェイソン扮するダニーは知略かとしても一流だが、やはりジェイソンが演じている以上はお約束のアクションシーンなしにはファンが納得するワケがない。その期待に応えるように、今回も体を張ったアクションシーンが満載で、特にクライヴ・オーウェン扮するスパイクとの病院での肉弾戦や、椅子に縛り付けられながらその椅子を逆に利用するなど、彼の得意とする身の回りの物は何でも利用するというアクションを存分に楽しめる。
 クライヴ・オーウェンが、ジェイソンに負けず劣らずの格闘シーンを吹き替え無しで演じているのには驚いた。彼の今までの出演歴にアクション作がなかったわけではないが、どちらかと言えば動より静のイメージが強かったから。そして、大御所のデ・ニーロだが、ただマシンガンを撃ちまくるだけで凄腕の殺し屋とは到底思えないから、ミッションに失敗して捕虜にされたのも頷けてしまう。だが、地下鉄でダニーの恋人・アンを守るシーンでは、それまでは“羊の皮を着た狼”だったと言わんばかりに腕前を見せつけてくれるから、それまでのイメージが覆って実に頼もしく見えるて、その辺りの演じ分けはさすがの貫禄だ。