評     価  

 
       
File No. 1637  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2012年07月21日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   長嶺 正俊  
       
上 映 時 間   92分  
       
公開時コピー   鋼鉄の救世主降臨。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   明日花 キララ [as アイアンガール]
秋山 莉奈 [as アンヌ]
城戸 裕次 [as ケン]
栩原 楽人 [as ワタル]
古原 靖久 [as ビリー]
虎牙 光揮 [as クレイジー・ジョー]
 
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あ ら す じ    いつかの時代のどこかの国。花を摘んでいた少女アンヌがこの一帯を支配する無法者集団“クレイジードッグス”に襲われる。しかし、そこへ現れた謎の美女アイアンガールが、圧倒的な強さでアンヌを救う。彼女は、特殊な強化スーツを装着し、失ってしまった過去の記憶を探す旅を続けていた。アンヌは、そんなアイアンガールを自分が住む村へ案内する。
 村人たちは、クレイジードッグスの報復に怯えるが、長老が示した村に伝わる古文書には“鉄の救世主”アイアンガールが危機を救うと記されていた。村の若者たちのリーダーケンは、アイアンガールと対立するものの、次第にお互いを認め合うようになってゆく。やがて、伝説を信じたケンやワタルなど若者たちはクレイジードッグスの襲撃に備え、アイアンガールと共に闘う決意を固める。もしや彼女こそ、伝説の救世主ではないのか・・・・・?
 やがて姿を現すクレイジードッグスとそのボス、クレイジー・ジョー。だが、クレイジードッグスのメンバー、ビリーは、ある秘密を抱えていた。ついに始まる、今を生きるための壮絶な戦い。その渦中で明らかになる意外な真実とは・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    公開2日目の日曜日の初回、来館していた客層は中高年の男性のみで、しかもどうやら私が最年少だったようだ。以前にもそんな映画に遭遇したことは何度かあったが、この作品がそれらの作品と決定的に違うのは、70代を越えると思われる年齢層が一人も見られず、全員が50〜60代だったこと。しかも、普段から映画を観慣れているとは思えないような男性がほとんどだった。なぜそんな客層になったのか、その理由は観終えて帰宅してからWebで調べてみて想像がついた。
 主演が明日花キララという女性であることは知っていたが、彼女が実はAV女優だったのだ。どうやら客の大半がAV女優としての彼女のファンだったようだ。その彼女、この作品ではエロティックなシーンは封印して(とは言っても、2カットだけ上半身のみのヌードは披露してくれているが)、体当たりのアクションを見せてくれている。彼女の濡れ場を期待して劇場へ来た面々には、かなり物足りない内容だったかもしれないね。けれども、そんな彼女の本職を知らなかった私にとっては、バストを上げて寄せてのボディスーツで90cmのGカップ(!)の胸がさらに強調されて、どうしても眼がそこへ行ってしまった(笑)。まぁ、それは健全(?)な成人男子としてはやむを得ない反応だということで。
 そんな明日花キララ扮するアイアンガールがとにかく強くて、おまけに前述のボディスーツが似合っていてメチャクチャカッコイイ。ちなみにあのスーツ、200万円もかかっているらしく、あれを脱ぐのに3人がかり10分かかったとのこと。そして、彼女が特殊な力(敵の打突のみならず、銃弾までをも躱してしまうのだ)をどうして身につけたのか、その点は本人が記憶を失っているという設定のために謎だ。おそらく、『アイアンガール ビギンズ』なんてタイトルで続編が製作されれば、その謎も9解き明かされるのだろうけど、その点は期待するだけ無駄だろうな。
 今回悪の親玉であるクレイジー・ジョーを演じる虎牙光揮は、水野美紀主演の『ハード・リベンジ、MILLY』でも悪役を務めていて、ハードなアクションをこなせる彼のような役者はこの手の作品においては欠かせない存在のようだ。クライマックスはお約束のアイアンガール VS クレイジー・ジョーの一騎打ちだが、とにかく人間離れした力を持つアイアンガールのこと、いくら強いと言っても普通の人間であるジョーなど相手にならないかと思ったら、なぜかアイアンガールに対して互角以上の強さなのだ。「え?そんなはずはないんじゃない?」と不審に思っていたら、予想もしない種明かしが用意してあって納得。おかげで、余計にアイアンガールの過去が知りたくなってしまった。