評 価
File No.
1640
製作年 / 公開日
2012年 / 2012年07月28日
製 作 国
日 本
監 督
堤 幸彦
上 映 時 間
110分
公開時コピー
まともな仕事に就かれへんかった。
俺らヒーローにしかなれんかった。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
横山 裕
[as 横峯誠(ブラック)]
渋谷 すばる
[as 渋沢薫(レッド)]
村上 信五
[as 村岡雄貴(ナス)]
丸山 隆平
[as 丸之内正悟(オレンジ)]
安田 章大
[as 安原俊(ブルー)]
錦戸 亮
[as 錦野徹朗(イエロー)]
大倉 忠義
[as 大川良介(グリーン)]
舘 ひろし
[as キャプテン・シルバー]
ベッキー
[as 鬼頭桃子]
東山 紀之
[as ダーククルセイド総統]
蓮佛 美沙子
[as 仁科遥]
竹中 直人
[as 警視庁長官]
田山 涼成
[as 八萬警察署長]
石橋 蓮司
[as 三枝信太郎]
高橋 ひとみ
[as 横峯聖子]
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あ ら す じ
2035年。度重なる天変地異と経済危機、治安悪化により、日本は荒廃していた。国から見捨てられた地方都市ではテロリストが勢力を持ち、略奪や誘拐が日常茶飯事的に行われており、多くの人々は希望を失っていた。そんな地方都市のひとつ・八萬市(エイトシティー)では、治安維持のために自警団・ヒーロー協会が設立される。闇金に手を出し借金取りから逃げ回っていたニートの
横峯誠
(横山裕)はある日、ヒーロー協会の
三枝信太郎
にスカウトされる。かつては100人を超えるヒーローがいた協会も、今残っているのはアルコール依存症の
渋沢薫
、チェリーボーイの
村岡雄貴
、ショッピングサイトにどっぷり浸かっている
丸之内正悟
、青いものを見ると買わずにはいられない
安原俊
、プライドばかり高い元バンドマンの
錦野徹朗
、純粋で優しすぎる
大川良介
というやる気のないダメ人間のばかりだった。そして横峯はそんなエイトレンジャーのリーダーを任されてしまう。
一方、警察としてもはや機能していない八萬署の中にも、型破りだが正義感あふれる刑事・
鬼頭桃子
と伝説のヒーローである
キャプテン・シルバー
に憧れる新米刑事・
仁科遥
は市民を守ろうと日夜努めていた。しかし彼女らの奮闘もむなしく、テロリスト集団ダーククルセイドの第3部隊は誘拐・人身売買で儲け無職の市民を次々に取り込み、着々と勢力を増していた。エイトレンジャーはダーククルセイドの一味に立ち向かうべく、キャプテン・シルバーの指導を受けて修業に励むのだった。
ある日、ダーククルセイドからキャプテン・シルバーの元へ刺客が送り込まれる。これを破ったエイトレンジャーが暗殺者の仮面を取ると、正体はこの街で生活の手立てを失くした老人だった。借金返済のためにヒーローを担う者と生活のために暗殺者となった者。エイトレンジャーたちは市民を守る本気の覚悟が足りないことに気付くが、キャプテン・シルバーの導きにより、国や周囲に見捨てられた自分たちだからこそ誰も見捨てずに人々を守ろうと決心する。そんな中、彼らの元にダーククルセイド第3部隊を率いるMr.ダークから、キャプテン・シルバーを引き渡さなければ市内にある石油コンビナートを爆破させるとのテロ予告が届く・・・・・。
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たぴおか的コメント
劇場で予告編を観た時は興味がわいたものの、関ジャニ∞の主演映画だと知って意欲が半減してしまったが、とりあえず初日のレイトショーに臨んだ。最初から疑問だったのは、関ジャニ∞がエイトレンジャーを演じるのに、なぜ7人しかいないのかという点で、実は2005年にメンバーのひとり・内博貴が未成年で飲酒していた事実が発覚し、芸能活動を無期限休止となったために、現在は7人で活動している事をネットで初めて知った。そうとわかっても、舘ひろし扮するキャプテン・シルバーが加わったわけでもなく、エイトレンジャーというのはやっぱり納得がいかない。
ジャニーズが主演のこの作品、ハナから期待はしていなかったが、それでもショックだったのは舘ひろしが老けたなぁ、と痛感せざるを得ないこと。それもそのはず、今年既に62歳という年齢では、この作品で見せたアクションがおそらくは精一杯だったことだろう。
関ジャニ∞のメンバーは、ドラマ『ベスト・フレンズ』で長澤まさみチャンに暴力をふるうDV男、映画『ちょんまげぷりん』ではタイムスリップした侍を演じた錦戸亮、それに、松下奈緒主演のドラマ『コントロール』で彼女の同僚の刑事を演じた横山裕の2人しか知らない。この作品を観て、ナスが面白いキャラだとは思ったが、「八重歯キラッ」があまりにクドイのにはちょっと閉口するな。
彼らのキャラクターなのかもしれないが、ウケないギャグの小ネタが多く、ヒーロー物なのかそれとも単なるギャグの羅列なのか、作品のスタンスが非常に微妙だ、というか、あまりに中途半端だ。せめてエイト・レンジャーのコスチュームにはもう少し気合いを入れてもらいたかったものだ。悪の組織であるダーククルセイドの総統を真剣に演じている東山紀之が浮いてしまって、ちょっとかわいそうに思えてしまう。
まぁ、この作品を観て楽しいのは関ジャニ∞の熱烈なファンの女性くらいだろうし、ファンでもないのに劇場でこれを観ようなんて思うのは、私のような物好きくらいだろうな。