評 価
File No.
1641
製作年 / 公開日
2012年 / 2012年08月24日
製 作 国
アメリカ
監 督
リドリー・スコット
上 映 時 間
124分
公開時コピー
人類は、どこから来たのか。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ノオミ・ラパス
[as エリザベス・ショウ]
マイケル・ファスベンダー
[as デヴィッド]
シャーリーズ・セロン
[as メレディス・ヴィッカーズ]
イドリス・エルバ
[as ヤネック]
ガイ・ピアース
[as ピーター・ウェイランド]
ローガン・マーシャル=グリーン
[as チャーリー・ホロウェイ]
ショーン・ハリス
[as ファイフィールド]
レイフ・スポール
[as ミルバーン]
エミュ・エリオット
[as チャンス]
ベネディクト・ウォン
[as ラヴェル]
ケイト・ディッキー
[as フォード]
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あ ら す じ
エジプトやマヤ、メソポタミアなどの古代遺跡の壁画から、共通するサインが見つかる。発展した時代も場所も異なるこれら古代遺跡で見つかったサインを、考古学者の
エリザベス・ショウ
は人類を創造した知的生命体からの招待状ではないかと分析する。
人類の起源の謎を解くため、エリザベスや恋人の
チャーリー・ホロウェイ
、女性監督官でスポンサーでウェイランド社のトップでもある
メレディス・ヴィッカーズ
、精巧なアンドロイドの
デヴィッド
ら17名は巨大企業ウェイランド・コーポレーションが建造を手がけた宇宙船プロメテウス号に乗り込み、未踏の惑星を目指して出航する。
2093年、2年もの航海を経て目的の惑星にたどり着いた一行は、砂漠に広がる明らかに人の手により造られた遺跡を見つけ、その奥へと足を踏み入れる。しかしその惑星では地球の科学では計り知れない異常な出来事が次々と起こり、脅威となって彼らに襲いかかる。やがてそこは人類の創造主である異星人の実験基地となっていることが判明し、唯一生存していた異星人とのコンタクトを図る一行だったが・・・・・。
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たぴおか的コメント
8月24日公開の作品だが、8月4日に1回きりの特別上映があったために、1週間以上も前からネットでチケットを購入しておいた。おかげで、直前になってこの作品を予約していることをうっかり忘れて、『アナザー Another』をダブルブッキングしてしまったという間抜けなオチまでついてしまった。
『エイリアン』『ブレードランナー』のリドリー・スコット監督がメガホンを執った、『エイリアン』の前章譚に位置づけされる作品とあっては、嫌でも期待が膨らむというもの。おまけに、予告編を何度か観たものの、肝心な部分は伏せられているために、どのような展開のストーリーなのかはもちろんのこと、異星人が登場するのかすらも事前にはわからない。予告編でチラリと見えた半裸の女性がエイリアンか?と思っていたのだが,それも実はシャーリーズ・セロン扮するメレディスが腕立て伏せをしているシーンだったりする(笑)。そのおかげで、この場に何を書いてもネタバレになりそうな気がする。
プロメテウスとはギリシア神話に登場するタイタン族の子孫の神で、一説によると人類を創造したのはプロメテウスだったとのこと(Wikipediaより)。そんなタイトルが付けられたこの作品、『エイリアン』や『ブレードランナー』と比べると観念的で抽象的。ストレートな感覚を期待していると当てがはずれるだろう。個人的にはこの手の作品は大好きなのだが、映画の掲示板では賛否両論に評価が分かれる理由は、おそらくはその辺りにあるのだろう。
最近はもう半ば当たり前になりつつある3Dがこの作品でも採用されていて、4日の特別上映は当然のことながら3D版の上映だった。飛び出す3Dというよりも、『アバター』のように奥行きを感じさせる3Dになっているが、この作品ではそれが『アバター』同様に効果的で、幻想的な雰囲気を醸し出している。
主演は『ミレニアム』3部作で主役のリスベットを演じ、『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』でハリウッドデビューも果たしたノオミ・ラパス。『ミレニアム』の時よりは全体的に丸みを帯びて女性らしく見える彼女の、体当たりの演技は観応えがある。特に、異星人の子供を妊娠してしまい中絶するシーンは、観ていて痛々しいほど。そして、共演は今年はありとあらゆる作品に出まくっている感のあるマイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン、ガイ・ピアース(あの今にも死にそうなピーター・ウェイランドを演じていたのが彼だとは、今も信じられない)となかなかの豪華メンバーだ。
人類の創造主が、なぜ人類を造り、そして今滅亡させようとしているのか?その回答はこの作品では提示されていない。ちょっと不完全燃焼気味な気分にはなるが、御年70歳になるリドリー・スコット、まだまだ意気盛んと見た。