評     価  

 
       
File No. 1645  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2012年08月11日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   吉田 大八  
       
上 映 時 間   103分  
       
公開時コピー   全員、他人事じゃない。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   神木 隆之介 [as 前田涼也(映画部)]
橋本 愛 [as 東原かすみ(バトミントン部)]
大後 寿々花 [as 沢島亜矢(吹奏楽部)]
東出 昌太 [as 菊池宏樹(野球部)]
清水 くるみ [as 宮部実果(バトミントン部)]
山本 美月 [as 梨紗]
松岡 茉優 [as 沙奈]
落合 モトキ [as 竜汰]
浅香 航大 [as 友弘]
前野 朋哉 [as 武文(映画部)]
高橋 周平 [as キャプテン(野球部)]
鈴木 伸之 [as 久保(バレー部)]
榎本 功 [as 日野(バレー部)]
藤井 武美 [as 詩織(吹奏楽部)]
岩井 秀人 [as 片山(映画部顧問)]
奥村 知史 [as 屋上の少年]
太賀 [as 風助(バレー部)]
 
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あ ら す じ    桐島はバレー部のキャプテンだった。桐島は成績も優秀だった。桐島の彼女は構内一の人気女子だった。そんな桐島が突然部活をやめるという噂が、金曜日の放課後の校内を駆け巡る。桐島と密接に関わっていた生徒達はもちろんのこと、ありとあらゆる生徒に波紋が広がっていく。
 桐島の恋人・梨紗は桐島に連絡を取ろうとするが、メールに返信はなく携帯も繋がらなかった。桐島への苛立ちを隠せないバレー部の久保は突然辞めた桐島への怒りを、桐島に代わってリベロに抜擢された風助にぶつける。風助は如何ともし難い桐島との実力差を埋めることができず、次第に自分を追い込んでいく。
 いつものようにバスケをしながら桐島が部活を終えるのを待つ、菊池宏樹竜汰友弘の3人。屋上からいつも菊池を見ている、吹奏楽部部長の沢島亜矢。「桐島が部活をやめる」というニュースに、構内の人間関係は静かに変化していく・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    ポスターが主演・神木隆之介のドアップで、タイトルが『桐島、部活やめるってよ』とくれば、神木隆之介が桐島役だと思うのは自然な成り行きだと思うが、実は桐島とは正反対に位置するキャラクターだった。周囲の生徒達はもちろんのこと、観客までをも引きずり込んで「桐島って、どれほど凄いヤツなんだろう?」と期待を持たせるのはいいのだが、結局桐島は最後までスクリーンには登場しないのだ。
 予告編では「圧巻のラスト10分」だの「日本映画史に残る、圧巻のグランドフィナーレ」だのといかにも扇情的なコピーが流れていたのだが、この作品のあのエンディングが「日本映画史に残る」ほど「圧巻」のラストだというのか?ラストにさしかかったなと思ったら、初めて「桐島、部活やめるってよ」のタイトルが表示されて、ここから最後の盛り上がりか?なんて思っていたらとんでもない、そのままエンド・クレジットへとなだれ込んでしまった。どうも私は『腑抜けども』や『パーマネント野ばら』もそうだったように、吉田大八作品との相性は芳しくないようだ。