評     価  

 
       
File No. 1653  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2012年09月01日  
       
製  作  国   アメリカ / フランス  
       
監      督   オリヴィエ・メガトン  
       
上 映 時 間   108分  
       
公開時コピー   美しき暗殺者、カトレア。
  
彼女の生きる意味
それはただ、復讐をたすこと。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ゾーイ・サルダナ [as カトレア・レストレポ]
ジョルディ・モリャ [as マルコ]
レニー・ジェームズ [as ロス]
アマンドラ・ステンバーグ [as カトレア(9歳)]
マイケル・ヴァルタン [as ダニー・デラネイ]
クリフ・カーティス [as エミリオ・レストレポ]
ベト・ベニテス [as ドン・ルイス・サンドヴァル]
ジェス・ボレッゴ [as ファビオ・レストレポ]
シンシア・アダイ=ロビンソン [as アリシア]
エンジェル・ガルニカ [as ペペ]
オフェリア・メディーナ [as ママ]
カラム・ブルー [as リチャード]
サム・ダグラス [as ウィリアム・ウッドガード]
グレアム・マクタヴィッシュ [as ウォレン署長]
 
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あ ら す じ    1992年、コロンビア。少女カトレア・レストレポはマフィアの幹部である父ファビオ・レストレポと母と共に幸せに暮らしていた。しかしある日、ファビオがマフィアの大物ドン・ルイスと決別しようとしたために、カトレアの目の前で家族が惨殺されてしまう。命からがら逃げ出したカトレアは、アメリカ・シカゴに住む叔父エミリオ・レストレポの家に身を寄せ、復讐を固く胸に誓うのだった。
 15年後、美しく成長したカトレアは、確実に標的をしとめる敏腕の殺し屋になっていた。彼女が現場に必ず残すカトレアの花は、復讐相手であるドン・ルイスをおびき出すためのものだった。やがて彼女の動向を察知するマフィア。それと同じくしてカトレアの存在をつかむFBI。復讐の時が近づく中、新たな悲劇が起こってしまう。今度はドン・ルイスにエミリオとママと呼び慕っていたエミリオの妻までもが殺されてしまったのだ。尾悲しみを背負い、すべてに決着を付けるべく、カトレアは銃を手に取るのだった・・・・・。  
 
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たぴおか的コメント    あの『96時間』を生み出したリュック・ベッソン率いるヨーロッパ・コープの最新作とあって、いそいそと劇場へ出向いて行った。『アバター』でナヴィのネイティリを演じた、ゾーイ・サルダナの主演作・・・・・と言っても、『アバター』では素顔が全くわからなかったから、既に『ターミナル』『ヘイヴン 墜ちた楽園』『スター・トレック』等で遭遇しているとはいえ、素顔の彼女をゾーイ・サルダナだと意識して観るのはこれが初めてになる。イメージ的にはハル・ベリーに重なるものがある彼女、特筆すべきは余分な贅肉が一切ないスリムなその体型で、しかもただやせているのではなく引き締まった筋肉質で、おそらく体脂肪率は一桁なんじゃないだろうか。
 そんなゾーイ扮するカトレアの少女時代を演じたアマンドラ・ステンバーグがまた凄い。ドン・ルイスが放った大勢の配下から逃走するアクションは大人顔負けで、なるほど成長したカトレアの人間離れした身体能力も違和感なく受け入れられる。特筆すべきは深夜の留置所を抜け出して同じ所内に留置されている標的の独房へと向かうシーンで鋼のような筋肉美と雌豹のようなしなやかさは観ていてほれぼれしてしまう。
 ただ、ストーリーは両親を殺された少女が親の敵に復讐を果たすという、ありきたりと言えばありきたりな内容かもしれない。また、カトレアに恋人がいるのにも不満が残る。彼女ほどの凄腕の殺し屋はやはり孤高の人でなくちゃいけないし、家族以外に“大事な人”を作ることは、弱点を作ること以外の何物でもないことくらい、彼女にはわかっていたはず。事実、そこからFBIに尻尾を掴まれてしまっているのだから。