評     価  

 
       
File No. 1654  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2012年09月01日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   豊田 利晃  
       
上 映 時 間   91分  
       
公開時コピー    

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   藤原 竜也 [as 吉野ルイ]
松田 龍平 [as 新野]
水原 希子 [as 流美]
仲野 茂
永山 絢斗
板尾 創路
原田 麻由 [as ルイの姉]
北村 有起哉
柄本 佑
中村 達也
大楠 道代 [as ルイの母]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    祖父から新興宗教団体“ライフ・イズ・ビューティフル”を受け継いだ三代目教祖吉野ルイは、自らの役割を果たす一方で空虚な思いを抱えていた。ある夜、流美という女と出会い彼女に惹かれたルイは、酒に酔ったまま夜の街へドライブに繰り出してバイクと衝突事故を起こしてしまう。ルイは軽傷で済んだものの、流美は生死の境をさまよう重体で、相手は死亡してしまった。
 新興宗教の若き教祖が死亡事故を起こすという報道がされる中、教団の幹部であるルイの母ルイの姉は事故をもみ消すために奔走し、3人のボディガードをつけて南海の孤島にルイの身を軟禁状態に置く。歪んだ一族とルイの言動に触れるうちにボディガードの新野は彼らに興味を持ち始める。一方、初めて死に直面したルイは自らの生に向き合い、教祖を辞めて教団を解散することを決意する。
 しかし、それは教団や数多くの信者たちを裏切ることとなり、ルイの母は新野らに新たな指令を下すのだった・・・・・。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    藤原竜也と松田龍平という、タイプの全く異なるビッグネームが初共演した作品だが・・・・・なんとも形容しがたい内容だ。一体何が言いたいの?望まずして新興宗教の教祖に祭り上げられた男の悲劇?ルイの母が次の教祖として、まだ9歳という年齢にもかかわらず、ルイの姉の息子を担ぎ出そうとしたところを見ると、おそらくはルイ自身も子供時代から教祖としての生き方を強いられてきたのだろう。
 飲酒運転で人を殺してしまいながら、全く悪びれることのないルイの自信の裏には、母や姉ら教団幹部が後始末をしてくれるだろうと高をくくっているようで、自らの行動には常に責任が伴うという、一般人にとっては至極当たり前のことすらわかっていない・・・・・いや、その当たり前のことをわかっていない輩が現実にも少なくないようには思えるが。
 そんなルイに輪をかけて、彼の家族には異様なキャラクターが揃っている。ルイが教祖として限界だと察すると、あっさりと切り捨てて(その「切り捨て」が単に教祖から身を引かせることじゃなく、人生から身を引かせることを意味するのが恐ろしい)次の候補を探そうとする母。教団そのものよりも、教団に絡む利権にしがみつこうとする姉。そして正体不明の兄・・・・・いや、姉と言うべきなのかな(笑)。新野ら外部から招かれたボディガードたちにとっては、吉野一族は格好の興味の対象だったことだろう。
 『ヘルタースケルター』でもコメントした通り、やっぱり水原希子がどうしても苦手だ。美人だとも可愛いとも全く思えないし、ましてや演技が上手いとも思えない。まぁ、こればかりは個人の嗜好の問題だから、観る人が観れば可愛く魅力的に映るのかもしれないが。