評     価  

 
       
File No. 1668  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2012年09月28日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ゲイリー・ロス  
       
上 映 時 間   143分  
       
公開時コピー   生存率 1/24
それは究極のサバイバル。戦うことでしか、生き残れないのか
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ジェニファー・ローレンス [as カットニス・エバディーン]
ジョシュ・ハッチャーソン [as ピータ・メラーク]
リアム・ヘムズワース [as ゲイル・ホーソーン]
ウディ・ハレルソン [as ヘイミッチ・アバナシー]
エリザベス・バンクス [as エフィー・トリンケット]
レニー・クラヴィッツ [as シナ]
スタンリー・トゥッチ [as シーザー・フリッカーマン]
ドナルド・サザーランド [as スノー大統領]
ウェス・ベントリー [as セネカ・クレーン]
トビー・ジョーンズ [as クラウディアス・テンプルスミス]
アレクサンダー・ルドウィグ [as ケイトー]
イザベル・ファーマン [as クローヴ]
アマンドラ・ステンバーグ [as ルー]
ウィロウ・シールズ [as プリムローズ・エバディーン]
ポーラ・マルコムソン [as カットニスの母]
 
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あ ら す じ    強大な権力を一手に握る独裁者が君臨する国家パネム。そこはエリート階層が暮らす最先端都市キャピトルとそれに隷属する12の貧困地区で構成されていた。独裁者は74年前の反乱戦争を機に反乱の抑止図るため、年に一度全12地区からそれぞれ12〜18歳の男女一人ずつの計24名を選出して、最後の一人になるまで殺し合いをさせ、それを完全生中継する見せしめイベント“ハンガー・ゲーム”を開催していた。
 第74回のハンガー・ゲームの抽選会で、第12地区からは12歳になったばかりで自分が選ばれるのではないかと怯えきっていたプリムローズ・エバディーンが、不運にも当選してしまう。彼女の姉のカットニス・エバディーンは、やむなく妹の身代わりになってゲーム参加を志願する。こうしてカットニスは、男子で選ばれた同級生ピータ・メラークと共に、豪華列車に乗ってハンガー・ゲームの会場があるキャピトルへと向かうのだった。
 キャピトルに到着したカットニスとピーターは、専属スタイリストのシナの衣装で観客の注目を集める。そして、専属の教育係ヘイミッチ・アバナシーの元、ゲームを勝ち抜くための心得を筆頭に、スポンサーをいかに味方につけるかなど教えを受ける。また、24名のプレイヤーは一同に会してサバイバル術や武器の使い方を学ぶのだが、それは同時に互いの力量を探り合う場でもあった。そして、今回の優勝候補と目されていたのは第2地区代表のケイトーで、彼は幼い頃からハンガー・ゲームに勝つための特殊訓練を受けてきたプロフェッショナルだった。
 ゲームを翌日に控え、24人のプレイヤーたちはひとりずつハンガー・ゲームの司会者シーザー・フリッカーマンのインタビューを受けるが、そこでピーターはずっと密かにカットニスを想い続けていたことを告白し、この予想外の告白にカットニスは動揺する。カットニスにはゲイル・ホーソーンという恋人がいたのだ。
 それぞれの複雑な思いを抱えながら、眠れない夜を過ごしたカットニスとピーターは、いよいよ総勢24人が繰り広げる殺すか殺されるかの究極のサバイバル・ゲームに身を投じていく・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    全米で『アバター』『アベンジャーズ』『ハリーポッターと死の秘宝 Part2』に次ぐ第4位となる空前の大ヒットを記録した作品。最初キャスティングを知ったとき、主演がジェニファー・ローレンスだとは意外に思えた。彼女を初めて観た、がシャーリーズ・セロンの少女時代を演じた『あの日、欲望の大地で』、そして初の主演作『ウィンターズ・ボーン』の2作から受けたイメージは演技派の性格女優という印象で、アクションというイメージがピンとこなかったためだ。でも、よく考えたら、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』ではミスティークを演じていたから、実は役柄にとらわれない幅広い演技ができる女優だったわけだ。
 その彼女、例えばスカーレット・ヨハンソンやアンバー・ハードのようなどこにいても目を惹くような美人ではないのだが、状況によってまるで別人のようにも見えるルックスが神秘的で、見れば見るほどますます魅力的に思えてくる。そして、やはり微妙な表情の演技は同世代の女優の中ではずば抜けて巧い。昨年のシアーシャ・ローナン主演の『ハンナ』もジェニファーが演じていたらなぁ、なんて今更ながらに思ったりする。
 カットニスが得意とする弓矢を使って、彼女を注目しようともしない審査員の目の前でリンゴを射貫いた時の爽快感は格別だ。ただ、ゲームの中では、思ったよりも弓を使った見せ場が少なかったのはちょっと残念。
 ピーター役で共演するのはジョシュ・ハチャーソンだが、『テラビシアにかける橋』ではアナソフィア・ロブと共演して、『センター・オブ・ジ・アース2』ではヴァネッサ・ハジェンズに恋し、今回はジェニファーが相手とは、つくづくうらやましい限りだぞ、コノヤロー(笑)。
 エンド・クレジットでは“「ハンガー・ゲーム2」日本公開決定”との字幕が。再びジェニファー扮するカットニスが主役なのか、それとも別の人物が主人公の物語となるのか。個人的には前者であって欲しいものだが、いずれにしても、劇場で観るだろうことは間違いないけど。