評 価
File No.
1686
製作年 / 公開日
2012年 / 2012年11月10日
製 作 国
アメリカ
監 督
サイモン・ウェスト
上 映 時 間
95分
公開時コピー
ゲットバック
盗られたものは、奪い返す。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ニコラス・ケイジ
[as ウィル・モンゴメリー]
ジョシュ・ルーカス
[as ヴィンセント]
マリン・アッカーマン
[as ライリー・ジェファーズ]
サミ・ゲイル
[as アリソン]
ダニー・ヒューストン
[as ティム・ハーランド]
M・C・ゲイニー
[as ホイト]
マーク・ヴァレー
[as フレッチャー]
エドリック・ブラウン
[as ジェイコブス]
バリー・シャバカ・ヘンリー
[as レジナルド]
J・D・エヴァーモア
[as ルーキー]
ギャレット・ハイネス
[as アーロン]
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あ ら す じ
全米屈指の銀行強盗
ウィル・モンゴメリー
は、長年チームを組む信頼のおける仲間たち、
ヴィンセント
、
ライリー・ジェファーズ
、
ホイト
らとともに夜の銀行に侵入し、金庫を破って現金1,000万ドルの強奪に成功する。ところが逃走中に諍いが起き、ウィルとヴィンセントがもみ合った拍子にヴィンセントの銃が彼の脚を撃ってしまう。その様子を見て焦ったホイトの裏切りによって、ウィルは1,000万ドルと共に一人路上に取り残されてしまう。現場に駆け付けたパトカーを奪取し逃走を図るウィルだったが、警察の執拗な追跡によって最後は逃げ場のない倉庫に追い詰められ、FBI捜査官の
ティム・ハーランド
や
フレッチャー
らの手によって逮捕されてしまう。しかし、盗まれたはずの1000万ドルは跡形もなく消えていた。
8年後。出所したウィルはその足で娘
アリソン
のもとへ向かう。8年ぶりに会う娘に許しを請うウィルだったが、アリソンはカウンセリングに行くとタクシーに乗り込み立ち去ってしまう。そんな娘の後ろ姿を茫然と見送るウィル。その直後、突然かかってきた電話の相手はヴィンセントだった。昔の仲間の声に喜ぶウィルであったが、8年前の仲間割れに恨みを持つヴィンセントは分け前を寄越せと怒りをあらわにする。金は燃やしたとウィルは告白するが、それを信じないヴィンセントはアリソンを誘拐したことを告げ、12時間以内に1,000万ドルを引き渡すことを要求するのだった。
窮地に立たされたウィルは、かつて自分を逮捕したハーランドに助けを求めるが、消えた1,000万ドルの件で逆に拘束されそうになったため、護衛の捜査官を打ち倒して逃走する。こうしてウィルは、警察からも追われる身となってしまう。孤立無援の状況で警察の捜査網をかい潜り、ヴィンセントと娘の行方を必死に追いながら、ライリーの力を借りたウィルは身代金のための無謀な銀行強盗を計画するのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
『ハングリー・ラビット』に続くニコラス・ケイジ主演のB旧作品。監督は『エクスペンダブルズ2』のサイモン・ウェストだが、出演している俳優はニコラス・ケイジ以外にはマリン・アッカーマンしか知らない曲品にし、CGもほとんど使っていないんじゃないかという、極めて低予算で製作されたとしか思えない作品だった。
脚本もそれなりに粗は見られて、思わずツッ込みたくなる箇所も少なくない。盗みから足を洗うつもりだったウィルが、なぜか8年間の刑務所服役中に銀行から金塊を盗む計画を暖めていたりする。その点はマリン・アッカーマン扮するライリーにも突っ込まれていて、ウィルはそれに対して「暇つぶし」と誤魔化してはいたが、真意は果たして・・・・?それに、8年間練りに練った作戦とは言え、わずか数時間で実行に移せるものなのかも大いに疑問。犯罪が成功するか否かは、準備段階で7〜8割が決まるというし、あんな慌ててしかもたった2人だけで簡単に金が盗めるとは思えないのだが。
金を盗む方法がまた驚きで、何とバーナーで金を溶かして盗むのだが、「金ってそんなに簡単に溶けるものなのか?」と調べずにはいられなかった。意外なことに、鉄の融点が1535℃なのに対し、金は1064℃で溶けてしまうようで、あながちあり得ない手口でもないことがわかった。
細かい点を気にしなければ、95分という尺の短かさもあって、最後まで退屈することなく観ることができる作品ではあるが、ニコラス・ケイジ作品のファンやマリン・アッカーマンのストーカー、あるいは私のような映画バカでない限り、家でDVDで楽しむので充分な気がする。