評　　　　 価 　

　
　 　 　 　
File No. 1688 　
　 　 　 　
製作年 ／ 公開日 　 2012年 ／ 2012年11月17日 　
　 　 　 　
製　　作　　国 　 アメリカ 　
　 　 　 　
監　　　　　 督 　 マーク・トンデライ 　
　 　 　 　
上　映　時　間 　 100分 　
　 　 　 　
公開時コピー 　 それは、
彼女の肉体を狙っていた・・・。 		　

*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*
最初に観たメディア 　
Theater Television Video
　
*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*
キ　ャ　ス　ト 　 ジェニファー・ローレンス ［as エリッサ］
マックス・シエリオット ［as ライアン］
エリザエス・シュー ［as サラ］
ギル・ベローズ ［as ウィーヴァー］
ノーラン・ジェラード・ファンク ［as タイラー］
エヴァ・リンク ［as キャリー・アン］
アリー・マクドナルド ［as ジリアン］
ジョーダン・ヘイズ ［as キャリー・アン］
クリスタ・ブリッジス ［as メアリー・ヤコブソン］
ジェームズ・トーマス ［as ベン・レイノルズ］
ヘイリー・シセラ ［as ケイトリン］
ジョナサン・ヒギンズ ［as Dr.コーラー］ 		　
*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*
あ　ら　す　じ 　 　17歳の高校生エリッサは、両親の離婚で住み慣れたシカゴから、母サラと郊外の一軒家に引っ越す。その家は、4年前にひとり娘のキャリー・アンが両親を惨殺して失踪するという事件が起こった家の隣という訳あり物件で、驚くほど安い賃貸料で貸し出されていたのだ。
　問題の隣の家には、事件当時は叔母の家に預けられていて難を逃れた一家の息子ライアンが、莫大な遺産と共に家を相続して住んでいた。ロック・ミュージシャンの父の影響を受けたエリッサは、自分のサイトで自作曲を発表するなど、音楽活動を続けていた。それをきっかけに知り合ったエリッサとライアンは、次第に親しくなっていく。母サラは2人の交際に反対するが、最愛の妹と両親を失うという心の傷を抱えながら孤独に生きるライアンに、高校の同級生たちにはない魅力を感じたエリッサは彼に惹かれていく。
　ライアンは家の地下室の奥、厳重に鍵を掛けた隠し部屋に、誰にも知られてはいけない秘密を隠していた。そして、ふとしたきっかけからライアンの家の地下室に気づいたエリッサは隠し部屋にたどり着き、そこに監禁状態にあった少女に遭遇する。その少女とは、4年前に失踪して死んだと思われていたキャリー・アンだったのだ。戸惑うままライアンに捕らえられてしまったエリッサは、4年前の事件の真相にも関わる驚愕の真実を知ってしまう・・・・・。 		　
*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*　*
たぴおか的コメント 　 　『ハンガー・ゲーム』のジェニファー・ローレンスが主演することだけを目当てに初日の初回に臨んだ作品。B級サスペンス作であることは観る前からわかっていたので、それほど失望することもなく、むしろ『ハンガー・ゲーム』よりもジェニファーをじっくり観ることができたのは嬉しい。それにしても、もともと『あの日、欲望の大地で』『ウィンターズ・ボーン』の2作で演技派の女優だと思っていたから、『ハンガー・ゲーム』のようなアクション作で主演することには驚かされたが、この作品のようなB級サスペンスにも出演するとは、さらに意外だった。それだけ幅広い演技ができる女優だというこのなのだろうけど・・・・・。
　このところおとなしくしていたが、久しぶりに邦題のセンスのなさに文句をつけたくなった。こんな邦題で、しかもコピーが「それは、彼女の肉体を狙っていた・・・。」じゃ、まるで女性の体を収集する異常者にジェニファー・ローレンス扮するエリッサが狙われるような誤解を招くのは必至。まぁ、確かにエリッサを狙うのはある意味異常者だけど、ボディ・ハント = 体の狩猟なんて内容ではない。原題を直訳して『通りの突き当たりの家』とでもした方がよっぽどマシじゃないかな。
　少女キャリー・アンが両親を殺害するシーンから幕開けとなるこの作品。そんな惨劇があった家の近くに超してきたエリッサがキャリー・アンに狙われるのだろうと想像できるのだが、これが実は全く見当違いだった。そして、やがてひとつの大きな疑問に行き当たる。それは、「両親を殺害したキャリー・アンとは一体何者なのか？」だ。その疑問に対する回答は、最後の最後になってやっとわかるようになっているのだが、全く予想もしていなかった答えには唖然とさせられた。確かに、あの真実を予想できる者は極めて希だとは思うが、あそこまで奇をてらう必要もないんじゃないの、とは思うのだが・・・・・。
　美人なのかそれともその逆なのか、髪型や表情で印象が大きく変わるところが、私がジェニファー・ローレンスに惹かれる最大の理由だ。そして、この作品のポスターの彼女は、おそらく美人とは真逆に写っているのだが、それでもまた逆に魅力に感じてしまうのだ。ということで、2013年のハリウッド若手注目女優は、ジェニファー・ローレンスと『トールマン』のジョデル・フェルランドに決定！・・・・・なんてね。