評 価
File No.
1694
製作年 / 公開日
2011年 / 2012年11月23日
製 作 国
アメリカ
監 督
ジム・シェリダン
上 映 時 間
92分
公開時コピー
そこには、今でも幸せな家族が暮らしているはずだった。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ダニエル・クレイグ
[as ウィル・エイテンテン]
ナオミ・ワッツ
[as アン・パターソン]
レイチェル・ワイズ
[as リビー・エイテンテン]
マートン・ソーカス
[as ジャック・パターソン]
イライアス・コティーズ
[as ボイス]
ジェーン・アレクサンダー
[as グリーリー先生]
テイラー・ギア
[as トリッシュ・エイテンテン]
クレア・アスティン・ギア
[as ディディ・エイテンテン]
レイチェル・フォックス
[as クロエ・パターソン]
サラ・ガドン
[as シンディ]
グレゴリー・スミス
[as アーティ]
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あ ら す じ
有能な編集者として活躍した
ウィル・エイテンテン
は、長年勤めた会社を辞め、ニューヨーク郊外に購入した夢のマイホームに転居する。愛する妻
リビー
や
トリッシュ
、
ディディ
の2人の娘たちと過ごすため、この家で小説を執筆して暮らすという決断は、長い間、仕事人間として過ごしてきた彼の人生の新たなスタートだった。ところが、やがて自宅の周囲で不可解な出来事が起こり始める。
周囲をうろつく怪しい男の姿を目にしたり、娘が幽霊らしきものを目撃して怯えたり、自宅の地下に侵入した少年少女が怪しげなミサを行っていたり……。そんな矢先、1人の少女から思いも寄らぬ事実を聞かされる。彼が購入したこの家では、5年前に父親を除く家族4人が皆殺しにされる壮絶な事件が起きていたというのだ。その事件の容疑者は殺された家族の父親で、事件後精神を病んだ彼はまだ逮捕されていないことを向かいの家の女性
アン・パターソン
から聞いたウィルは地元の警察に相談するものの、全く相手にされない。やむなくウィルは、家族を守るために単身事件の調査に乗り出すのだった。
しかし、事件の真相に近づくにつれ、彼の胸に迫るのは悲しみばかりだった。そして最後に待ち受けていたのは、想像を絶する衝撃の事実。幸せな一家を悩ませる犯人の正体、そしてその目的とは?真実を追い続けるウィルが辿りついた答えは、あまりに残酷なものだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
ダニエル・クレイグが主演のミステリー作品、それだけではおそらく劇場で観ることはなかっただろうが、共演がナオミ・ワッツにレイチェル・ワイズという、私の好きな2人の女優とあっては見逃すわけにはいかない。この週末は、先に観た『人生の特等席』ではエイミー・アダムスにもお目にかかれて、作品ラッシュと同時に私好みの女優ラッシュでもあった(笑)。ということで、初日の深夜0時からのレイトショーにこの日4本目となるこの作品に臨んだ。
ダニエル・クレイグ扮する主人公がウィル・エイテンテン・・・・・う〜ん、何て変なファミリーネームだろう?と誰もが思うはず。それが実は“8-10-10(
Eight Ten Ten
)”からきていて、その8-10-10にも一応ちゃんとした意味があった。さらに、レイチェル・ワイズ演じる彼の妻・リビー、夫婦の2人の娘・トリッシュとディディの名が実は単なる呼び名であって、正式な名前には秘密が隠されている。なかなか細部まで凝った作りの作品だというのが最大の印象だ。そして、ウィルの一家に超常現象が襲いかかるような内容だと思っていたが、その予想は見事に外れてしまった。そして、その時すでにまんまと製作者がこの作品に設けた大きな陥穽に観客は陥っているのだ。もちろん、私も例外ではなく、見事に騙された。
レイチェル・ワイズがこの作品での共演をきっかけにダニエル・クレイグと結婚していたとは知らなかった。そして、もう一人のお気に入りのナオミ・ワッツは、この作品の製作当時既に43歳だとはとても思えない若さと美しさで、彼女が登場するだけでスクリーンから目が離せなくなってしまう。
ダニエル・クレイグの髪型が、作品の前半と後半で異なる。前半は七三分けで設定通り普通のサラリーマンに見えるのだが、後半オールバックにすると途端に人相が悪くなるのはちょっと笑える。ただ、その髪型も実は内容に絡んでいて、とにかくこれ以上何を書いても致命的なネタバレになってしまいそうな作品なので、もし興味がある方は劇場へ行くか、あるいはDVDのリリースを待つかして、直接確かめてみてください。