評     価  

 
       
File No. 1698  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2012年12月01日  
       
製  作  国   イギリス / カナダ / スウェーデン  
       
監      督   ジェームズ・ワトキンス  
       
上 映 時 間   95分  
       
公開時コピー   見たら、
逃げられない。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ダニエル・ラドクリフ [as アーサー・キップス]
キアラン・ハインズ [as サム・デイリー]
ジャネット・マクティア [as エリザベス・デイリー]
リズ・ホワイト [as ジャネット・ハンフリー]
ソフィー・スタッキー [as ステラ・キップス]
ミーシャ・ハンドレイ [as ジョセフ・キップス]
ロジャー・アラム [as Mr.ベントレー]
 
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あ ら す じ    19世紀末のロンドン。若手弁護士アーサー・キップスは事務所所長から、田舎町クライシン・ギフォードにある“イールマーシュの館”で、他界したアリス・ドラブロウ夫人の遺産整理に必要な遺言書の捜索を命じられ、この仕事をやり遂げないと解雇すると通告されてしまう。アーサーは火曜日にロンドンを発ち、仕事が終わった週末は息子ジョセフを現地に呼び寄せ、一緒に過ごす計画で旅立つのだった。
 列車内でサム・デイリーと知り合い、町に到着するが、宿の主人や地元弁護士の態度には歓迎せざる空気が漂っていた。翌日、人里離れた沼地で陰鬱に佇む館に出向いた彼は、文書整理を進めるうちにナサニエルという7歳の少年の死亡証明書を発見する。沼地で溺死したこの少年の遺体は未発見だった。やがて、森の中に立つ黒衣の女を目撃するアーサー。その報告に訪れた警察では、洗剤を飲んで真っ青な顔をした少女がアーサーの目の前で息絶えてしまう。
 木曜日。少女が警察で亡くなったのは、館への訪問が原因だと主張する村人たちの制止を振り切って出かけたアーサーは、再び黒衣の女を目撃する。そして、ナサニエルの死の真相と、その母ジェネットが息子の命を守れなかった姉のアリス宛てに呪いの言葉を記した手紙を発見する。ジェネットが自殺した事実を知ったアーサーは、怪奇現象に遭遇し、一連の事件原因が彼女の呪いだと確信する。町の住人を憎むジェネットが、子どもたちの命を奪い続けていたのだ。
 「あの女の姿を見ると、必ずその人の子どもは死ぬ」。サムの妻エリザベスの警告に、アーサーは戦慄する。今日は金曜日、夜には家政婦とともにジョセフがやってくるのだ。息子の命を救うには、ナサニエルの遺体をジェネットに返すしかないと考えたアーサーは、サムとともに遺体が眠る沼地へ向かうのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    誰もが知る『ハリー・ポッター』シリーズで主役のハリーを演じたダニエル・ラドクリフの、シリーズ終了後初となる主演作。ファンタジーの次がゴシック・ホラーで、しかもハリーから一転して子供がいる父親役とは驚いた。もっとも、『死の秘宝』では既に無精ひげを生やしていたラドクリフ君だから、父親役を演じてもおかしくない年齢だということだろう。眼鏡をかけていないこともあって、ハリーのイメージとダブることは避けられたようだ。。
 この作品もホラー作品の例に漏れず、効果音で驚かせる手法がふんだんに盛り込まれている。それ以外には取り立てて指摘するほどの特徴は無い作品なのだが、ひとつだけ印象的だったのはストーリーの大団円。ああいう終わり方をするとは、さすがに意表を突かれた。この場でどういう終わり方をしているのかを説明するワケにはいかないが、一種のハッピーエンドと言っていいんじゃないだろうか。