評     価  

 
       
File No. 1703  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2012年12月14日  
       
製  作  国   アメリカ / ニュージーランド  
       
監      督   ピーター・ジャクソン  
       
上 映 時 間   170分  
       
公開時コピー   『ロード・オブ・ザ・リングは、この冒険から始まった』  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   マーティン・フリーマン [as ビルボ・バギンズ]
イアン・マッケラン [as ガンダルフ]
リチャード・アーミティッジ [as トーリン・オーケンシールド]
ジェームズ・ネスビット [as ボフール]
ケン・ストット [as バーリン]
シルヴェスタ−・マッコイ [as ラダガスト]
ケイト・ブランシェット [as ガラドリエル]
クリストファー・リー [as サルマン]
ヒューゴ・ウィーヴィング [as エルロンド卿]
アンディ・サーキス [as ゴラム]
エイダン・ターナー [as キーリ]
ディーン・オゴーマン [as フィーリ]
グレアム・マクタヴィッシュ [as ドワーリン]
アダム・ブラウン [as オーリ]
ピーター・ハンブルトン [as グローイン/ウィリアム(トロル)]
ジョン・カレン [as オイン]
マーク・ハドロウ [as ドーリ/バート(トロル)]
ジェド・ブロフィー [as ノーリ]
ウィリアム・キルシャー [as ビフール/トム(トロル)]
スティーヴン・ハンター [as ボンブール]
イライジャ・ウッド [as フロド]
 
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あ ら す じ    ある日、ホビット族のビルボ・バギンズ)は魔法使いガンダルフから、スマウグという恐ろしいドラゴンに奪われたエレボールのドワーフ王国を取り戻すための壮大な冒険に誘われる。伝説的な戦士ドトーリン・オーケンシールド率いる13人のドワーフたちとともに旅に出た彼の行く手には、ゴブリンやオーク、凶暴なワーグや魔術師たちが跋扈する危険な荒野が待ち構えていた。
 目指すは東にある“はなれ山”の荒れ地。険しい山々を越え、エルフ族のエルロンドガラドリエルとの出会いを経て旅は続き、ゴブリンのトンネルで、ビルボは自分の人生を永遠に変えることになるゴラムと遭遇する。もともと控え目な性格のビルボだったが、地下の湖畔でゴラムと2人きりになったとき、自分にも知恵や勇気があったことに気付く。さらに、そこで彼が手に入れたのは、ゴラムが“いとしいしと”と呼びかけていた指輪だった。そのシンプルな金の指輪は、見かけからは想像できない大きな力を持ち、それはビルボが想像もできない形で、中つ国すべての運命に結びついていた・・・・・。
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たぴおか的コメント    ピーター・ジャクソン監督作と言えば、『ロード・オブ・ザ・リング』178分、『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』179分、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』203分、『キング・コング』188分、そしてこの作品が170分・・・・・長いよ!しかも、この後『ホビット スマウグの荒らし場』(2013.12.13公開)、『ホビット ゆきて帰りし物語』(2014.07.18公開)と続く3部作・・・・・さらにあと2作も3時間前後という長時間に付き合わされるかと思うと、観てしまったことを少々後悔させられた(笑)。
 そもそも原作となるJ・R・R・トールキンの『指輪物語』には拒絶反応があって、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作は劇場ではもちろんのことDVDですら観ていない。大学時代に嫌々選択した政治学の講義で、『指輪物語』を読んでレポートを提出するという課題が出され、仕方なく読んでみたものの少しも面白いなんて思えなくて読むのが苦痛で仕方なく、結局最後まで読み切れずにレポートもすっぽかしたという記憶がトラウマ(大袈裟?)で残っているためだ。
 この作品も尺の長さから劇場で観ようかどうか迷ったのだが(ちなみに、インド映画『ボス その男シヴァージ』は185分という長尺のために断念)、『ロード・オブ・ザ・リング』の続編ならともかく、それに先立つストーリーならば『ロード〜』を観てなくても大丈夫だろうということで、劇場へ行ってみた。幸い、原作を途中まで読んでいるから、『ロード・オブ・ザ・リング』の主人公がフロドという名のホビットであることや、ホビットやドワーフが何者で、ガンダルフがどういったキャラクターなのかという程度の予備知識はかろうじて残っていたのは役に立った。大学以来初めて『指輪物語』を読んだことが役に立った気がする(笑)。
 この作品を観た限りでは、原作の世界観がかなり忠実に再現されているように思える。常の倍の毎秒48フレームで撮影された“ハイ・フレーム・レート”方式の3D映像がテクニカルなセールス・ポイントだが、従来の3D作品とそれほど際だった違いが感じられなかったのは、もう3Dに慣れっこになってしまっているせいなのかな。