評     価  

 
       
File No. 1708  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2012年12月28日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ビル・コンドン  
       
上 映 時 間   116分  
       
公開時コピー   史上最強のヴァンパイア・ファンタジー
全てをかけて、新たな命を守る
  
ついに訪れる、壮大な“夜明け”
『トワイライト』完結編
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   クリステン・スチュワート [as ベラ・スワン]
ロバート・パティンソン [as エドワード・カレン]
テイラー・ロートナー [as ジェイコブ・ブラック]
ビリー・バーク [as チャーリー・スワン]
ピーター・ファシネリ [as カーライル・カレン]
エリザベス・リーサー [as エズミ・カレン]
ケラン・ラッツ [as エメット・カレン]
ニッキー・リード [as ロザリー・ヘイル]
ジャクソン・ラスボーン [as ジャスパー・ヘイル]
アシュリー・グリーン [as アリス・カレン]
マイケル・シーン [as アロ]
ダコタ・ファニング [as ジェーン]
マッケンジー・フォイ [as レネズミ・カレン]
ジェイミー・キャンベル・バウアー [as カイウス]
クリストファー・ハイアーダール [as マーカス]
キャメロン・ブライト [as アレック]
ダニエル・クドモア [as フェリックス]
チャーリー・ビューリー [as ディミトリ]
トレイシー・ヘギンズ [as セナ]
ジュディス・シェコーニ [as サブリナ]
クリスチャン・カマルゴ [as エリエザル]
ミア・マエストロ [as カルメン]
マイアンナ・バーリング [as ターニャ]
マギー・グレイス [as イリーナ]
ケイシー・ラボウ [as ケイト]
オマー・メトワリー [as アムン]
ラミ・マレック [as ベンジャミン]
アンドレア・ガブリエル [as ケビ]
アンジェラ・サラフィアン [as ティア]
リサ・ハワード [as シボーン]
パトリック・ブレナン [as リアム]
マーレイン・バーンズ [as マギー]
ジョー・アンダーソン [as アリステア]
リー・ペイス [as ギャレット]
グーリー・ワインバーグ [as ステファン]
ノエル・フィッシャー [as ウラジミール]
 
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あ ら す じ    ベラ・スワンは、ヴァンパイアのエドワード・カレンと結婚し、間もなく恐るべき早さで成長する子供を出産する際にエドワードの毒を受け入れ、自らもヴァンパイアとなることでカレン家に加わった。一方、ベラの幼馴染で彼女に恋していたオオカミ族のジェイコブ・ブラックは、ベラとエドワードの子・レネズミ・カレンこそが、オオカミ族に伝わる“刻印”(=運命)の相手だと悟る。永らく続いたヴァンパイアとオオカミ族の争いは終わり、ようやく平穏に暮らせる時が来るかに思えたが、3000年生きるヴァンパイアの王族ヴォルトゥーリ族は、レネズミが全てのヴァンパイアを滅ぼすといわれる伝説の存在“不滅の子”であると判断し、カレン家の抹殺に乗り出すのだった。
 “不滅の子”とは、人間の子供が転生したヴァンパイアのことで、抑制の効かない危険なヴァンパイアとされる。ヴォルトゥーリは代々“不滅の子”を見つけては抹殺を繰り返していたのであった。しかしレネズミを産んだ時ベラはまだ人間だったため、レネズミは正確には人間とヴァンパイアの両方の特性を持つハーフ・ヴァンパイアだった。カレン家は「レネズミは“不滅の子”には当たらない」とヴォルトゥーリの説得を試みるが失敗、ヴォルトゥーリとの決戦は避けられない状況となる。やっとつかんだ小さな幸せを守るため、カレン家は世界中のヴァンパイアを集めオオカミ族も加えた集団を結成、ヴォルトゥーリ族との対決に備えるのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント    『トワイライト・サーガ』もいよいよ完結編とあって、もっと盛り上がりを見せるのかと期待していたのに反して、公開日が年の瀬も押し迫った12月28日、スクリーン数も縮小されての公開とは寂しい気がする。けれども、私が公開3日目の12月31日の夕方の回に望んだ時は、観客は他に誰もいない貸し切り状態で、人気先細り感は否定できないようだった。
 回を追うごとに、ベラを演じるクリステン・スチュワートの顔がどんどんキツイ感じになっていくのが気になる。『ゴースト・ハウス』で初めて彼女を観た時は(正確には『ザスーラ』で彼女を観ているのだが、主人公兄弟の姉役が彼女だと思われるだけで、全く記憶に残っていない)、もっとふっくらとして表情も柔らかだったように記憶している。それが、なんだか今ではまるで能面のようで、どうしても主役の彼女よりもアシュリー・グリーンが演じるアリスの方に目が行ってしまう。また、エドワード役のロバート・パティンソンも、ルックスはともかく体格がちょっと貧弱で、ジェイコブ役のテイラー・ロートナーの方が俳優としては魅力的に見えるね。
 ベラとヴァンパイアのエドワード、そしてオオカミ族のジェイコブの三角関係には『Part1』で決着がついてしまったので、これ以上このシリーズに何を期待するのか、という感もあるが、その通り前半はヴァンパイア化したベラがヴァンパイアとしての環境に慣れるまでの描写が中心だ。ただそれも、時間短縮への配慮なのだろうか、あくまでしつこくなくサッと流す程度なのは有り難い。そして、クライマックスには壮大なスケールの盛り上がりが用意されていた・・・・・と言っていいのかな(笑)。ヴァンパイアの総本部とも言うべきヴォルトゥーリ族が、ついにカレン一家に対して牙をむくのだ。
 相変わらず不気味なアロを、マイケル・シーンガ快演している。そして、身長はあまり変わらないが中身はすっかり18歳と大人になったダコタ・ファニング扮するジェーンも健在。そして、この2人の憎らしいことといったら・・・・・・ヴォルトゥーリVSカレンの衝突で、アロがいきなりカーライルの首を取ったのは正直ショックだったが、ジェーンがオオカミ族に、アロがベラとエドワードに、共に倒されるシーンには、カーライルショックを上回る爽快感を感じてしまった(笑)。個人的には、あれはあれでも良かった気がするけど・・・・・。