評     価  

 
       
File No. 1723  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2013年01月26日  
       
製  作  国   タ  イ  
       
監      督   ペットターイ・ウォンカムラオ  
       
上 映 時 間   99分  
       
公開時コピー   邪魔するヤツは全員
ぶっ飛ばす!!!!!!!!
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ヤーニン・ウィサミタナン [as ジャッカレン]
ペットターイ・ウォンカムラオ [as ワン]
アコム・プリーダクン
ボリブーン・ジャンルアン
チャラムサック・イエームカマン
 
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あ ら す じ    ジャッカレンは、裏稼業のフリーランスのバイクメッセンジャーをしている。届け物をする者のなかにはあくどい輩もおり、決して安全な仕事ではない。同居する叔父・ワンも、そんなジャッカレンを心配して忠告するが、彼女は聞く耳を持たない。ある日、仕事上のトラブルで数人の男たちに囲まれたジャッカレンは、愛車の自転車を巧みに操り、男たちを倒していく。しかし今回の相手ピアックは冷酷な男で、預かった密輸品を途中で奪われたジャッカレンに、7日間で取り返すよう告げる。
 ジャッカレンはメッセンジャーの仲間と捜索し、残りの荷物を探し当てるが、密輸品はピアックの敵対する組織のゼンの手元にあった。倉庫でゼンと会っているところにピアックが乗り込んできて、組織同士の抗争に発展する。巻き込まれたジャッカレンたちがピンチに陥ったそのとき、叔父のワンが彼女の前に現れる。ワンは、今は足を洗っているが、かつては腕利きの殺し屋として名を馳せていたのだ。倉庫のなかは敵味方入り乱れた銃撃戦となる。ジャッカレンたちは、無事に脱出できるのか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    『チョコレート・ファイター』『チョコレート・ソルジャー』『チョコレート・バトラー THE KICK』に続く、ジージャーことヤーニン・ウィサミタナン主演のアクション・コメディで、日本で劇場公開されるのはデビュー作の『チョコレート・ファイター』以来2作目となる。1作目の『ファイター』が孤高のブルース・リーだとすれば、この4作目の『バッド・アス!!』はジャッキー・チェンのコミカル・カンフー、例えて言うならそんなところだろうか。
 ジージャーのアクションを充分に堪能できた1作目と比べると、明らかにこの作品は物足りない。ジージャーの最大の魅力と言えば、あの華麗とも言うべき見事な脚技にある。もちろん、この作品であの脚技が完全に封印されているわけではないが、体を使ったアクションよりも自転車等の小道具を使ったアクションに重点が置かれているのは確かだ。しかも、今回は銃まで使用しているのはよろしくない。相手が武器を持っていても素手で立ち向かう、そこがジージャー演じるキャラクターの凄さなのに。
 タイの人と日本人の笑いのツボが異なるわけではないと思うが、無理矢理コメディにしようとしているように感じられるのもマイナスだ。とにかく、変な小ネタにこだわりすぎているのだ。例えば、ジージャー扮するジャッカレンのボスの髪型と髭みたいに。それと、これは邦題に関してだが、ジージャーが主演する作品にことごとく馬鹿のひとつ覚えのように“チョコレート”を付けるのはいい加減やめにして欲しいものだ。1作目は確かにジージャー扮する主人公ゼンの好物がマーブル・チョコレートだったが、DVDで観た2作目もこの作品も、チョコレートにな何の関係もないのだから。