評     価  

 
       
File No. 1729  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2013年02月08日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   マーク・ネヴェルダイン & ブライアン・テイラー  
       
上 映 時 間   95分  
       
公開時コピー   そいつは俺の中にいる
  
制御不能、地獄の炎で悪を滅ぼせ
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ニコラス・ケイジ [as ジョニー・ブレイス/ゴーストライダー]
イドリス・エルバ [as モロー]
ヴィオランテ・プラシド [as ナディア]
キアラン・ハインズ [as メフィスト(ロアーク)]
ジョニー・ホイットワース [as レイ・キャリガン]
ファーガス・リオーダン [as ダニー]
スペンサー・ウィルディング [as グラニック]
ソリン・トファン [as カーディッシュ]
ジャック・コーマン [as テロコフ]
アンソニー・ヘッド [as ベネディクト]
クリストファー・ランバート [as メソディウス]
 
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あ ら す じ    父親を死から救うため悪魔と契約した男、ジョニー・ブレイズ。悪魔の交換条件は、憎しみや怒りに呼応して本人の意思とは関係なく突然現れる、復讐の堕天使・ゴーストライダーを自らの中に宿すことだった。炎に覆われたドクロ頭のダークヒーロー、ゴーストライダーは、バイクに跨って悪魔と戦うが、その存在は彼を苦しめていた。
 そんな折、ジョニーは光眼の僧侶ーモローからある依頼を受ける。それは、冥界・魔界の王メフィストメフィストが自らの新たな体として狙っている運命の少年ダニーを助けてほしいというものだった。憑りついた人間の身体が崩壊しつつあるメフィストは、予め契約によって人間の女性ナディアに産ませたダニーの身体を狙っていたのだ。
 もしもメフィストがダニーの身体を手に入れ、更なる力を得ることになれば、世界は悪の手に落ちてしまう。世界の危機を伝える一方でモローは、ダニーを助ければジョニーの呪いを解くと告げる。果たして、ジョニーはゴーストライダーが持つ闇の力をコントロールし、最強の敵からダニーを救い出すことができるのか?さらに、自らにかけられた呪いを解くことができるのだろうか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    炎に包まれたスカルヘッドのダークヒーロー・ゴーストライダーを、2007年に公開された1作目に引き続きニコラス・ケイジが演じる作品。彼ほどのビッグネームが、1作目はともかく2作目までもこの手の作品に主演するのにはまず驚く。恋人役だったエヴァ・メンデスは、この作品には登場していないのだが、それはおそらく彼女がオファーを断ったわけじゃなく、当初からの予定通りだったと思われるが。
 それはともかく、この作品でメガホンを執るのが、あの『アドレナリン』のマーク・ネヴェルダイン&ブライアン・テイラーとあれば、この作品のブッ飛びぶりにも納得できるというもの。おかげで、ニコラス・ケイジまでがまるで熱病に冒されたようなキレっぷりを披露してくれている。少年を乗せてのバイクの曲乗りといった危険なシーンを彼自身が演じているだけじゃなく、前作ではライダーに変身後はスタントが演じていたにもかかわらず、今回は自らがドクロのメイクまでほどこしてライダーに成りきっていたというのを知った時には、驚きを通り越して開いた口がふさがらなかった。
 前作より格段にアップした彼のブチキレ度合いは賞賛に値すると同時に、失笑をも買いかねない勢いだ。ゴーストライダーを宿してしまったことに主人公のジョニーが苦悩する、というのは2作目では当然とも言える設定なのだが、ライダーを封じようと苦闘する彼の姿には事実吹き出してしまいそうになるのを我慢することができずに、一人で笑いをかみ殺していたのだが、おそらく同じような状況の観客は私以外にもいたはずだ。
 そんな彼と変身後のライダーとのギャップは大きい。前作よりCG技術も格段に進歩していることもあって、よりリアルで不気味なライダーに仕上がっている。そんな彼が次々と悪人を倒していくのを観ると、すべてのモヤモヤが消し飛んでしまうような爽快感を味わうことができる。このカタルシスがあってこその、『ゴーストライダー』なのだ。
 ライダーに対する今回の悪役は、触れた物は金属であろうが何だろうがすべてを朽ち果てさせてしまうという“ブラックアウト”というキャラクターだ。触れた物すべてを朽ちさせる彼が、なぜ車を運転できるのか?などという野暮な疑問は捨てましょう(笑)。この作品には、他にもツッコミたくなる箇所が少なくないのだから。