評 価
File No.
1739
製作年 / 公開日
2012年 / 2013年02月15日
製 作 国
アメリカ
監 督
キャスリン・ビグロー
上 映 時 間
158分
公開時コピー
ビンラディンを追い詰めたのは、
ひとりの女性だった
<9.11>から10年
彼女を駆り立てたのは、
指名か、執念か。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ジェシカ・チャスティン
[as マヤ]
ジェイソン・クラーク
[as ダン]
ジョエル・エドガートン
[as パトリック]
ジェニファー・イーリー
[as ジェシカ]
マーク・ストロング
[as ジョージ]
カイル・チャンドラー
[as ジョセフ・ブラッドリー]
エドガー・ラミレス
[as ラリー]
ジェームズ・ガンドルフィーニ
[as CIA長官]
ハロルド・ペリノー
[as ジャック]
レダ・カテブ
[as アマール]
ジェレミー・ストロング
[as トーマス]
スコット・アドキンス
[as ジョン]
マーク・デュプラス
[as スティーヴ]
クリス・プラット
フランク・グリロ
シモン・アブカリアン
アリ・マルヤル
ヘンリー・ギャレット
ホマユン・エルシャディ
ジュリアン・ルイス・ジョーンズ
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あ ら す じ
2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の首謀者とされる国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディンは、2011年5月2日に捕縛、暗殺された。9.11からその日まで、実際にはどんな計画が立てられ、何が行われてきたのか。その鍵を握っていたのは誰だったのか。
20代半ばの女性CIA分析官
マヤ
。情報収集と分析に天才的な感覚を持つ彼女は、巨額の予算をつぎ込みながらも一向に成果があがらないビンラディン捜索チームに抜擢される。だが、捜査は思ったように進まず、その間にも世界中でアルカイダのテロによって多くの血が流されてしまう。
そしてある日、マヤが信頼する同僚の
ジェシカ
が、自爆テロの犠牲になり命を落としてしまう。それ以来マヤは、もはや使命ではなく狂気をはらんだ執念でビンラディンの居場所を絞り込んでいく。そして、ついにマヤは隠れ家を発見するのだが・・・・・。
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たぴおか的コメント
『ゼロ・ダーク・サーティ』とは軍隊用語で深夜の0時30分を意味するようだ。『ハート・ロッカー』でオスカーを獲得したキャスリン・ビグロー監督が、ビンラディンを追う女性CIAエージェントを描いた作品なのだが、『ハート・ロッカー』を観た時と同様に、今ひとつ釈然としないものが残った。それが何かと考えてみると、おそらくはビグロー監督作品には人間が描かれていないことではないかと気づいた。
もちろん、『ハート・ロッカー』にはジェレミー・レナー、そしてこの作品ではジェシカ・チャスティンという主役がいるのだが、本来作品の中心となるべき彼らが作品の部品の一部に過ぎない、そんな扱いを受けているように思えるのだ。だから、『ハート・ロッカー』の主演がジェレミー・レナーだったこともすぐに忘れてしまっていたし、この作品のジェシカ・チャスティンの演技も印象には残っていない。そしておそらく、ジェレミー・レナー同様に彼女がこの作品の主演だったことも、すぐに忘れ去ってしまうだろう。この時期、「アカデミー賞最有力」という看板を掲げた作品がゾロゾロと登場するのはいつものことだが、この作品に関して言えば作品賞はともかく、この程度の演技では主演女優賞は到底無理だろうね。そして、監督賞にははなからノミネートさえされていないというのが、この作品の性格を物語っているのかもしれない。
そもそも、ジェシカ・チャスティンという女優、あまり好きになれないんだなぁ。彼女を初めて観たのが『ツリー・オブ・ライフ』(評価:星2個)だったことが影響しているのは否定できないけど。この作品でも唯一
ただ、映画という観点からではなく、史実を描いたドキュメンタリーという見方をするならば、これは非常に興味深い作品ではある。2011年5月にビンラディンが暗殺されたというニュースはあまりに唐突でまさに寝耳に水。けれども、その結末に至るまでの経緯は何も報道されることはなかったから。