評     価  

 
       
File No. 1751  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2013年03月02日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   クリス・ケンティス  
       
上 映 時 間   85分  
       
公開時コピー   85分間、連続する恐怖。
この家には、なにかいる・・・。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   エリザエス・オルセン [as サラ]
アダム・トレーズ [as ジョン(サラの父)]
エリック・シェファー・スティーヴンズ [as ピーター(サラの叔父)]
ジュリア・テイラー・ロス [as ソフィア]
ヘイリー・マーフィ [as 少女]
 
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あ ら す じ    サラと彼女の父親のジョン、それに叔父のピーターは、不法占領者に侵入されてしまい売りに出すことにした湖畔の別荘を訪れる。サラが幼い頃に遊びに来ていたところだったが、今ではガラスは割れ、家中にカビが生え、コードをネズミが囓ったために電気が使えず、見るも無残な状態になっていた。
 夕刻、海辺から別荘に戻ったサラは、家から不気味な音が鳴り響いていることに気づく。そして、音の正体を確かめに2階へ上がって行ったジョンが、いくらたっても戻ってこず、呼んでも返事が返ってこない。心配になってジョンを探すサラは、とある部屋で顔から血を流して倒れているジョンを見付けて戦慄する。この家には間違いなく何かがいて、それがジョンを襲ったのだ。
 サラは正体不明の何物かから逃れながら、かろうじて地下室から脱出に成功する。そして、しばらく走り続けたサラは、車で戻ってきたピーターに遭遇しジョンが襲われたことを説明する。すると、サラが助けを求めるべきだと訴えるのにもかかわらず、ピーターはジョンを助けると別荘へと向かう。こうして、サラはピーターと共に再び屋敷内を探索するが、今度は暗闇の中ピーターまでもが襲撃される。
 誰もいないはずの部屋で、突然走るポラロイド写真のシャッター音と閃光。そしてそこには、見知らぬ少女がいた。暗がりの中、サラは何者かに追われ恐怖のどん底に陥るが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    劇場で観るつもりはなかった作品なのだが、『レッド・ライト』と『マーサ、あるいはマーシー・メイ』ですっかり気に入ってしまったエリザベス・オルセンの主演作と知って、急遽レイトショーに臨んだ作品。渋谷でレイトショーだと確実に帰宅は0時過ぎになってしまうのは辛いものがあるのだが。
 脚本と演出、それにエリザベス・オルセンの演技の3要素で決まってしまうと言っても過言じゃない。そして、エリザベスの演技は見事なのだ。どうしても漏れてしまう嗚咽をかみ殺すために腕をくわえるようにして口を塞ぐシーンなどは、「なるほど、こういうやり方があるのかぁ」と感心することしきり。なのに、この作品の星が6個なのは、言うまでもなく残りの2要素のお粗末さにある。
 ジョンとピーターを襲った怪現象の種明かしは、おろらく理解できたんじゃないかと自分では思っている。だが、それにしては理解できない点があまりに多過ぎるのだ。例えば、ソフィアの正体は何者なのか?昼間に訪れたソフィアと、夜にやってきたソフィアは同一人物なのか?そして、最も気になるのは、ジョンとピーターが揃って「ゴミだ」とサラに見せようとしないポラロイド写真に何が写っていたのか(この点に関してはうすうす想像はつくけど)?
 この作品、ウルグアイで実際に起きた事件に基づいた実話だというから驚きだ。ただ、事件をウルグアイが映画化し、さらにハリウッドでリメイクされたのがこの作品だから、ありのままの事実がこの作品通りだとは思えず、現実はどうだったのかが気になるところだ。