評     価  

 
       
File No. 1755  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2013年03月08日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   サム・ライミ  
       
上 映 時 間   130分  
       
公開時コピー   魔法の国に迷いこんだ奇術師と、3人の魔女たち
その出会いは、美しすぎる戦いのはじまり
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ジェームズ・フランコ [as オズ]
ミラ・クニス [as 西の魔女セオドラ]
レイチェル・ワイズ [as 東の魔女エヴァノラ]
ミシェル・ウィリアムズ [as 南の魔女グリンダ/アニー]
ザック・ブラフ [as フランク/フィンリー(声)]
ビル・コップス [as マスター・ティンカー]
ジョーイ・キング [as 車椅子の少女/陶器の少女(声)]
トニー・コックス [as ナック]
スティーブン・R・ハート [as ウィンキーの将軍]
アビゲイル・スペンサー [as メイ]
ブルース・キャンベル [as ウィンキーの門番]
 
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あ ら す じ    20世紀初頭。カンザスの若き奇術師オズは、ありきたりではない偉大な人間になることを夢見ていた。ある日、彼の奇術をイカサマ呼ばわりする男から逃げるために気球に乗り込んだオズは、竜巻に巻き込まれてしまう。そしてたどり着いた先は、筆舌に尽くしがたいほど美しい魔法の国オズだった。しかし降り立ってみると、オズの国は邪悪な魔女が支配し、苦しめられている民たちは偉大な魔法使いオズが国を救うとの予言を心のよりどころにしていたのだった。
 西の魔女セオドラと出会ったオズは、予言の偉大な魔法使いと同じ名前であるために誤解されてしまったのをいいことに、誤解を解くどころか自分が偉大な魔法使いだとホラを吹いてしまう。セオドラの案内で、彼女の姉である東の魔女エヴァノラの住むエメラルド・シティの宮殿へ着いたオズは、2人の美貌と財宝に目が眩んでしまい、自分が単なる奇術師であることも忘れて、南の悪い魔女を倒せばこの国の王になれるとのエヴァノラの言葉のまま、翼の生えた猿フィンリーと共に南へ向かう。
 道中、悪い魔女により破壊された陶器の町を通ったオズは、家族を殺されて孤児となった陶器の少女と出会う。邪悪な力により虐げられた様を目の当たりにしたオズは、ほのかに使命感を芽生えさせる。そしてついに南の魔女グリンダのもとまで来たオズは、自らを良い魔女だというグリンダの清らかな美しさと優しさに魅了されてしまう。グリンダから一片の邪悪さも感じられなかったオズは邪悪な魔女の正体に気づくが、同時にそのことを察知した邪悪な魔女はオズとグリンダに向かってその牙をむくのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    地元最寄りのTOHOシネマズでは、ナゼか3Dは日本語吹替版のみのため、仕方なく2Dの字幕版を選択。あの『オズの魔法使い』でドロシーがオズの国に行く前日譚で、偉大な魔法使いオズの誕生の経緯が描かれている。オズが魔法の国に行くまでは画面サイズがスタンダードで、しかもモノクロ映像。それがオズの国に到着すると、画面がビスタサイズの極彩色になる。これは是非3Dでもう一度観てみたいものだ。
 当初はオズ役にロバート・ダウニー・Jrやジョニー・デップが想定されていたらしいが、どういう理由で抜擢されたのかは知らないが、主人公のオズに扮するのは『127時間』のジェームズ・フランコ。口だけは達者な大ボラ吹きで、よせばいいのに自分が偉大な魔法使いだなんて言って引っ込みが付かなくなる。しかも美女の前だとヘラヘラししっ放しで、そんな男を演じさせるとジェームズ・フランコは実に上手く、このキャスティングは大正解だったと思う。
 彼がオズの国に訪れて遭遇するのは、私が大好きな美人3女優が演じる南の良い魔女グレンダ(ミシェル・ウィリアムズ)、西の良い魔女セオドラ(ミラ・クニス)、そして東の良い魔女エヴァノラ(レイチェル・ワイズ)の3人。では、3人がオズに倒して欲しいと懇願する悪い魔女は誰なのか?これが大きな興味の焦点となるのだが、それは観てのお楽しみ。私にとっては、この3人の美女を観られるだけで、ドコモ携帯払いの特別料金800円じゃ元を取って余りあるというものだ。というわけで、今年初の星10個をつけてみた。
 ミラ・クニスの大きな目が実に魅力的で、今までの彼女の役柄の中でも最高に可愛い。あれじゃ、オズじゃなくても彼女を王妃にしたくなる。ただ、彼女の魅力を堪能できるのは前半までで、後半は○○にされてしまって・・・・・あまりにもったいない!あのメイク、『マスク』を思わせるね。
 ミシェル・ウィリアムズが演じるグリンダがまた最高。いかにも箱入り娘的な清楚さと彼女独特の柔らかな雰囲気で、彼女が登場してからはもう目が離せなくなる。彼女が悪い魔女だと言われて倒しに来たオズも、というか、男だったら誰だってグレンダから「私は良い魔女」なんて言われたら信じないわけにはいかないだろうな。まぁ、ポスターの構図を見ればグレンダが悪い魔女じゃないことは誰にでもわかりそうなもんだけどね。しかも彼女、単に魅力的なだけじゃなく、オズが魔法使いではないことを知りながらも、逃げ腰な彼を後押しして魔女と戦う芯の強さも持ち合わせている。だからこそ、多くのオズの人々から慕われるのだろう。
 レイチェル・ワイズはさすがオスカー女優の貫禄充分。ただ、彼女もラストではあんな姿になってしまって・・・・・彼女にとっては新境地の役柄かもしれないが、ファンとしては彼女のあんな姿は見たくなかったかも。