評     価  

 
       
File No. 1759  
       
製作年 / 公開日   2011年 / 2013年03月16日  
       
製  作  国   アメリカ / 南アフリカ  
       
監      督   ジョン・ストックウェル  
       
上 映 時 間   113分  
       
公開時コピー       

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ハル・ベリー [as ケイト・マシソン]
オリヴィエ・マルティネス [as ジェフ]
ラルフ・ブラウン [as ブレディ]
マーク・エルダーキン [as トミー]
ルーク・タイラー [as ルーク]
トーコ・ントシンガ [as ズーキー]
 
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あ ら す じ    海洋生物学者のケイト・マシソンは、同僚のダイバーがサメに殺されたことをきっかけにサメとの仕事から遠のいていた。事件から1年、今はオットセイ・ツアーで日々を過ごすケイトであったが、ある日、銀行に船を差し押さえられそうになってしまう。
 そんな折、事件以来疎遠になっていた夫のジェフが、高額報酬の仕事をケイトに持ちかけてくる。スリルを求める金持ちブレディルークの父子が、檻のケージから出てサメと一緒に泳ぎたいというのだ。葛藤しながらも依頼を受けたケイトは、世界で最も危険とされる南アフリカのサメの餌場にダイビングの場所を設けるが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    一昨年の『ニューイヤーズ・イブ』以来久しぶりに観るハル・ベリーはー、ショートカットにしてとても実年齢には見えないほど若々しかった。『バーニング・ブライト』ではトラが、そしてこの作品ではホオジロザメが、いずれもCGではなく本物が登場するのだが、トラと違って調教されたサメなんて話は聞いたことがなく、サメの背びれに捕まって泳いだりするハル・ベリーを見ていると、こんな危険な撮影で一体どうやって安全を確保したのか気になってしまう。
 冒頭でいきなり、サメの映画を撮影するハル・ベリー扮するケイトのスタッフがサメに食いつかれるというショッキングなシーンを見せられ、つい身構えさせられる。「こりゃ、この映画タダモンじゃないぞ」と。そう、サメが登場するパニック映画は、通常サメが現れないような沿岸にサメが現れて、予期しないサメの出現に人々がパニックに陥るというのが定番だが、この作品は進んでサメのいる場所へ行き、自らサメに接触するという点からして型破りだと言えるだろう。
 ケイトはサメの扱いに慣れているようで、そんな彼女がどうやってパニックに陥るのかと思ったら、無謀にも大金持ちの父子が、経験もないのにゲージを出てサメと泳ぎたいなどという依頼をするのだ。その金持ちのオヤジ・ブレディが、実に鼻持ちならない典型的な金にものを言わせる傲慢さには、観ていて腹が立つほどだ。そして、観ていた誰もが「コイツはサメに食われればいい」と思ったに違いない(笑)。
 一行が嵐の中サメに襲われ、そこから先は特に目を惹くような展開もなく、極めて平凡な出来に落ち着いてしまっている。個人的には、久しぶりにハル・ベリーが見られたことが最大の収穫だった。ちなみに、問題のブレディだが、果たしてサメに食われてしまうのか、それとも・・・・・・?