評 価
File No.
1767
製作年 / 公開日
2012年 / 2013年03月29日
製 作 国
イギリス
監 督
ジョー・ライト
上 映 時 間
130分
公開時コピー
時台を駆け抜けた、
美しくも激しい運命の愛が、 現代によみがえる
。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
キーラ・ナイトレイ
[as アンナ・カレーニナ]
ジュード・ロウ
[as カレーニン]
アーロン・テイラー=ジョンソン
[as ヴロンスキー]
ケリー・マクドナルド
[as ドリー]
マシュー・マクファディン
[as オブロンスキー]
ドーナル・グリーソン
[as リョーヴィン]
ルース・ウィルソン
[as プリンセス・ベッツィ・ヴェルスカヤ]
アリシア・ヴィキャンデル
[as キティ]
オリヴィア・ウィリアムズ
[as ヴロンスキー伯爵夫人]
エミリー・ワトソン
[as リディア・イワノヴナ伯爵夫人]
カーラ・デルヴィーニュ
[as ソロキナ嬢]
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あ ら す じ
19世紀末の帝政ロシア。サンクト・ペテルブルクで社交界の華と謳われる美貌の持ち主
アンナ・カレーニナ
は、政府高官を務める夫
カレーニン
に愛情を持てずにいた。モスクワへ向かう中、騎兵将校の
ヴロンスキー
と出会ったアンは、彼を一目見て恋に落ちてしまう。自制心を働かせようとするも、舞踏会で再会したときには燃えさかる情熱を止めることができなくなっていた。
夫の差し伸べる救いの手を振り切って、アンナは社交界も夫も捨ててヴロンスキーとの愛に身を投じる。ところが、アンナの気持ちは次第に疑心暗鬼に囚われていき、やがて自ら破滅へと向かう道を歩くことになる・・・・・
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たぴおか的コメント
どうも先々週の『ダイナソー・プロジェクト』といい、この作品といい、イギリス映画とはあまり相性がよろしくないのかも知れない。しかも、120分を超える長尺ということもあり、かなり警戒して臨んだのだが、それでもやはり途中で猛烈な睡魔に襲われてしまった。
高校時代に海外の名作を乱読していた時期があり、スタンダールの『赤と黒』やドストエフスキーの『罪と罰』、ヘミングウェイの『誰がために鐘は鳴る』『武器よさらば』、そしてトルストイの『アンナ・カレーニナ』もその乱読リストの中の1作品だった。ただ、もう遥か昔のことでもあり、最後にアンナが列車に投身自殺することだけはかすかに記憶に残る程度で、あとはすっかり忘れてしまっていた。こういう身にならない読書はやめた方がいいと、遅まきながら痛感した次第だ。
決して古風な顔立ちというわけではないが、なぜか現代劇よりも時代劇の出演が多いように思える、キーラ・ナイトレイがアンナを演じる。そして、その夫カレーニン氏を演じたジュード・ロウだが、ポスターのキャストに彼の名があったからわかったようなもので、もしも彼の出演を知らなければ、最後まで誰が演じたのか気付かなかったかもしれない。
作品が舞台劇のような設定で展開していくのだが、そんな演出の小細工がまず気に入らない・・・・・と言うより、ハッキリ言って邪魔だとしか思えない。そのせいか、悲恋の物語であるはずのストーリーが、あたかもコメディであるかのように錯覚させられる。ちなみに、アンナとヴロンスキーが初めて踊る舞踏会のあの踊り、まるで香港映画のカンフーの組み手のようで非常に奇異に映る。本当にあんな踊り方が、あの時代のロシアには存在したのか?そして、激しい愛であるはずのアンナとヴロンスキーの愛も、遊び程度の軽いものにか受け取れない。それもそのはず、アンナにもヴロンスキーにも感情移入できず、最後まで傍観者で終わってしまったのだから。
その意味では、観る者の気持ちを動かす力を持たない作品だということになるだろう。睡魔に襲われたためだと思うが、登場人物の相関関係も把握しにくい。そして、そのために余計に作品に入り込めずに余計に眠くなってしまうという悪循環だ。奇しくも、前述の『ダイナソー・プロジェクト』と並び、今年観た作品の中では最低の評価となってしまった。