評     価  

 
       
File No. 1769  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2013年03月29日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   クリス・バトラー / サム・フェル  
       
上 映 時 間   92分  
       
公開時コピー  
 パ  ラ  ノ  ー  マ  ン
死者と話せる少年が
迷える<心>を解放する。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト
(声の出演)
  コディ・スミット=マクフィー [as ノーマン]
タッカー・アルブリジー [as ニール]
アナ・ケンドリック [as コートニー]
ケイシー・アフレック [as ミッチ]
クリストファー・ミンツ=ブラッセ [as アルヴィン]
レスリー・マン [as サンドラ]
エレイン・ストリッチ [as グランマ]
ジョン・グッドマン [as ブレンダーガストおじさん]
ジェフ・ガーリン [as ペリー]
バーナード・ヒル [as ジャッジ]
ジョデル・フェルランド [as アギー]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    300年前に魔女狩りが行われたと言われている街ブライス・ホロー。ホラーや悪霊の話が好きな11歳の少年ノーマンには、死者たちと話すことができる能力があった。しかしその能力のせいで変人扱いされてしまい、家にも学校にも居場所がなかった。
 ある日、疎遠になっていたプレンダーガストおじさんと再会したノーマンは、おじさんから驚くべき言葉を受ける。それは、300年前に封印された魔女の魂が悪霊を呼び町を滅ぼそうとするが、死者と話すことができる者が代々災厄を抑えてきたこと、プレンダーガストおじさんもその一人だということ、そしてその役目を引き継ぐ者がいなければ町に大きな災いがもたらされるというものだった。
 やがておじさんは発作を起こし、多くの謎を残したまま他界してしまう。魔女の正体など残された多くの謎を抱えながらも町を守ろうと決心するノーマン。そうこうしているうちに墓場から7人の死者が蘇ってくるが、不思議なことに彼らはノーマンに助けを求めてきた。なぜ、死者が復活したのか?魔女の正体とは?ノーマンは町の謎を解き、町の人々を魔女から守ることができるのか・・・・・?
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    『コララインとボタンの魔女』のを製作したライカ社が手がける、ストップモーション・アニメで、登場人物の人形をセットに配置し、1コマずつ撮影するという恐ろしく根気の要る技法が採られている。だから、先日の『シュガー・ラッシュ』のようなCG作品と異なり、実物の人形に光を当てて撮影するところからくるリアリティさが売りなのだ。ただ、果たしてこれが3Dで観るほどの効果があったかというとはなはだ疑問。
 タイトルの“パラノーマン(=PARANORMAN)”とは、おそらく“パラノーマル(=PARANORMAL)”と“ノーマン(=NORMAN)”を合わせた造語だろう。その通り、主人公ノーマンの住む町ブライス・ホローを舞台に、死者の復活や魔女狩りの犠牲となった魔女の呪いといった超常現象が起きるのだ。
 作品のジャンルはホラー・ファンタジーということになるだろうけど、ノーマンの顔を見ればわかる通り、リアリティを追求したアニメーションではないから、蘇った死者たち(作品中ではゾンビと呼ばれているが、厳密にはゾンビとは異なる)もおどろおどりしさの中にどこか滑稽さを感じさせるから、子供が観ても夜中にトイレに行けなくなるようなことはないだろう。むしろゾンビたちよりも生きた人間の顔の方がコワイかもしれない(笑)。
 とはいうものの、『コラライン』同様にこの作品のキャラも、造形がどうしても好きになれなくて、今ひとつとっつきにくい作品だった。ストーリーも思ったより単純だったし、もう一ひねりほしかったところだ。やっぱり、子供向けのアニメだということなのかな?でも、だとすると地元のTOHOシネマズでは字幕版のみの上映だったのはなぜ??