評 価
File No.
1785
製作年 / 公開日
2012年 / 2013年04月26日
製 作 国
アメリカ
監 督
アンドリュー・ドミニク
上 映 時 間
97分
公開時コピー
その男は優しく、殺す。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ブラッド・ピット
[as ジャッキー・コーガン]
リチャード・ジェンキンス
[as “ドライバー”]
ジェームズ・ガンドルフィーニ
[as ミッキー]
レイ・リオッタ
[as マーキー・トラットマン]
スクート・マクネイリー
[as フランキー]
ベン・メンデルソーン
[as ラッセル]
サム・シェパード
[as ディロン]
ヴィンセント・カラトーラ
[as ジョニー・アマト]
トレヴァー・ロング
[as スティーヴ・カプリオ]
マックス・カセラ
[as バリー・カプリオ]
スレイン
[as ケニー・ギル]
リナラ・ワシントン
[as フッカー]
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あ ら す じ
大統領選挙が白熱する2008年。経済危機による市民の苦しい生活とは裏腹に、テレビからは連日のように理想に溢れた各候補者の言葉が流れていた。ルイジアナ州最大の街ニューオリンズも例外ではなく、刑務所から出所したばかりの
フランキー
は、獄中で知り合った中年男
ジョニー・アマト
の強盗計画に飛びつく。それは、犯罪組織の賭場から大金を奪うというもの。かつてその賭場が強盗に遭った際、雇われ支配人
マーキー・トラットマン
が、“自分が仕組んだ”と周囲に吹聴したことから、次に同様の事件が起これば、容疑はマーキーに向けられるというのだ。犬泥棒の
ラッセル
と共に賭場に押し入ったフランキーは無事、強盗に成功する。
被害に遭った組織は、事件の解決を番頭格の
ディロン
に任せようとするが、病気療養中の彼に代わって現れたのは、凄腕の殺し屋
ジャッキー・コーガン
だった。連絡員
“ドライバー”
から得た情報を元に、行動を開始するジャッキー。そうとは知らないフランキーは、一緒に計画の成功を祝っていたラッセルから、新しく始めた麻薬ビジネスの相棒の名を聞いて愕然とする。その相棒はディロンの部下で、強盗の件を話してしまったというのだ。組織に知られるのは時間の問題。その情報を得たジャッキーは、自分の面がジョニーに割れているために、NYから同業者の
ミッキー
を呼び寄せ、ジョニーの始末を任せる。
ところが、現れたミッキーは期待に反し、昼間から大量に酒を飲み、娼婦を買うなどとても使い物にはならなかった。ジャッキーは彼を見限り、自らマーキーに死の制裁を下すと、続いてフランキーとラッセル、ジョニーを追い込んでいく。金に狂ったギャング、エージェントの背後の影、さらに同業者たちの思惑と裏切りが複雑に絡み合う中、ジャッキーが辿り着いた結末とは・・・・・。
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たぴおか的コメント
ブラピ扮する殺し屋ジャッキー・コーガンを描いた、単純明快なクライム・サスペンスだと思っていたが、観てみると私の予想は完全に裏切られた。いや、大半の観客は私と同じ期待を抱いていただろうし、この作品の日本における興業は不発に終わりそうだ。
ストーリーは凡庸と言いたくなるほど単純明快で、金のない若者2人が賭場を襲って金を奪い、その2人と雇い主を始末するという依頼をジャッキーが受けてやり遂げ、報酬を受け取るというもの。そして、前半はほとんど主人公のジャッキーが登場しない。あるのは、ウィットが利いたわけでもないただグダグダとした会話のオンパレードだ。こんな映画を作って何がやりたかったのか、全く意味不明としか言いようがない。
ジャッキーは賭場を襲撃した黒幕に面が割れているからと、ニューヨークからわざわざ同業者を呼ぶが、そもそも「相手に殺されることを察知させずにソフトに殺す」がモットーなのだから、その理屈はおかしい。そして、呼び寄せたミッキーが昼夜を問わず酒浸りで使い物にならず、結局は自分で手を下しているのだ。そのミッキーとの会話がこれまたどーでもいい話の羅列で退屈この上ない。これで97分という尺だから、無駄な会話を省いたら1時間以内に収まってしまうんじゃないかな?
オバマ大統領の演説のテレビ放送が随所に挿入されていて、わざわざ字幕が付けられているから、最初はそこに何か意味があるのでは?と注意して観ていたが、途中からはそんな努力も無駄だと悟って右から左へ。深読みするだけ無駄な、何の捻りもない観た通りの平板な作品だとしか、私には思えない。これで尺が2時間を超えていたりしたら、「金返せ!」モードに転じていたことは間違いない。