評 価
File No.
1790
製作年 / 公開日
2013年 / 2013年05月03日
製 作 国
アメリカ
監 督
フェデ・アルバレス
上 映 時 間
91分
公開時コピー
1981年、サム・ライミの伝説のスプラッター
「死霊のはらわた」
壮絶なるリメイク誕生
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
最初に観たメディア
Theater
Television
Video
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト
ジェーン・レヴィ
[as ミア]
シャイロー・フェルナンデス
[as デビッド]
ジェシカ・ルーカル
[as オリビア]
ルー・テイラー・プッチ
[as エリック]
エリザベス・ブラックモア
[as ナタリー]
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ
薬物依存症の
ミア
のリハビリのため、ミアの兄
デビッド
やその友人の
エリック
、
オリビア
、そして
ナタリー
の男女5名は山奥の不気味な小屋を訪れる。エリックはそこで禁断の“死者の書”を発見し、「決して口にしてはならない」という戒めが書かれていた呪文を口にしてしまい、邪悪な死霊を甦らせてしまう。
やがて姿なき死霊に憑依され豹変したミアは、うわ言のように恐ろしい言葉をはき続け、見るも無残な姿となって仲間たちに襲い掛かっていく。大雨の影響で道が水没してしまい、閉ざされた山から出ることも助けを呼ぶこともできず、次々と死霊にとりつかれていく若者たち。果たして彼らに生き残る術はあるのだろうか・・・・・?
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント
1985年に日本で公開され一大センセーションを巻き起こし、“スプラッター・ムービー”という言葉を定着させた、1986年に日本で公開されたサム・ライミ監督作『死霊のはらわた』のリメイク版。その当時はホラー映画には興味が無かった私もついつい劇場へ行ってしまい、そのあまりのエグさにスクリーンをまともに観られなかったことをハッキリと覚えている(ホラーでここまで怖かったのは、この作品の他には『サスペリア』くらいかな)。
オリジナル版では死霊が“
Join us
”と呼びかけてくるだけで今ひとつ目的がハッキリしなかったのだが、リメイク版ではそれが明確になっている。ただ、それが逆に突っ込み所にもなっていたりする。「死者の書」に書かれたのと同じ5人で訪れたから理屈は通っているが、もしやって来たのが6人だったら、1人は確実に助かるのか?あるいは、4人だったら1人足りない分はどうなるのだ?ってね。
怖さに関しては、さすがにホラー作品にも慣れっこになったせいか、「こんなもんだったっけ?」というのが正直な感想。とは言っても、カッターで自分の舌を切り裂いたり、自分の腕を電動のこぎりで切り落としたり、ネイルガンで釘をメッタ打ちにされたり、極めつけはクライマックスでミアが自分の腕を引きちぎったりと、痛感にモロに訴えるようなシーンは満載。元祖スプラッターは健在というところだろうか。
オリジナル版では決定的な解決方法だった「死者の書」を燃やすという方法を、リメイク版でもエリックが試しているのは面白い。でも、燃えないんだよね、これが。だから、ああいう形でクライマックスを迎えたのは全くの予想外だったが、ヒロインが生き残るという、ホラー映画の定石をきっちりと押さえているということだろうか。