評 価
File No.
1797
製作年 / 公開日
2012年 / 2013年05月17日
製 作 国
アメリカ
監 督
マイケル・ホフマン
上 映 時 間
90分
公開時コピー
なぜ、盗めない!?
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
コリン・ファース
[as ハリー・ディーン]
キャメロン・ディアス
[as PJ・プズナウスキー]
アラン・リックマン
[as ライオネル・シャバンダー]
トム・コートネイ
[as ネルソン少佐]
スタンリー・トゥッチ
[as マーティン・ザイデンベイバー]
アンナ・スケラーン
[as フィオナ]
伊川 東吾
[as アキラ・タカガワ]
ジェラード・ホラン
[as Mr.ノウルズ]
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あ ら す じ
美術学芸員の
ハリー・ディーン
は、相棒で名画の贋作の名人である
ネルソン少佐
と共に、自分の雇い主でもある大金持ちの
ライオネル・シャバンダー
を相手に、モネの名画『積み藁』の贋作を使った非の打ちどころのない詐欺計画を立てる。そして、この仕事に不可欠なキャラクターである
PJ・プズナウスキー
を誘い入れるために、2人ははるばるロンドンからテキサスへと訪れる。
『積み藁』はかつてナチスに奪われたが、そのナチスの将校を襲撃したのがPJの祖父で、以来『積み藁』は行方不明となっていた。ハリーたちは、プズナウスキーの家で『積み藁』が受け継がれてきたというストーリーでシャバンダーを信じさせようとしたのだ。ところが、PJをシャバンダーに会わせると、シャバンダーは完全にハリーを無視してPJと2人で話を進めようとする。おまけに、絵の鑑定をハリーではなく、ドイツ人の
マーティン・ザイデンベイバー
に依頼するという。
ハリー以外の人間が鑑定したら、贋作であることがバレてしまうことは明らかだった。事態はことごとく予想外の方向へと進む中、ハリーたちのとった行動は・・・・・?
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たぴおか的コメント
私はもちろん観ていないが、1966年の『貴族泥棒』のリメイク作のようで、脚本を担当しているのがあの『ノーカントリー』のコーエン兄弟。オープニングではどこか懐かしさを感じるアニメに観入ってしまい、そのままアニメでストーリーが展開してもいいくらいに気に入った。だから、本編が始まり実写の映像に切り替わると、「あ、そう言えばこの作品はアニメじゃなかったんだよな」とやっと思い出す始末だった。
主演は『英国王のスピーチ』でアカデミーを受賞以来これが最初の仕事となるコリン・ファース。頭はいいけどどこか気が弱くて詰めの甘いハリーが実に似合っている。キャメロン・ディアス(さすがに年齢は隠せない感はあるが)が演じる、相手に対して遠慮の無い田舎娘のPJが魅力的だ。そして、あの『ハリー・ポッター』ではイヤミなスネイプを演じたアラン・リックマンが大真面目に演じるシャバンダーが、やはりこの作品最大の見所だろう。オールヌードも辞さない役者魂には頭が下がる(笑)。シャバンダーって、ハリーの妄想の中だけじゃなくて、本当にヌーディストだったんだね。
ラストシーンに騙された人が93%とのことだが、そりゃそうだろうな。せっかく、スタンリー・トゥッチ扮するマーティン・ザイデンベイバーが見事に贋作を本物と鑑定したのに、それをハリーが自ら贋作であることを証明してしまう。あれじゃ、わざわざテキサスからロンドンまで来たPJが可哀想だろう、なんて思った向きも少なくないだろう。でも、不思議なもので、ハリーたちがシャバンダーからくすねた絵を日本人のタカガワに渡した時には、ナゼか本当の持ち主の手に絵が戻ったような錯覚を覚えてしまった。
タカガワの部下の日本人たちがまた笑える。『ロスト・イン・トランスレーション』でもそうだったが、彼らの日本人が話す日本語の台詞と、それに付けられた英語の字幕を比べてみるのもまた面白いかもしれない。