評 価
File No.
1828
製作年 / 公開日
2013年 / 2013年06月29日
製 作 国
日 本
監 督
西谷 弘
上 映 時 間
129分
公開時コピー
解いてはいけない、
愛が閉じ込めた謎。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
福山 雅治
[as 湯川学]
吉高 由里子
[as 岸谷美砂]
北村 一輝
[as 草薙俊平]
杏
[as 川畑成実]
山ア 光
[as 柄崎恭平]
田中 哲司
[as 柄崎敬一]
塩見 三省
[as 塚原正次]
白竜
[as 仙波英俊]
西田 尚美
[as 三宅伸子]
風吹 ジュン
[as 川畑節子]
前田 吟
[as 川畑重治]
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あ ら す じ
手つかずの美しい海が残る玻璃ヶ浦で進められている海底鉱物資源開発計画の説明会に招かれた物理学者・
湯川学
は、
川畑重治
、
川畑節子
の夫婦が経営する旅館“緑岩荘”に滞在することになった。そこで湯川は夫妻の甥っ子の
柄崎恭平
と出会う。恭平は親の仕事の都合で、夏休みの間、親戚である川畑家の旅館で過ごすことになったという。
翌朝、堤防下の岩場で男性の変死体が発見された。男は緑岩荘のもう一人の宿泊客
塚原正次
だった。元捜査一課の刑事だった塚原は、16年前に起きた殺人事件の犯人で、服役を経て出所後に消息を断った
仙波英俊
を捜していたらしい。県警は酒に酔った末に堤防から転落した事故死として処理しようとしたが、司法解剖によって死因が一酸化炭素中毒であることが判明し、殺人事件も視野に入れて捜査されることとなる。
捜査一課は、湯川が現地に滞在していることを知ると、
岸谷美砂
を送り込み、力岩荘で湯川に対面した岸谷は、早速湯川に協力を依頼する。いつものように断られることを覚悟していた岸谷は、なぜか積極的に捜査に関わろうとしている湯川に
環境保護活動にのめりこむ旅館の一人娘
川畑成実
や、意識的に事件のことに触れたがらずに無関心を装う川畑夫妻、そして知らないうちに事件に巻き込まれてしまった恭平。なぜ塚原はこの町にやって来たのか。事件を巡る複雑な因縁が、次第に明らかになっていく・・・・・。
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たぴおか的コメント
4月から放映しているTVの『ガリレオ』があまりにもつまらないために、映画も最初は観るつもりはなかった。ちなみに、TVの『ガリレオ』は2013年の連続ドラマの視聴率No.1を記録したらしいが、私に言わせればそれは『ガリレオ』が面白いからじゃなく、それ以外のドラマがつまらなさ過ぎるためだと思う。
そんな『ガリレオ』だが、奇しくも公開3日目の7月1日が映画の日なので、1,000円だったらいいかとダメもとで劇場へ行ってみた。結論から言えば、思っていたよりも面白かったが、その理由はテレビのようにいたずらにあり得ないようなトリック(特に夏川結衣のエピソードなどは、あまりに馬鹿馬鹿しくて開いた口が塞がらなかった)に凝ることなく、むしろ殺人のトリックは二の次で、人間ドラマに重点が置かれていた点にあると思う。また、TVでは度を超してコメディエンヌに徹している吉高由里子が、この作品では普通に岸谷美砂を演じているのもプラス要因じゃないかな・・・・・なんて思う反面、少しおとなしすぎて物足りなさも同時に感じるけど(笑)。
玻離ヶ浦で旅館を営む、前田吟と風吹ジュンが演じる川畑夫妻、そしてその娘の杏扮する川畑成実の3人家族。一見幸せそうに見えるこの家族、実は3人が3人とも秘密を抱えながら生きている。そして、そんな秘密の上にある幸せなど、砂の城のようなもので、些細なきっかけで脆くも崩れてしまうもの。そして、川畑一家にとっての些細なきっかけとは、塩見三省が演じる塚原正次が彼らの旅館・緑岩荘に訪れたことだった。ただ、塚原が現れたことで殺すしか方法がないと考えるのは、少々短絡的すぎる気がする。誰かを殺してやりたい、なんて思うことは誰にでもあるかもしれない。けれども、ほとんどの人はただ「殺したい」とは思うものの、実行しようとはこれっぽっちも思わない。それが良識であり、あるいは倫理観というものだろう。実際に殺人を実行するには、とてつもなく高い障壁を越えるだけの強い動機とエネルギーが必要なのだ。ところが、この作品の犯人にはどう考えても殺人を犯してでも塚原を殺さなければならない、そこまでに強烈な動機がないのが惜しまれる。ただ、それはおそらく映画のせいじゃなくて、原作自体がそういう設定なんだろうけど。
前田吟はさすがにいぶし銀の演技とでもいうべきだろか。それに対して、相変わらず風吹ジュンはどんな役柄を演じても同じ演技で、いい加減見飽きてきた(笑)。恭平を演じた山ア光くんは、撮影の間も終わってからも福山雅治が怖かったというエピソードが微笑ましい。確かに、ガリレオは子供嫌いという設定だから無理もないことだとは思うけど、福山本人も結構子供から嫌われることを気にしているようだ。