評     価  

 
       
File No. 1830  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2013年07月12日  
       
製  作  国   フランス / アメリカ / カ ナ ダ  
       
監      督   マイケル・J・バセット  
       
上 映 時 間   95分  
       
公開時コピー   封印された街
閉ざされた記憶
呪われた運命
この謎を解くまで逃げられない。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   アデレイド・クレメンス [as ヘザー・メイソン/アレッサ]
キット・ハリントン [as ヴィンセント・クーパー]
ショーン・ビーン [as ハリー・メイソン]
キャリー=アン・モス [as クローディア・ウルフ]
ラダ・ミッチェル [as ローズ・ダシルヴァ]
デボラ・カーラ・アンガー [as ダリア・ギレスピー]
マーティン・ドノヴァン [as ダグラス・カートランド]
マルコム・マクダウェル [as レナード・ウルフ]
ロベルト・カンパネラ [as レッド・ピラミッド]
ピーター・アウターブリッジ [as トラヴィス・グラディ]
エリン・ピット [as シャロン/幼い頃のアレッサ]
 
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あ ら す じ    18歳の誕生日を迎えようとしているヘザー・メイソンは幼いころの記憶がなく、父親のハリー・メイソンに守られるように各地を転々と移り住んでいた。そして夜ごと、サイレントヒルという謎の街で“何か”に追われる悪夢にうなされていた。
 ある日、父親が不可解な失踪を遂げ、“サイレントヒルに来い”という血文字が自宅の壁に残されていた。ヘザーは現実世界からスリップするように、不気味な深い霧と静寂に包まれたサイレントヒルに足を踏み入れる。サイレンが突然鳴り響き、街は闇に飲み込まれ、この世のものとは思えない“何か”が現れる。ヘザーは勇気を奮い起こし、父親を探し出すために迷宮の奥深くへと身を投じる。そして、想像を絶する自らの出生の秘密と、サイレントヒルの呪われた真実を探り当てていく・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    コナミの大ヒットゲームを実写映画化した、2006年の『サイレントヒル』の続編。ホラーとしての怖さという点では前作の方が上かもしれないが、個人的にはこちらの方が気に入った。その最大の要因は、何と言っても主人公のヘザー(シャロン)を演じたアデレイド・クレメンスだ。ミシェル・ウィリアムズ似の美形で、予告編で観た時には、「あれ?ミシェル・ウィリアムズか?でも、彼女がこの作品に出演するとは思えないし、それにずいぶん若いような気もするし・・・・・」てな具合に、判断に苦しんだほどだ。とにかく、そんな彼女のおかげで、ゲームを知らない私でも退屈せずに観ることができたことは間違いない。
 ゲームがベースになっているから、前作と共に今回のリベレーションも、ゲームを知らない者にとっては唐突に思える展開が少なくない。ただ、こういったホラー作品に理詰めの展開を求める方が無理というもので、いちいち目くじらを立てるようなことをしなければ、ゲームを知らなくてもついてはいける。特に、アデレイド・クレメンスが可愛いと思えるならばね(笑)。
 サイレントヒルの悪の権化のような少女・アレッサが、アデレイド・クレメンスの2役だったとは驚きだ。メイク一つであれほどまでに印象が変わるとはねぇ。そうそう、メイクで変わると言えばもうひとり、教団を仕切っているあの女性、どこかで見た顔だとは思ったが、キャリー=アン・モスだったとは!『マトリックス』ではトリニティは美人という設定だったが、私にはどうしても彼女が美人とは思えず、だからこの作品の役柄の方が、悪いけど彼女にはお似合いだと思う。
 3Dの効果は抜群で、サイレントヒルに降る灰はまるで劇場内に降っているかのよう。ただ、どうしても映像を際立たせるための3Dじゃなくて、3Dで魅せるために映像を作ったという、主客転倒のような印象は受けてしまうが。また、クライマックスはヘザーとアレッサの対決だと思ったら、これがあまりにあっさりと決着が着いてしまうのにはちょっと肩すかしを食らったような気分だ。その代わりというわけではないだろうが、キャリー=アン・モスのクローディアと、レッド・ピラミッドなるアレッサのガーディアン(?)との対決が見物ではあった。