評     価  

 
       
File No. 1838  
       
製作年 / 公開日   2012年 / 2013年07月27日  
       
製  作  国   フランス / ド イ ツ / ベルギー  
       
監      督   ジュリー・デルピー  
       
上 映 時 間   95分  
       
公開時コピー   この素晴らしくも、めんどうくさい、愛おしい者たちよ  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ジュリー・デルピー [as マリオン]
クリス・ロック [as ミンガス]
アルベール・デルピー [as ジャノ]
アレクシア・ランドー [as ローズ]
アレックス・ナオン [as マニュ]
ディラン・ベイカー [as ロン]
ケイト・バートン [as ベラ]
ヴィンセント・ギャロ [as Himself]
オーウェン・シップマン [as ルル]
マリンダ・ウィリアムズ [as エリザベス]
カルメン・ロペス [as ジュリア]
エミリー・ワグナー [as スーザン]
 
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あ ら す じ    シングルマザーのフランス人マリオンは、同じく子持ちのアフリカ系アメリカ人、ミングスと居心地のいいニューヨークのアパートで同棲中。そんな幸せな生活に突然、危機が訪れる。マリオンの父ジャノと妹ローズ、そしてなぜか妹と交際中のマリオンの元恋人マニュが、フランスから遊びに来ることになったのだ。
 陽気でマイペースな父、オープンすぎる性格の妹、妹の恋人として平然と家族旅行に参加する元恋人。個性的過ぎる家族たちの理解不能な会話や行動にマリオンもお手上げ状態。笑顔で頑張っていたミングスも限界に達し、事態は思わぬ方向へ転がって行く・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    本当は劇場で観るつもりはなかったのだが・・・・・同日公開の『ペーパーボーイ』と同じヒューマントラストシネマ有楽町での公開のため、同じ劇場で立て続けに観られるならいいか、なんて思ったのが失敗だった。とにかく前半の騒々しいことといったら・・・・・静かな映画で眠気を催したことはあったが、あれほどまでに騒がしいと逆に眠くなるということを、この作品で初めて知った。
 エンドクレジットで、監督・脚本・主演を務めたジュリー・デルピー以外にもうひとりデルピーがいることを知り、まさかと思って調べたら案の定、ジュリー扮するマリオンの父親ジャノを演じたアルベール・デルピーは、ジュリーの実父だった。その父ジャノと妹のローズ、それにマリオンの元カレで今はローズ彼氏のマニュ、この3人が「遠慮」という言葉を知らないかのようにやりたい放題で、下品なことこの上ない。おかげで、そんな彼らに引っ張られて、マリオンまでもやることなすことが恋人ミンガスの気に障ってしまうという悪循環。まともなのはミンガスただひとりなのだが、そのミンガスもオバマ大統領の等身大立て看板に向かって独り言をつぶやくようでは、これまたちょっとネジが外れてるんじゃないの?なんて思ってしまう。<
 そんなトンデモ家族でも、最後は面目躍如とばかりにいい所を見せてくれるのかと思ったら、マニュなどは途中でフランスへ強制送還されてしまうし、ローズにも汚名返上の機会なし。結局トンデモ家族はトンデモないままで終わってしまうのだ。こういう作品を観るにつけ、フランス人と日本人は笑いのツボが違うんじゃないのか?なんて思ってしまい、私はますますフランス映画が苦手になっていくような気がする・・・・・。