評 価
File No.
1842
製作年 / 公開日
2013年 / 2013年08月03日
製 作 国
日 本
監 督
土方 政人
上 映 時 間
121分
公開時コピー
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
櫻井 翔
[as 影山]
北川 景子
[as 宝生麗子]
椎名 桔平
[as 風祭享一郎]
中村 雅俊
[as 藤堂卓也]
桜庭 ななみ
[as 藤堂凛子]
要 潤
[as 石川天明]
黒谷 友香
[as 結城千佳]
甲本 雅裕
[as 松茂準一]
大倉 孝二
[as 高円寺雄太]
児嶋 一哉
[as バラジ・イスワラン]
村川 絵梨
[as 枕崎美月]
団 時朗
[as レイモンド・ヨー]
伊東 四朗
[as 唐沢]
生瀬 勝久
[as 京極天]
竹中 直人
[as 高円寺健太]
鹿賀 丈史
[as 海原真之介]
宮沢 りえ
[as 熊沢美穂]
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あ ら す じ
世界屈指の企業グループ総帥の令嬢でありながら、新米刑事として警視庁国立署に勤務する
宝生麗子
。休暇を利用して、18年ぶりに宝生家所有の豪華客船プリンセス・レイコ号に執事の
影山
と共に乗り、シンガポールへの船旅へと出発する。ところが、せっかくの休暇にもかかわらず、国立市からシンガポールへ親善の証として贈られる“Kライオン”の警護のために、麗子の上司・
風祭京一郎
も船に乗り込んでいた。
出航後ほどなくして、船内で殺人事件が起こる。被害者はあくどい手法で巨万の富を築いたと言われている
レイモンド・ヨー
で、銃で撃たれたうえに、救命胴衣を着せられて海に放り込まれたのだった。
犯人は必ず船に乗っていて、シンガポールに着くまでは逃げることはできない。乗員乗客合わせて3000人が乗るプリンセス・レイコ号がシンガポールに到着するまでの5日間に、さらなる被害を出さないためにも真相を解明しようとする麗子と影山だが、彼らも事件に巻き込まれてしまう。そして、ついに麗子が誘拐されてしまい、犯人は身代金として現金で100万ドルを要求してくる。果たして犯人は一体誰なのか、そして犯人の真の目的は・・・・・?
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たぴおか的コメント
面白いことは面白い。でも、大人が真剣になって謎解きをするような作品じゃなく、豪華な登場人物たちのドタバタコメディを楽しむという、軽いノリの作品だ。おそらく、2011年の本屋大賞にも選ばれた原作は、もっと緻密な構成で大人の鑑賞にも耐えうるものだと思うが、TVドラマでネタを出し尽くして、よりエンターテイメント性が重視される劇場作品のこと、ある程度娯楽に振られるのは仕方ないのかな。
櫻井翔扮する毒舌執事の影山と、北川景子扮する大富豪の令嬢・麗子のコンビは悪くない。そして、金田一耕助に磯川警部、明智小五郎に浪越警部というように、名探偵には頼りない警察官がお約束だが、この作品の椎名桔平が演じる風祭警部はすさまじく、世界有数の迷刑事であることは間違いない(笑)。でも、あの「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ」と「風祭京一郎、ですっ!」は気に入ったけどね。
TOHOシネマズへは頻繁に行くため、東宝配給のこの作品の予告編を何度となく見せられたが、間違いなく鹿賀丈史が犯人だと直感していた私の予想は見事にハズレ。彼が裏表のない単純なキャラクターを演じるなんて珍しいね。ただ、中村雅俊扮する藤堂と意味ありげな目配せをしたり、思わせぶりなシーンもあって、最後まで鹿賀丈史に対する疑いは捨てきれなかった。
まぁ、こういう作品だから我慢するものの、せっかく『くちづけ』で見直した竹中直人は、この作品では元通りのバカキャラに戻ってしまっていて、少しも面白くもないし、意味なく騒々しいし、観ていて邪魔で仕方ない。それに比べて、たったワンシーンのみの登場でもしっかりと存在感を見せつける伊東四朗はさすがだね。また、宮沢りえが出演していたのは意外だったが、実はああいう裏があったとはねぇ・・・・・。