評     価  

 
       
File No. 1862  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2013年09月07日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   荒牧 伸志  
       
上 映 時 間   115分  
       
公開時コピー   世界を変えたければ、この艦に乗れ  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト
(声の出演)
  小栗 旬 [as キャプテンハーロック]
三浦 春馬 [as ヤマ]
蒼井 優 [as ミーメ]
古田 新太 [as ヤッタラン]
福田 彩乃 [as トリさん]
森川 智之 [as イソラ]
坂本 真綾 [as ナミ]
沢城 みゆき [as ケイ]
小林 清志 [as 老人]
大塚 周夫 [as 総官]
 
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あ ら す じ    人類が銀河の果てまで進出していた時代。戻るべき場所、地球への居住権を巡って紛争が起こっていた。そんな中、四隻のデス・シャドウ級宇宙戦艦がこの紛争の切札として建造され、その四番艦艦長にハーロックが任命される。だがその大戦中に英雄と呼ばれていたハーロックは終戦ととともに姿を消してしまう。やがて、艦首に巨大な髑髏を刻んだ海賊船を駆りながら現れたハーロック。宇宙海賊として地球連邦政府に叛旗を翻した彼は、全宇宙に追われる広域指名手配犯となっていた。
 政府からハーロック暗殺命令を受けた青年ヤマは、海賊船アルカディア号に乗組員を装って潜入する。しかし、ハーロックに近づくにつれ、彼の目的とアルカディア号の正体、そして地球に隠された真実を知ることになる。世界が終焉を迎えようとしている中、残された可能性に賭けようと闘うハーロックと仲間たち。だが真実を闇に覆う政府は密かに開かれた未来を閉ざそうとしていた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    完全に映像だけに期待して観ただけに・・・・・映像9点、内容4点で、平均して6点といったところだろうか。私は松本零士の描く画がどうしても好きになれず、だから『宇宙戦艦ヤマト』はともかくとしても、『キャプテンハーロック』や『銀河鉄道999は』テレビでは一切観ていない。そんな1970年代のヒット作を、『宇宙戦艦ヤマト』に続いて30年以上も経った21世紀の今映画化するとは、松本零士も過去の栄光にすがるだけの老人に成り下がったということか。
 宮崎アニメのような手描きのセル画にこだわるアニメファンからは邪道だと非難されそうな作品だが、このフルCGアニメはそんな批判などかき消してしまいそうなほど完成度が高い。メカニックの描写についてはそもそもCGが得意とするところだが、この作品の登場人物には度肝を抜かれた。子供が観たら実写と勘違いしてもおかしくない、額のしわや口の中の歯並びといった細部にまで、全く妥協が感じられない徹底した作りにはほとほと感心する。人物の動きも、モーションキャプチャーを使ったのかどうかは知らないが、ほとんど違和感を感じることがない。
 この映像が気に入るかそうじゃないかは意見が分かれそうな気がする。オリジナルのアニメのファンだったら、あの松本零士独特の画でなければ納得できないかも知れないし、逆に松本零士が描く人物が好きじゃない私のような人間にとっては、受け入れ易いのかもしれない。