評     価  

 
       
File No. 1895  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2013年10月26日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   新城 毅彦  
       
上 映 時 間   126分  
       
公開時コピー   大切な人を失っても、
人はまた愛することが
できるのでしょうか。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   長澤 まさみ [as 瀬戸カンナ]
岡田 将生 [as 赤沢禄]
波瑠 [as 川口朝美]
高良 健吾 [as 春田一恵]
中村 蒼 [as 真山稔邦]
古川 雄輝 [as 小峰清正]
平田 薫 [as 千家百加]
田山 涼成 [as バー“g”のマスター]
和田 聰宏 [as 柳原]
MEGUMI [as 野原チカコ]
大滝 愛結 [as 桜場睦実]
池脇 千鶴 [as 桜場愛実]
 
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あ ら す じ    高校1年生の瀬戸カンナは、同じクラスの幼馴染み春田一恵真山稔邦川口朝美の4人グループでいつも行動している。男女の別など関係なしの友情で結ばれていたような4人の間にも、実は密かに恋心が交錯していた。そしてある夜、カンナは真山と2人で花火大会を観に行き、そのばで真山から告白される。が、ちょうど同じ頃、カンナに想いを寄せていたハルタが交通事故で死んでしまう。カンナの携帯にはハルタからの最後のメッセージが残っていた。その事故以来、恋愛が出来なくなってしまったカンナは15歳の心のまま、年を重ねていく。
 8年後。映画宣伝会社で働くカンナはある日、出版社に勤める赤沢禄と出会う。自分の心に土足で踏み込んでくるような禄に反発しながらも、徐々に彼の存在が気になっていくカンナ。だが明るく悩みなど無いように見える禄も、過去の事件に対する罪悪感を抱えていた。小学生の時の遠足で、自分が突き飛ばした同級生を助け起こそうとしたところに車が走ってきて事故に遭い、自分だけ生き残ってしまったのだった。ぶつかり合いながらも、惹かれ合う気持ちに逆らえないカンナと禄。心に傷を抱えた二人を待ち受ける運命とは・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    久しぶりの長澤まさみ主演作にちょっと期待していたのだが、観てみるとこれが惨憺たる有様で非常に残念。コミックを十把一絡げで馬鹿にするわけじゃないけど、この作品を観た限りでは、所詮コミックの原作なんてこの程度、と言いたくなってしまう。そもそも、一体何が「潔く柔く」なのか、映画を観ただけではさっぱりわからない。長澤まさみが主演じゃなければ、もしかしたら途中で席を立っていたかもしれない。
 月日が過ぎるのは早いもので、今年26歳になる長澤まさみは、ますます磨きがかかったようにいい女になったなぁ、とついつい見とれてしまった(笑)。ただ、いくら長澤まさみが綺麗だからといっても、さすがに10も若い15歳の高校生を演じるのはさすがに無理があるだろう。そしてそれは、岡田将生や高良健吾にも言えることで、特に岡田将生の同級生に至ってはどう観てもオッサンで、『マイ★ボスマイ ヒーロー』の長瀬智也どころじゃない(笑)。
 原作のコミックは全13巻あるらしいが、複数の主人公の物語をオムニバスで描いているようで、おそらくはこの作品はその数あるエピソードから抜粋されたものなのだろう。にしても、1本の映画に収めるには無理があるようで、良い所取りしようとしたのだろうが、全体が希薄になっていて深みが感じられない。その証拠に、この手のストーリーにはめっぽう弱い私でさえも、最後まで気持ちが盛り上がることもなく極めて冷静に観ることができた。結局、主人公たちに感情移入できないから、傍観者として冷めた目で観てしまったということなのだろう。