評     価  

 
       
File No. 1907  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2013年11月08日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   古波 津陽  
       
上 映 時 間   77分  
       
公開時コピー   生き残りたければ投票せよ。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   瀬戸 康史 [as オオカミ]
有村 架純 [as ライオン]
田中 壮太郎 [as イヌ]
平良 和義 [as クマ]
川手 ふきの [as ブタ]
西丸 優子 [as ウサギ]
佐藤 二朗 [as キツネ]
 
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あ ら す じ    互いに素性を知らない、傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、大食、色欲という7つの大罪を負う者たち7人がある場所へ集められ監禁される。彼らが目覚めたときには、憤怒=オオカミ、傲慢=ライオン、強欲=キツネ、嫉妬=イヌ、怠惰=クマ、大食=ブタ、そして色欲=ウサギという、それぞれ罪を現す動物のマスクをかぶらされており、毒薬を仕込んだ手錠がかけられていた。
 7つの大罪を背負った7人に課せられたのは、制限時間以内に最も罪深いかと思われる者に多数決で死のジャッジを下すという裁判ゲームだった。一体誰が何のためにこんなゲームを強いるのかわからないまま時間は刻一刻と過ぎ、次第にこのゲームを勝ち抜こうとする彼らの本性が暴かれていく・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    この週末は前の週と違って封切りが少なかったために、加えて有村架純が出演することもあり、劇場で観てみたのだが、まさかこれほど尺が短いとは思わなかった。しかも、登場する俳優はたった7人のみで、しかもその中でも私が知るのは佐藤二朗、有村架純、そして瀬戸康史の3人だけという、極めて低予算の作品だった。そして、自ずと佐藤、有村、瀬戸の3人が最後に残ることが始めからバレバレだ。
 内容も今までどこかで観たようなデジャヴを感じる設定のつぎはぎで、目新しさもない。一人佐藤二朗が持ち前の曲者キャラを発揮しているが、期待の有村架純も今ひとつで、瀬戸康史に至っては、予想通りの誰が演じても同じ、個性感じられない。少なくとも、先に死んでいったブタやイヌ、ウサギの方が、よっぽど強く印象に残っている。
 そもそも登場する7人が、なぜこのゲームに選ばれたのかは全く説明がないし、このような投票が常に行われているのか、あるいはこの1回限りなのかが不明で、投票の主催者が何の目的でこんな殺人ゲームを行うのかも謎といった具合に、とにかく何もかもわからないことだらけなのだ。ゲームの背景にどういった事情があるのか、それがわからなければ、今ひとつ投票ゲームも盛り上がらず、つまりそれは作品自体もまた盛り上がらないことに直結している。だから、77分という異様に短い尺が幸いしていて、もし通常の100分程度の上映時間でこれをやられてしまったら、間違いなく意識を失っていたことだろう。