評     価  

 
       
File No. 1940  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2014年01月10日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ジェームズ・ワン  
       
上 映 時 間   106分  
       
公開時コピー   最も続きが観たい
最凶ホラー
完結。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   パトリック・ウィルソン [as ジョシュ・ランバート]
ローズ・バーン [as ルネ・ランバート]
タイ・シンプキンス [as ダルトン・ランバート]
リン・シェイ [as エリーズ・レイニア]
リー・ワネル [as スペックス]
アンガス・サンプソン [as タッカー]
バーバラ・ハーシー [as ロレイン・ランバート]
スティーヴ・コールター [as カール]
アンドリュー・アスター [as フォスター・ランバート]
ハンク・ハリス [as 若き日のカール]
ジョセリン・ドナヒュー [as 若き日のロレイン]
リンジー・サイム [as 若き日のエリーズ]
ダニエル・ビスッティ [as パーカー・クレインの母]
タイラー・グリフィン [as 若き日のパーカー]
 
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あ ら す じ    ジョシュ・ランバートとその妻のルネ、3人の子供たちを襲った悪霊が去り、ランバート家にようやく平和が訪れたように見えたが、息子ダルトンを救うために“あちらの世界”へ行ったジョシュは、何者かを連れて来てしまっていた。
 幼少の頃からジョシュには、幽体離脱して“あの世界”と繋がる特殊な才能があった。それを恐れた母親ロレインの依頼を受け、霊媒師エリーズ・レイニアはその記憶を封印したのだが、その才能はジョシュの息子ダルトンに引き継がれていた。
 ジョシュが連れ帰ってしまった何者かにエリーズは殺害されてしまったが、エリーズ殺しの容疑がジョシュにかけられてしまう中、一家は何者かに取り憑かれた忌まわしい屋敷を離れ、ロレインの家に身を寄せる。ところが、そこでも不気味な超常現象に一家は悩まされる。
 ロレインはエリーズのジョシュをしていたスペックタッカーに事件の解決を依頼する。そして、一連の超常現象にはかつてロレインが勤務していた病院の患者が関わっていて、事態解決の鍵はジョシュの封印された少年時代の記憶にあることが判明する・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    2011年に公開された『インシディアス(Incidious = 知らない間に作用する、潜行性の)』の続編となる第2章。パトリック・ウィルソンを筆頭に妻のルネ、息子、それに母ロレインや霊媒師エリーズら、基本的なキャストが続投していて、内容も完全に前作のその後を引き継いでいる。シリーズ物と言っても、前作を知らなくても理解できる作品もあるが、この作品の場合は前作を観ていなければおそらく理解不能に陥ることだろう。
 “最凶ホラー”なんてコピーにある割には、怖さという点については前作に劣る気がする。そして何よりも、ストーリーが複雑過ぎるというか、あまりに拡げ過ぎた感があって、最後に収集させるのが精一杯で怖さにまで手が回らなかったんじゃないかと邪推したくもなる。パトリック・ウィルソン扮する主人公ジョシュの母・ロレインがかつて勤務していた病院の患者がなぜジョシュに関わってきたのか、そしてその患者の母親が、自分の息子になぜあのような振る舞いをさせたのか、それが事件とどう関係があるのか、冷静に考えてみるとどんどんと粗が見えてきてしまう。
 諸悪の根源である悪霊を退治するのも、「あんな原始的な方法でいいの?」なんて、滑稽にすら思えるし、ラストシーンで一体エリーズが何を見たのかもわからなくて不完全燃焼気味だ。そして何より、TOHOシネマズのフリーパスポートのおかげで、珍しく休日の昼間になんて観たものだから、観客は中高生がいっぱいで、奴らがのべつ幕無しに平気で上映中に喋るものだから、気が散って仕方ないという、最悪とも言うべき環境で観たのがそもそものしっぱいだったのかもしれない。