評     価  

 
       
File No. 1967  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2014年02月22日  
       
製  作  国   イギリス  
       
監      督   ジェフ・ワドロウ  
       
上 映 時 間   103分  
       
公開時コピー       

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   アーロン・テイラー=ジョンソン [as デイヴ・リゼウスキ(キック・アス)]
クリストファー・ミンツ=プラッセ [as クリス・ダミーコ(マザー・ファッカー)]
クロエ・グレース・モレッツ [as ミンディ・マクレディ(ヒット・ガール)]
ジム・キャリー [as サル・バートリー(スターズ・アンド・ストライプス大佐)]
モリス・チェスナット [as マーカス・ウィリアムズ]
クローディア・リー [as ブルック]
クラーク・デューク [as マーティ(バトル・ガイ)]
オーガスタス・プリュー [as トッド(アス・キッカー)]
スティーヴン・マッキントッシュ [as トミーズダット]
モニカ・ドラン [as トミーズマム]
ロバート・エムズ [as インセクトマン]
リンディ・ブース [as ナイト・ビッチ]
ドナルド・フェイソン [as ドクター・グラビティー]
オルガ・クルクリーナ [as マザー・ロシア]
トム・ウー [as チンギス・半殺し]
アンディ・ナイマン [as ザ・トゥーマー]
ダニエル・カルーヤ [as ブラック・デス]
ジョン・レグイザモ [as ハビエル]
リンジー・フォンセカ [as ケイティ・ドーマ]
ソフィー・ウー [as エリカ・チョウ]
ウェスリー・モーガン [as サイモン]
ベネディクト・ウォン [as Mr.キム]
 
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あ ら す じ    デイヴ・リゼウスキはキック・アスというヒーローの姿を捨て、ごくごく平凡な学園生活を送っていた。しかし、卒業を間近に控え、将来の夢を見つけることができずにいた彼は、世界初のスーパーヒーロー軍団を作り、街の平和を守ろうと決意する。そんな中、キック・アスの活躍に触発された元ギャングで運動家のスターズ・アンド・ストライプス大佐と出会ったデイヴは、ヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”を結成する。
 キック・アスに殺されたクリス・ダミーコは、父親の復讐を果たすため、レッド・ミストの名をマザー・ファッカーと改め、悪党軍団を引き連れて姿を現す。目の前の悪は見逃せない、とさらなる鍛錬を積み、新たな正義を誓うキック・アス。しかし、どうしても仲間になって欲しいミンディ・マクレディは、普通の女の子として生きていくため、ヒット・ガールを封印していた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    2010年に公開された、シネセゾン渋谷での最後のロードショーとなった『キック・アス』の、その後を描いた続編となる作品。確かシネセゾン渋谷のみの完全な単館作品で、しかも前売り券もなしという前作と比べると、どんでもなく公開規模が拡大した今回は、おかげで最寄りのTOHOシネマズで観ることができたわけだ。1作目では13歳のクロエ・グレース・モレッツのアクションが圧巻で、その脇をニコラス・ケイジとマーク・ストロングという大物ベテランが周囲を固めていたことに加え、単なる成り切りヒーローの話にとどまらず、ケイティとの恋物語も絡めていたことが、作品に幅を与えていたように思う。対する今回の続編では、ニコラス・ケイジもマーク・ストロングも死んでしまっているために、代わりにジム・キャリーを起用したのはいいが、彼の持ち味がまったく生かされていなくて、あれじゃ誰が演じても同じじゃないの?なんて思ってしまう。
 そもそも、ジムがこの作品に出演していることを知って以来、どんな役柄で絡んでくるのかを知りたくてうずうずしていた。だから、どのキャラクターがジム・キャリーなのかを注意深く観ていたはずなのだが、結局オフィシャルサイトを見るまでは確信が持てなかった。しかも、途中で殺されてしまうし。クロエ・グレース・モレッツのインパクトも、見せ場が盛りだくさんだった前作と比べると、今ひとつ物足りなさを感じてしまう。今回の悪役の首魁がクリストファー・ミンツ・プラッセというのも、言っちゃ悪いがマーク・ストロングと比べてしまうと、明らかに役不足だ。そしてもうひとつ、残念で仕方ないのが、リンジー・フォンセカ演じるデイヴの恋人・ケイティの扱いだ。彼女を楽しみにしていた私にとっては、今回の彼女は完全に脇役扱いであまりに悲しすぎる(笑)。
 2作目が1作目よりも感動や驚きが薄れるってのは、シリーズ物の避けられない宿命なのだろう。それを補うべく、今回の登場人物が多いことといったら。その数多いキャラクターの中で異彩を放っていたのがチンギス・半殺し・・・・・じゃなくて(そのネーミングには笑ったけど)、オルガ・クルクリーナ演じるマザー・ロシアだ。まるで『ロッキー4』の時のドルフ・ラングレンのようなムキムキな筋肉の塊で、正直男性なのか女性なのか、判別に苦労する。これを機に今後お目にかかることが増えそうな気が・・・・・もちろん、悪役でだけど。