評     価  

 
       
File No. 1980  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2014年03月08日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   デヴィッド・トゥーヒー  
       
上 映 時 間   119分  
       
公開時コピー   銀河の果てで、暴れようぜ。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ヴィン・ディーゼル [as リディック]
カール・アーバン [as ヴァーコ]
ジョルディ・モリャ [as サンタナ]
マット・ネイブル [as ボス・ジョンズ]
ケイティー・サッコフ [as ダール]
デイヴ・バウティスタ [as ディアス]
ボキーム・ウッドバイン [as モス]
ノーラン・ジェラード・ファンク [as ルナ]
ラオール・トゥルヒージョ [as ロックスプール]
コンラッド・プラ [as ヴァーガス]
ネイル・ナピアー [as ルビオ]
ダニー・ブランコ・ホール [as ファルコ]
カール・アーバン [as ヴァーコ]
アンドレアス・アパージス [as クローン」]
 
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あ ら す じ    傷だらけのリディックは、見知らぬ惑星で目を覚ます。宇宙を統べるネクロモンガー族の最高位であるロード・マーシャルの座に就いていたが、司令官ヴァーコの策略で、リディックの生まれ故郷フューリア星と偽って置き去りにされたのだ。
 強烈な太陽と赤茶けた大地、朽ち果てた文明の星で、リディックのサバイバルは始まる。彼は無人のシェルターを発見し、非常用ビーコンを発信する。自ら賞金稼ぎを呼び寄せ、その宇宙船を奪って脱出しようと考えたのだった。そして、リディックの呼びかけに応じるかのように、やがて間もなく2組の賞金稼ぎの集団が、大金が懸けられたリディックを狙ってやって来る。マチェーテを振り回すサンタナディアスら野蛮な7人の傭兵部隊と、凄腕のスナイパーダールら3名の部下を率いる、ジョンズの一団だった。
 チームが対立するなか、神出鬼没のリディックは彼らを次々と血祭りにあげていく。その状況に苛立つサンタナはジョンズに敵意をむき出しにするが、彼の目的は賞金ではないという。ついにリディックは姿を現すが、ダールの麻酔弾を4発も撃ち込まれ、鎖で縛り上げられてしまう。しかしリディックは、あと24時間でこの惑星は地獄と化すことを告げるのだった。
 すでに宇宙船の動力源であるノードをひとつ奪ってある場所に隠している彼は、それを返す代わりに、残りのノードと船一隻をもらうという取引を持ちかける。シェルターの外には巨大な嵐とエイリアンの大群が近づいていた。彼らは24時間以内にこの恐怖から脱出することはできるのか?そして、ジョンズの目的とは・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    以前からどうしてもヴィン・ディーゼルが好きになれない私は、『ワイルド・スピード』シリーズも全く観ていない。そして、他の人が観てどう思うかは知らないが、少なくとも私にとっては「ヴィン・ディーゼル作品に当たりなし」だということを、この作品を観て確信してしまった。前作『リディック』や『ビッチブラック』を観ていないせいもあって、最初はディーゼル扮するリディックが何者なのか(人間なのか、それともサイボーグなのか、あの眼を観たら誰だって判断に苦しむはず)すらわからずに戸惑ったこともあるが。
 そもそも2004年の前作“THE CHRONICLES OF RIDDICK”の邦題を『リディック』にしたもんだから、今回の原題がまさに“RIDDICK”で邦題も『リディック』としたいのにできないという、まさに自縄自縛状態の間抜けさ。でもって、苦し紛れ(?)に付けた副題『ギャラクシー・バトル』がまたスットコドッコイで、全然作品の内容を言い得ていないという、的外れな誇大広告になってしまっているのだ。『ギャラクシー・バトル』なんて言われたら、私を含めた作品の世界観を知らない者にとっては、枠星間戦争のような壮大なスケールの作品だという誤解を招くことは必至だと思うのだが。
 前半30分ほどは、ヴィン・ディーゼル以外に登場人物が一切いないために、退屈さを感じてしまう。主人公が美女ならともかく、筋肉バカのようなヴィン・ディーゼルじゃ華も全くないし、彼のファンじゃない私が退屈するのは当然だろう。しかも、あの状況から『ギャラクシー・バトル』に繋がるなんて、どう考えてもあり得なかったし。
 やっと他の登場人物が現れて、いよいよ『ギャラクシー・バトル』の幕開けか、なんて思った私の期待は見事に裏切られる。『ギャラクシー・バトル』って、賞金稼ぎとリディックの戦いのことなのか?それとも、その星に住む奇妙なクリーチャーとの戦いのことなのか?どっちにしても「銀河の戦い」からはほど遠い小競り合いに過ぎず、もはや失望を通り越して絶望状態に陥ってしまった。ただ、その功罪は作品自体よりも、観客に対する配慮が微塵も感じられない邦題を付けた、配給者にあるんだけどね。