評     価  

 
       
File No. 2014  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2014年05月24日  
       
製  作  国   韓  国  
       
監      督   キム・ヨンファ  
       
上 映 時 間   133分  
       
公開時コピー   九回二死満塁。代打、ゴリラ。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   シュー・チャオ [as ウェイウェイ]
ソン・ドンイル [as ソン・チュンソ]
キム・ガンウ [as キム]
オダギリ ジョー [as イトウ(中日ドラゴンズオーナー)]
ピョン・ヒボン
キム・ヒウォン
キム・ウンス
キム・ジヨン
キム・ジョンウン
マ・ドンソク
 
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あ ら す じ    万年最下位に甘んじてきた球団ベアーズが起死回生の秘策として迎えたのは、体重300 kg、握力500kg、好物はバナナというゴリラのリンリンだった。資金難に苦しむサーカスからゴリラ使いの少女ウェイウェイとともにやってきたゴリラの入団に、衝撃が走る。
 ミスターGOの名でデビュー戦を迎えたゴリラは、誰しもが固唾をのんで見守る初打席で、バックスクリーンに突き刺さるほどの大ホームランを放つ。その後も代打の切り札として活躍するミスターGOに人々は熱狂する。日本からも、読売ジャイアンツと中日ドラゴンズがミスターGO獲得に向け動き始める。
 ところが、ライバル球団はミスターGOに対抗するために、同じサーカスにいたゴリラを投手ZEROSとして投入する。しかしゴリラ対ゴリラという世紀の対決を前に、ミスターGOの膝がもう使い物にならないことがわかる。そんな状況下で、プレイオフ進出を決める最終戦、ベアーズは3点ビハインドで9回裏二死満塁という一打逆転のチャンスを迎える・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    当初は劇場で観るつもりはなかったのだが、数日前に某局の朝の番組でこの作品が取り上げられていた際、キム・ヨンファ監督のインタビューを見て、CGのゴリラだけでも観る価値はあるかな?なんて思ったのが大きな間違いだった。シネマライズで観たのだが、てっきり字幕版だと思い込んでいたから、当日券を手にしてみて実は吹替版であることを初めて知った時にはちょっとショックだった。そして、実際に観てみると、、主役のウェイウェイの吹替の甲高いキンキン声とにはウンザリだし、凄腕スカウトマンのチュンソを演じたソン・ドンイルは、『カンナさん大成功です!』で肉声を聞いているだけに、吹替の声があまりに違うのが苦痛ですらあった。
 お目当てのゴリラのCGは、さすがにハリウッドにオファーしてとてつもない制作費を要求されたという逸話があるだけあって、違和感を感じさせない・・・・・というのは言い過ぎかな?本物のゴリラじゃなく、着ぐるみのように見えてしまったのは事実だから。
 内容も韓流作品にありがちなドタバタ劇に終始してしまい、感動させたいのか、それとも笑わせたいのか、意図がハッキリと伝わってこない。ウェイウェイ役のシュー・チャオも可愛いと思えないし(2008年の『ミラクル7号』で、男の子役でスクリーンデビューしてるんだよね)、オダギリジョーが出演しているのは全くの意味不明で、あんなキャラクターは必要ない(ただ、あのキノコヘアと眼鏡は非常によく似合ってる(笑)。今後あの手の三枚目キャラを貫いて欲しいものだ)。
 ミスターGOがCGだということはよ〜くわかっているのだが、それでもなおクライマックスで、膝を壊して麻酔で眠っているミスターGOを無理矢理起こして打席に立たせるなんて、動物虐待の図にしか見えないよ。さらには、そんなミスターGOがダイヤモンドを一周するのは、あまりに痛々しくて見るに忍びなかった。