評 価
File No.
2028
製作年 / 公開日
2013年 / 2014年06月06日
製 作 国
イギリス / ド イ ツ
監 督
ウェス・アンダーソン
上 映 時 間
100分
公開時コピー
“伝説のコンシェルジュ”が
究極のおもてなしとミステリーで
皆様をお待ちしております。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
レイフ・ファインズ
[as ムッシュ・グスタヴ・H]
F・マーレイ・エイブラハム
[as ミスター・ゼロ・ムスタファ]
エドワード・ノートン
[as ヘンケルス]
マチュー・アマルリック
[as セルジュ・X]
シアーシャ・ローナン
[as アガサ]
エイドリアン・ブロディ
[as ドミトリー]
ウィレム・デフォー
[as ジョプリング]
レア・セドゥ
[as クロチルド]
ジェフ・ゴールドブラム
[as 代理人コヴァックス]
ジェイソン・シュワルツマン
[as ムッシュ・ジャン]
ジュード・ロウ
[as 若き日の作家]
ティルダ・スウィントン
[as マダムD]
ハーヴェイ・カイテル
[as ルートヴィヒ]
トム・ウィルキンソン
[as 作家]
ビル・マーレイ
[as ムッシュ・アイヴァン]
オーウェン・ウィルソン
[as ムッシュ・チャック]
トニー・レヴォロリ
[as 若き日のゼロ]
ラリー・パイン
[as Mr.モシェール]
フロリアン・ルーカス
[as ピンキー]
カール・マルコヴィクス
[as ウルフ]
ニール・ハフ
[as 中尉]
ボブ・バラバン
[as ムッシュ・マーティン]
フィッシャー・スティーヴンス
[as ムッシュ・ロビン]
ウォレス・ウォロダースキー
[as ムッシュ・ジョージズ]
ワリス・アルワリア
[as ムッシュ・ディーノ]
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あ ら す じ
ヨーロッパ大陸の東端、旧ズブロフカ共和国の国民的
作家
が語り始めたのは、ゴージャスでミステリアスな物語だった・・・・・。。1968年、
若き日の作家
は、休暇でグランド・ブダペスト・ホテルを訪れる。かつての栄華を失い、すっかり寂れたこのホテルのオーナー、
ミスター・ゼロ・ムスタファ
には、いくつもの謎があった。どうやって貧しい移民の身から大富豪にまで登り詰めたのか?何のためにこのホテルを買ったのか?なぜ一番狭い使用人部屋に泊まるのか?好奇心に駆られた作家に対して、ゼロはその人生をありのまま語り始める。
遡ること1932年、
若き日のゼロ
がグランド・ブダペスト・ホテルのベルボーイとして働き始めた頃。ホテルはエレガントな宿泊客で溢れ、伝説のコンシェルジュ、
ムッシュ・グスタヴ・H
は、ゼロの師であり父親代わりだった。究極のおもてなしを信条とする彼は、マダムたちの夜のお相手も完璧にこなし、多くの客が彼を目当てにホテルを訪れていた。しかし、彼の人生は一夜にして変わってしまう。長年、懇意にしていた
マダムD
が殺され、その遺言により貴重な絵画『少年と林檎』を受け取ったグスタヴが容疑者にされてしまったのだ。
ホテルの威信を守るため、謎解きに挑むグスタヴとゼロ。コンシェルジュの秘密結社クロスト・キーズ協会や、ゼロの婚約者
アガサ
の力を借りて、大戦前夜のヨーロッパ大陸を飛び回る。2人に迫る警察と真犯人の魔の手、そして開戦。果たして、事件の真相は・・・・・?
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たぴおか的コメント
ウェス・アンダーソン監督・・・・・この作品を観るまで、彼が今までにどんな作品を制作してきたか、完全に忘れていた。そして、この作品を観終えた時、もう完全に忘れ去ってしまってい作品であるにもかかわらず、『ムーンライズ・キングダム』の監督だ、と確信した。それほど作風が同じなのだ。そして、観終えて後悔したのもまた前作と同じだった。
とにかく豪華なキャストを惜しみなく注ぎ込んで、誰が誰に扮しているのかを最初はこまめにチェックしていたが、そのうち面倒になってやめてしまったほど。ちなみに、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・シュワルツマン、ボブ・バラバンらは前作『ムーンライズ』に引き続いての出演のようだ。
登場人物が多すぎて、誰が誰だったのか、前夜の睡眠不足に加えて仕事を終えて臨んだレイトショーという条件には過酷だった。おまけに、過去の話の中でさらに過去に遡ったりするもんだから、余計に混乱してしまった。そして、必然的に襲ってくる睡魔。もう、寝るのを我慢するので精一杯で、おそらくは眠気さえなければ敏感に反応するようなシーンでも、何も感じずに素通りしてしまった。これで、目の覚めるような美女でも登場すればまた違ったのだろうが、唯一期待できるレア・セドゥもメイド役でワンシーンしか登場しない。シアーシャ・ローナンじゃ、目が覚めるどころか、余計眠くなってしまう(笑)。
『ダージリン急行』は悪くなかったが・・・・・『ムーンライズ』、そして、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したというこの作品とは、どうにも相性が悪いようだ。立て続けにこの手の作品で疲労困憊させられてしまっては、アンダーソン監督作自体も次回は回避したくなってしまった。