評     価  

 
       
File No. 2028  
       
製作年 / 公開日   2013年 / 2014年06月06日  
       
製  作  国   イギリス / ド イ ツ  
       
監      督   ウェス・アンダーソン  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   “伝説のコンシェルジュ”が
究極のおもてなしとミステリーで
皆様をお待ちしております。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   レイフ・ファインズ [as ムッシュ・グスタヴ・H]
F・マーレイ・エイブラハム [as ミスター・ゼロ・ムスタファ]
エドワード・ノートン [as ヘンケルス]
マチュー・アマルリック [as セルジュ・X]
シアーシャ・ローナン [as アガサ]
エイドリアン・ブロディ [as ドミトリー]
ウィレム・デフォー [as ジョプリング]
レア・セドゥ [as クロチルド]
ジェフ・ゴールドブラム [as 代理人コヴァックス]
ジェイソン・シュワルツマン [as ムッシュ・ジャン]
ジュード・ロウ [as 若き日の作家]
ティルダ・スウィントン [as マダムD]
ハーヴェイ・カイテル [as ルートヴィヒ]
トム・ウィルキンソン [as 作家]
ビル・マーレイ [as ムッシュ・アイヴァン]
オーウェン・ウィルソン [as ムッシュ・チャック]
トニー・レヴォロリ [as 若き日のゼロ]
ラリー・パイン [as Mr.モシェール]
フロリアン・ルーカス [as ピンキー]
カール・マルコヴィクス [as ウルフ]
ニール・ハフ [as 中尉]
ボブ・バラバン [as ムッシュ・マーティン]
フィッシャー・スティーヴンス [as ムッシュ・ロビン]
ウォレス・ウォロダースキー [as ムッシュ・ジョージズ]
ワリス・アルワリア [as ムッシュ・ディーノ]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    ヨーロッパ大陸の東端、旧ズブロフカ共和国の国民的作家が語り始めたのは、ゴージャスでミステリアスな物語だった・・・・・。。1968年、若き日の作家は、休暇でグランド・ブダペスト・ホテルを訪れる。かつての栄華を失い、すっかり寂れたこのホテルのオーナー、ミスター・ゼロ・ムスタファには、いくつもの謎があった。どうやって貧しい移民の身から大富豪にまで登り詰めたのか?何のためにこのホテルを買ったのか?なぜ一番狭い使用人部屋に泊まるのか?好奇心に駆られた作家に対して、ゼロはその人生をありのまま語り始める。
 遡ること1932年、若き日のゼロがグランド・ブダペスト・ホテルのベルボーイとして働き始めた頃。ホテルはエレガントな宿泊客で溢れ、伝説のコンシェルジュ、ムッシュ・グスタヴ・Hは、ゼロの師であり父親代わりだった。究極のおもてなしを信条とする彼は、マダムたちの夜のお相手も完璧にこなし、多くの客が彼を目当てにホテルを訪れていた。しかし、彼の人生は一夜にして変わってしまう。長年、懇意にしていたマダムDが殺され、その遺言により貴重な絵画『少年と林檎』を受け取ったグスタヴが容疑者にされてしまったのだ。
 ホテルの威信を守るため、謎解きに挑むグスタヴとゼロ。コンシェルジュの秘密結社クロスト・キーズ協会や、ゼロの婚約者アガサの力を借りて、大戦前夜のヨーロッパ大陸を飛び回る。2人に迫る警察と真犯人の魔の手、そして開戦。果たして、事件の真相は・・・・・?
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    ウェス・アンダーソン監督・・・・・この作品を観るまで、彼が今までにどんな作品を制作してきたか、完全に忘れていた。そして、この作品を観終えた時、もう完全に忘れ去ってしまってい作品であるにもかかわらず、『ムーンライズ・キングダム』の監督だ、と確信した。それほど作風が同じなのだ。そして、観終えて後悔したのもまた前作と同じだった。
 とにかく豪華なキャストを惜しみなく注ぎ込んで、誰が誰に扮しているのかを最初はこまめにチェックしていたが、そのうち面倒になってやめてしまったほど。ちなみに、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・シュワルツマン、ボブ・バラバンらは前作『ムーンライズ』に引き続いての出演のようだ。
 登場人物が多すぎて、誰が誰だったのか、前夜の睡眠不足に加えて仕事を終えて臨んだレイトショーという条件には過酷だった。おまけに、過去の話の中でさらに過去に遡ったりするもんだから、余計に混乱してしまった。そして、必然的に襲ってくる睡魔。もう、寝るのを我慢するので精一杯で、おそらくは眠気さえなければ敏感に反応するようなシーンでも、何も感じずに素通りしてしまった。これで、目の覚めるような美女でも登場すればまた違ったのだろうが、唯一期待できるレア・セドゥもメイド役でワンシーンしか登場しない。シアーシャ・ローナンじゃ、目が覚めるどころか、余計眠くなってしまう(笑)。
 『ダージリン急行』は悪くなかったが・・・・・『ムーンライズ』、そして、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したというこの作品とは、どうにも相性が悪いようだ。立て続けにこの手の作品で疲労困憊させられてしまっては、アンダーソン監督作自体も次回は回避したくなってしまった。